モテる・モテないに外見や性格は関係ない。たまるさんはそう話します。ただ、これだけは言えるのが「自分に自信のある人はモテる」こと。もしも“本命”にモテたいなら、自信を持つことが先決です。モテと自信の関係をコラムとしてお届けします。
皆さんこんにちは。1週間前に転んで左膝を擦りむきました。年のせいか昔よりも治りが遅くて、それどころか尋常じゃない色になってきたけど頑なに病院には行きたくないたまるです。
さて、突然ですがあなたはモテますか? モテないならその原因は何だと思いますか? 今回はかなり真面目に「モテ」について書きました。セックスについてのお話は出てきませんのであしからず! たぶん!
■キレイなのにモテない理由は自信のなさ
最近、私は職場の同僚たちと頻繁に女子会を開いている。
今の職場は、人付き合いの苦手な私にとっては天国みたいな場所で、今までひとりで引きこもっていた時間を取り戻すかのように、みんなで頻繁に集まってはああでもないこうでもないとグダグダするのが、最近の楽しみになりつつある。いつものように、上司の愚痴を散々話し尽くしたところで、同期のH(20代後半)が話し始めた。
「私ってどうしてモテないんですかねぇ。どうやったら彼氏できますか?」
Hの見た目はかわいいというよりはキレイなタイプで、すらっとしていてまさに今旬と言っていいほどの、ちょいと女ざかりをどうしよう女性だ。今までに付き合った人数はふたりで、最後の彼氏と別れてからすでに4年以上が経つという。
それだけ聞くと清純な感じがするが、経験人数はその10倍近い数字で、毎回セックスだけして付き合うまでに至らない典型的な二番手タイプらしい。
私はHと同期で入社時からずっと彼女を見ているが、一見気さくなモテ女子に見える。しかし、Hは聞いている限り、本当に「穴モテ」しかしていなかった。彼女がなぜモテないのか、詳しく探っていくことにした。
■自信がない原因はネガティブマインド
私がHについて一番びっくりしたのは、人前で裸になることができないことだった。それも男女問わずだ。
「女同士でもダメなの? 男の人の前でも? 家族は?」
「どんなに仲のいい友達同士でも、温泉旅行なんて行ったことないです。家族なんてもっと無理です。男の人の前では大丈夫です。暗ければ見えないので。お風呂はNGです」
セックスをする条件に初回からNGがあるなんて、売り出し中のセクシー女優かよと思った。どうして他人に裸を見せられないのか、私にはとても不思議だった。なんでそんなに拒否するのかを聞いてみた。
「私ほんとにブヨブヨなんですよ。もうお腹とかもすっごい出てるし」
なんだ、そんなことかよと内心思った。背中に人面瘡があるとか、裸を見られたら鶴になって飛んでいっちゃうとか、人には見せられない理由があるんだろうな……と思っていたのだけど違うのよ。ただただ圧倒的に自信がないだけだった。
「私なんて」を会話の枕詞に使ってしまうのが彼女のクセだということに気づいた。なるほどな、モテない理由はこれなんじゃないかなと思った。
■言い訳を作って行動しないのはもったいない!
