駐妻の強みって? 駐在帯同中でもできること

キャリアブランクを乗り越えるコツ。大人力 × 人生経験で「大人ポテンシャル人財」を目指そう!
(画像=イベントで駐妻の強みについて語る佐藤雄佑さん、『LAXIC』より引用)

先ほどご紹介した大人ポテンシャル人財の事例と、トークイベントにて経営者である佐藤さんと、佐藤さんの元で働く元・駐妻の堀さんの話を聞きながら、「大人ポテンシャル」に共通する3つの特徴が見えてきました。

まずは、佐藤さんも明確におっしゃっていた変化対応力。

今は変化の時代。企業も事業がどんどん変わり、職種や仕事内容も変わっていきますよね。そうすると、柔軟で変化対応力が高い人こそが、能力があるということになると思いませんか。駐妻の皆様は、常識が通用しない海外での暮らしを余儀なくされて、いやでも変化しなければならなかったはず。

慣れない海外暮らしでがむしゃらに生きてきた“だけ”と思いがちですが、そこで生きていけた経験こそが柔軟性の証だったとは。希望が持てますね!

もうひとつ、佐藤さんはヒントをくださいました。それが“なんとかなるさ”力。

“私なんかこれしかできない”と思ってるより、“やったことないけどなんとかなるかな”って思ってる方が、毎日刺激があるし働いていて楽しいんじゃないかな。幸福度も高いと思う。なんとかなるさ力、はポテンシャルそのものだと思います。

現に「一緒に働く元駐妻の堀さんも、前例のない仕事でもなんでも、快く受けてくれる」と言います。 堀さんは「言葉だけでなく社会の仕組みそのものが違う海外での暮らしに比べたら、日本で何か新しいことを任されるのは全然苦ではありません」とにこやかに語ります。

確かに一度海外暮らしを経験すると、行政手続も日常生活もすべて日本語で済む、というだけで感動もの…!“なんとかなるさ”力、是非武器にしていきたいですね。

そんな堀さん、前職は大企業の正社員として働いていたそう。今は2人のお子さんの育児を第一に、フルタイムではない在宅ワークというフレキシブルな働き方をしています。イベント出席者から「復職の際、“大企業の正社員”ではない道への不安はありませんでしたか?」という質問を投げかけられ、こう回答していました。

子育てを優先していて、子どもの生活を変えてまでフルタイムで働くという決断はできませんでした。また、離職期間が長いので復職が難しい自覚もありました。そんなときに佐藤からうちの会社でやってみないかと声をかけられ、それに貢献したいという気持ちが何より強かったんです。会社の規模や業務内容が前職と違うことは全然気にならず、せっかく機会を得られたので是非やってみたいという気持ちでした。

思えば、駐在帯同をしたのも海外で生活してみるチャンスだから、という方も多いのでは? 海外生活でも、その土地の言葉を学んだり、観光用ではなく現地の方々用のマーケットに行ってみたり、“せっかくなら”と何度も一歩踏み出す出来事があったはず。チャンスの神様には前髪しかないと言いますが、とっさに前髪をつかめる機動力も大人ポテンシャル人財の特徴といえそうです。

変化対応力、なんとかなるさ力、チャンスをつかむ行動力。これらはすべて、仕事をしていなくても経験できることです。駐在帯同中も、着々と大人ポテンシャルポイントを高めていきたいですね!

ブランクではなく人生経験! まずは一歩を踏み出してみよう

キャリアブランクを乗り越えるコツ。大人力 × 人生経験で「大人ポテンシャル人財」を目指そう!
(画像=『LAXIC』より引用)

イベントの最後に、登壇者の佐藤さんと堀さんより、また働きたいと願う駐妻の皆様へエールをいただきました。

佐藤さん

実はブランクという言葉はあまり好きではないんですよね、今まで散々話をしておいてなんですが(笑) 自分自身も育休とって半年仕事休んでるんです。でもそれはブランクなのか? 人生経験としてはめちゃくちゃよかったと思っています。例えば大手企業で働くと異動していろんな仕事を経験していきますが、それはブランクではないですよね。育休や駐在帯同だって同じこと。人生経験や人としての幅が広がるのであれば、いいと思います。また、未経験なことも一度やってしまえば経験者と言えます。前職と同じというのにこだわらず、経験を積みにいくと考えて踏み出してみてはどうでしょうか。

堀さん

ブランクやいろんな理由で一歩踏み出しにくいのであれば、最初からベストを求めるのではなく、ベターなところでスモールステップからはじめてみるのがいいのではないかなと思います。一歩進められれば、模索しながら間口を広げていくことができます。条件ではなく、自分が何を求めて働きたいと思っているのか?を振り返りながら、探してみるといいのではないかと思います。

離職期間が長いほど、経験者枠・即戦力枠では見てもらえない。残念ながらそれは事実です。でも、私たち自身がそれを必要以上にネガティブに捉える必要はないのかもしれません。一度仕事を離れたからこそ、ライフステージの変化に合わせ、育児と仕事のバランスを見つめ直した働き方にシフトできるのも、ブランク経験者の特権ともいえます。

キャリアブランクと卑下するのではなく、大人ポテンシャルがあると言い換えるところから、まずはスタートしてみたい!そう思えるトークイベントでした。

提供・LAXIC

【こちらの記事も読まれています】
産育休取得コンサルタントがコミュニティスクールの理事へ大転換!堀江由香里さん流、人生のカスタマイズ術
変化することをいとわない、withコロナにおける新しい復職のカタチと働き方 オイシックス・ラ・大地株式会社にインタビュー
テクノロジーで豊かな親子時間を!Withコロナ時代のニューノーマルな育児とは?
家族で通い、働く。シェアオフィスは新しい家族のあり方と働き方を実現する第3の場へ
3つの「やらなくてOK」で、忙しくても親子共に大満足できる!幼児期以降の読み聞かせのコツ