女性活躍のためには、男性の働き方改革を
私は私の仕事が好きだ。仕事をしている自分も好きだ。会社の上司や仲間たちも。そして彼らと一緒にモノを作り上げていくことにはもらう給料以上の喜びがある。だからもっともっと頑張りたい。同じように思っている女性は私以外にもたくさんいるはずだ
そのためにも多くの女性がワンオペ育児で時間も体力もすべてを使い果たしてしまっている今を変えていきたい。もちろん夫だけがワンオペで育児をすることがあってもいけない。
それには男女ともに会社に拘束される時間を減らし、家に早く帰ることが必要となる。業務内容が変わるわけでも減るわけでもないから業務の効率化はしなければいけないと思うし、子供がいない人に負荷が集中しない仕組みも必要だ。
そのためにもまずは残業せずとも成果をだしている従業員をきちんと評価する仕組みが明確になることが大切だと思う。この評価されないことがネックで無駄に会社に残らざるを得ない人は少なくないはずだ。
長時間労働や深夜までの居残りを美徳とするオジサンもぐっとこらえて1か月間毎日18時に退社してみてほしい。18時に帰るために業務を効率化させることの達成感を得られるはず。
達成感を得てキラキラした上司になったオジサンは部下から見たら憧れること間違いなしなので、一石二鳥の効果も期待できるかもしれない。少なくとも私は「毎週月曜は夕方テニスに行きたいから」と言って実行できる管理職はかっこいいと思う。
趣味や家族を犠牲にして仕事だけに生きているというような自虐ネタはもはや受けない。サラリーマン川柳はネタだから自虐的でも受けるだけであり、実生活でそんな人がいたら憐れまれるだけだ。
荒唐無稽な話かもしれない、でも20年後には当たり前になっているかもしれない。少なくとも何十年か前には土曜日も働くことが当たり前だった。でも今は土曜日も働くなんてことは決して「当たり前」ではない。どうかその一歩を女性だけでなく男性も一緒に踏み出してほしい。
(著者)羽深 藍
東京都出身。埼玉県在住。工業高専卒業後、2001年より自動車会社の農機・建機エンジンの開発研究部門に勤務。同じ会社に勤務する夫と1歳児、3歳児4人家族。夫の駐在先で第1子、第2子を出産。3年間の育児休業を経て2016年4月よりフルタイム勤務で復職。目の前の問題を言葉にして解決への一歩を踏み出すことを目指す“カエルチカラ・プロジェクト”の「なかのまどか言語化塾」一期生。
「カエルチカラ・プロジェクト」は、目の前の課題を変えるための一歩を踏み出せる人を増やすことを目指すプロジェクトです。
女性を中心に何らかの困難を抱える当事者が、個人の問題を社会課題として認識し、適切に言語化し、データを集め、発信することで、少しでも改善の一途につなげたい。「どうせ変わらない」という諦念、泣き寝入りから「問題を解決できる」「社会は変えられる」と信じることができる人が増えることを願っています。
発起人: WILL Lab 小安美和、研究機関勤務 大嶋寧子、ジャーナリスト 中野円佳
提供・LAXIC
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