仲の良い男性。何となく好かれているのかな? と思うような行動はするくせに、いざ告白のような雰囲気になるととにかく逃げる。付き合う気がないのなら、どうして近づいてくるのでしょうか。こんな男性は、寂しがり屋なくせに踏み込んだお付き合いが怖いという矛盾を抱えています。思わせぶりな男性とはどう接すれば良いのか、お話しします。
■好意は見せるくせに、踏み込んではこない男性
「サークルで知り合った年上の男性がいるのですが、仲良くなってもいつまで友達関係のままで、先に進めずに悩んでいます。LINEはほぼ毎日彼のほうから送ってくれて、会えば必ず話しかけてくれます。一緒にいると楽しいし話も盛り上がるし、私のほうは彼のことが好きなのですが……。
何度かご飯に誘ったのですが、『その日は仕事で』と言われてすべて断られ、ほかの日を提案してくれることもありませんでした。食事以外でも、サークルの外で会おうとするといつも逃げ腰になる彼を見ていると悲しくて、もうやめようと思って何度も距離を置こうとしました。
ですが、そのたびに彼が追いかけてくるような感じで、何度もLINEや電話をもらっていると私もつい流されて元の関係に戻ってしまいます。もちろん体の関係はないし、純粋に友達として付き合っていますが、彼の気持ちがまったく見えません。その気がないならどうしてちょっかいを出してくるのでしょうか?
いっそ私のほうから告白して答えをもらおうと思うのですが、断られる可能性が高いことを考えると、今の関係が壊れそうでそれもできません。こんな男性は何を考えているのでしょうか?」(30歳/受付)
思わせぶりな態度は取るくせに、肝心なことは言わない。こちらがその気になって近づくと距離を置く。こんな男性を好きになると、「いったい私とどうなりたいの?」と思うことが多くて悩みますね。応えてもらえないから離れようとすれば、追ってくるのもまた問題。それでもやっぱり先には進めず、モヤモヤとした気持ちで過ごすことになるでしょう。
気のある素振りは見せるけど交際はしたくない。こんな男性は、一見するとずるいようにも見えますが、彼らなりに節度を守った接し方を心がけています。その配慮がなかなか女性のほうから関係を断ち切れない原因にもなるのですが、いつまでもこんな状態でいなければいけないのでしょうか?
■バランスが悪い男女の状態
男と女の間には恋愛感情だけでなく、友情も存在します。異性としては意識しないけど、大切な友人のひとりとしては常に心にある状態です。お互いに友情だと思っているうちは良い関係が続きますが、どちらかが恋愛感情を持ってしまうとバランスが崩れます。関係には偏った重みがつき、恋愛感情を持たれた側が受け止めることを求められる場面が増えるでしょう。
上の女性の場合も、最初はサークルの中だけで親しくしていたのが、もっと仲良くなりたいと食事に誘ったけれどすべて断られてしまいました。こうなると、普通は断った男性には罪悪感が湧きます。女性からの好意を受け止めないことを申し訳ないと思うからです。
一方で女性側も、代替案を出してもらえない、「ただ断られただけ」で終わってしまうことで、男性に恋愛感情はないんだと判断して、諦めようと思いますよね。こうして友情から愛情へのステップアップは叶わずに、関係が遠ざかってしまうのはよくあることです。
誰だって恋心を受け止めてもらえないことは悲しいし、お互い同じ気持ちでいられないなら離れようとするのは当然ですよね。ですが、男性の中には離れることを選択しない人もいます。女性からの好意に気がついても応えない、だけどつながりはそのままでいたい。
自分のペースを変えないまま、女性の気持ちには無頓着に近づいてくる様子を見ていると、その気があるのかどうかわからずに悩むことになります。突き放したいと思っても、追いかけられればやっぱり好きな気持ちには逆らえません。「この間はダメだったけど、まだチャンスはあるかも」とどこかで期待する思いもあるでしょう。
