大人になっても自立できずに、両親を頼りにしている人も多かったり…。それなりにちゃんとやっているのに「自立しなさい」と言われるのも、納得がいかないはず。今回は「大人の自立」について考えてみましょう。
親から言われる「自立しなさい!」ってどういうこと?
本当は結婚をして、自分の家庭をもちたい。
そう思っていても、相手がいなければ話にならないし、相手が納得してくれなければ、自分の気持ちだけで押し進めることはできません。
実家から出られず悩んでいるのは本人なのに、親から「自立しなさい」と言われると、いくら娘の立場とはいえ、カチンとくるでしょう。
そこで今回は「大人の自立」について改めて振り返ってみましょう。
大喧嘩をしました
恥ずかしながら、先日、母親と大喧嘩をしました。
いまだに実家暮らしをしていますが、言い合いをしているうちに母から「少しは自立をしなさい」と言われたのです。
きちんとフリーランスとして払うべきものを払っている状態ですが、突然言い放たれた一言がとてもショックでした。
母は60歳近い年齢で、どちらかというと、新しい習慣については知っていても、完璧には馴染めていない年代でもあります。母の一言はまるで「結婚をしない=自立できていない」と言われているように思いました。
自分の足で自分の人生を歩んでいる
昨今、親離れ・子離れが問題になっていますが、そもそも自立という定義は、どういったものなのでしょう?
金田一京助編『例解 学習国語辞典 第六版/ワイド版』によると、自立は自分の力で物ごとをしていきること。ひとり立ちすること、と明記されています。つまり、自立=結婚をして家へ出ていくとは、どこにも書いていませんし、定義もされていません。
たとえ実家で暮らしていようとも、自分の意思で仕事を選び、一生懸命働いて得たお金で日々の生活を充実させていれば、それだけで親からは自立したことになるのです。もちろん、最終的には一人で暮らすか、良きパートナーをみつけて家庭を築いていくか…環境を大きく変える必要があっても、結婚ができないという理由だけで「自立しなさい!」と言われるのは、納得がいかない人も多いのでは?