どちらかに「下心」があり、それがわかっていながら応えずにふたりの関係はそのまま進んでいく。一見すると距離は変わらないように感じますが、バランスを崩した男女の状態はいずれストレスが溜まる関係になります。
■寂しがり屋なくせに向き合うのは怖い男心
「好きでないなら、思わせぶりな態度はやめてほしい」。そう思いますよね。自分の好意を知られていながら応えてもらえないのは悲しいし、その気がないのに親しくされるのも、ある意味で残酷だといえます。
ですが、男性のほうは自分の態度に疑問はなく、あくまで素直に接しているだけ。女性の気持ちに応えない代わりに利用するつもりもなく、友達としてのマナーを守ります。男性にとっては、女性の気持ちは嬉しいと感じられるもの。もし恋愛感情を持たれて迷惑なら、そのまま離れていくことを選びます。
そうしないのは、自分も女性に対して種類は違えど好意があるから。上の例のように、距離を置こうとしても追いかけるのは、女性を失うのは寂しいと思うからです。その時点で、男性の中にも恋愛感情はあるものだと思います。本人が自覚しているかどうかに関わらず、みずから関係をつなぎ止めたいと動くこと自体が、女性の存在が大きなものである証拠です。
本当にずるい男なら、女性の愛情を利用して体の関係を迫ったり、自分の都合の良いときだけ甘えたりと、女性をないがしろにする行動があるでしょう。そうではなく、あくまでも友達という距離を守りながら接してくるのは、それだけ純粋に女性の存在を受け入れている表れでもありますね。
その一方で、女性が向けてくれる愛情に正面から向き合えない弱さを抱えています。好意から目をそらすのは、男らしいとはいえません。返せないなら女性から離れることもまた筋を通すやり方です。そうせずにただ女性の気持ちを触れないままにしておくことは、応えないことで女性を傷つけることを自分に許しています。
女性の愛情は嬉しいけれど、自分がもし気持ちを返したとき、満足してもらえるかわからない。自信がない。失敗して彼女を失うのは嫌だ。だったら、目をそらしながらでも今の距離を保っていたい。
こんな男性の一番のずるさは、これかもしれません。応えるのは怖いけど、手放すのも寂しい。男性自身が矛盾を抱えた状態ですが、こんな関係から抜け出すには、今の居心地の良い関係を一度壊してしまう勇気が必要です。
■突き放すことで自分と向き合うしかなくなる
上の女性は、あるときからすっぱりと男性との連絡を絶ちました。サークルで会えば以前と同じように会話はするけど、ふたりで過ごす時間を意識して避け、サークル以外で彼からくるLINEや着信もすべて無視しています。これが彼女の意思表示です。
「中途半端で曖昧な関係はやっぱり苦しい」。いくら男性のことが好きでも、彼女の本音はここにあります。節度のある付き合いだとしても、それで良しとしているのはあくまで男性側だけです。彼女のほうは男性を愛しているし、同じ気持ちならお付き合いがしたいという真っ当な願いを持っています。
「あなたが深い付き合いを避けるなら、私も応じない」。その姿勢を、連絡を断つという姿を見せることで伝えています。理由もわからず離れていかれた男性のほうは焦ると思いますが、それが狙い。
彼女を失ってどうするのか、どうしたいのか、彼は自分に問いかけることになるでしょう。「今までのように、追いかければまた元の距離に戻れていたときとは違う。これまでと同じ言葉ややり方では彼女は戻ってこない」。これを自覚することで、男性の中に改めて女性の愛情と向き合うことが要求されます。
どうしても応えられないなら、このまま離れるしかありません。彼が感じている彼女への気持ちが何であれ、諦めるしかないのです。もしそうであったとしても、ふたりにとっては関係に答えが出ることになります。苦しい思いをしながら一緒にいるより、片思いに決着がつくなら良いという覚悟を彼女は持っています。
男性が彼女への恋愛感情を自覚して、手を伸ばすことを決めたときは。その勇気こそ、ふたりが新しい関係を築いていくための揺るぎない絆になるでしょう。
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