自分に自信がない人は、まず「容姿」に自信がないケースがほとんどだと思う。それにそういった人は、恋愛において積極的になりにくい。自信がないから「どうせ自分と付き合ってくれる人なんていない」と思い込んで、常に受け身だ。
本当は素敵な人間なのに、売り込まなければそこに自分がいることを誰も知ってくれない。出会いがないのではなく、出会っているけど自分を知ろうとしてくれる人がいないだけ。
それから、常に誰かと比べて「自分は人より劣っている」と思っている。自分と誰かと比べる必要なんてまったくないのに、他人と比べて自分はかわいくない、自分は太っている、そんな言い訳ばかりをせっせと用意して、積極的にならない理由を自分で作り出してしまう。
生産性があるんだか、ないんだか。恐ろしいわね……。
私は、どちらかといえば容姿は中の下で、決して見た目に恵まれているわけではない。だけど、美人な人や痩せている人と比べても無意味だと思っているし、こんな私でも需要はあるだろうという自信を持つことができている。それは、以前に関係を持った男性たちが皆ぽっちゃり好きで、私の体型を好きだと言ってくれたおかげだ。彼らのおかげで、顔ではなかったけれど体型に自信を持つことができた。
もちろん自慢できるような体ではないのはわかっているので、SNSで昼下がりに下着の写真をアップしたりするようなことは絶対にできない。自信は持てたが一応わきまえているつもりだ。自信を持つところなんて何でもいい。人に褒められたことや、自分で「ここは気に入っている」と思えること。それこそ仕事や、趣味なんかでもいい。
「自分に自信がない」という、朗らかに生きていくのに邪魔でしかない考えをなくせるなら、何でもいいのだ。
■自信を持って自分を売り込む人は魅力的
自分に自信があり、相手に魅力を伝えることができる人は、例えるならテレフォンショッピングのバイヤーだ。
番組で売られている商品は確かにいいものかもしれないけど、勝手に売れているのではない。
あんなにも高い声を張り上げて、自信満々に商品を紹介しているバイヤーが売っているのだ。
なんだかよくわからない商品のいいところを矢継ぎ早にまくしたて、さらには送料まで負担してくれるという。
「買わないわけにはいかない!」となるのもわかる。ただ、テレフォンショッピングはやや大げさで、胡散臭さがあるものもあるが、自信を持って自分をアピールすることの重要性を理解しやすいコンテンツだと思う。
もしも、物を売る人から「この商品はあまりよくないんです。いつ壊れちゃうかわからないし、使い道もそんなにないと思うし、最悪なくても困らないですけど、買いませんか?」なんて言われたら、どうでしょう。
まぁ買いませんよね。そういうことなんですよ。自信がなくて自分を売り込めないというのは。
いいところがあるのに売り込めないって、もったいないと思いませんか。
■「穴モテ」しても自信を持ってはいけない
ここまで散々自信を持てと言ってきたが、ひとつ注意事項がある。それは、異性に性の対象にされること(俗にいう穴モテ)をモテていると勘違いして、自信を持ってしまうことだ。私の友人Hは完全にそのタイプで、1回寝た相手と2回目がないのをまったく気にすることなく、次々と男を乗り換えている。
いろんな男性とセックスをしまくることが悪! 絶対反対! というわけではないし、自分の欲求を満たすためだけにやっているのであれば、どうぞ乗り換えまくってくださいと思う。ただ、恋人が欲しいという気持ちがありながら、それを繰り返しているのであれば、やり方が間違っているんじゃないかな。
自分をアピールする前にセックスをしてしまえば、相手の自分に対する興味はセックスをする前よりも格段に薄れる。本を読む前に要の部分を教えられてしまったような、いわゆるネタバレを見てしまったのと同じ感覚なのではないかと思う。
この物語は一体どんな内容なのだろう……と興味を引いたのに、唐突に「犯人はヤス」と教えられたら読む気なんてなくなってしまう。相手から必要とされていることに間違いはないが、「誰でもいい。ただ、穴があるので」という理由で遊びに誘われるのは、モテとは違うのではと思う。
付き合いたい相手を穴で釣ってはいけない。
■自信があればキレイじゃなくてもモテる
過剰な自信は身を亡ぼすと思うが、ある程度の自信は顔や体型に関する忌まわしきコンプレックスの塊を蹴散らしてくれる。私はそう思う。私はおそらくブスだが、最低限の自信とどんなネガティブマインドをも吹き飛ばしてしまうほどの性欲を持ち合わせているので、モテるまではいかないが、モテない側になったことはない。
モテる・モテないに見た目は関係ない。自分はブスだから、つまらない人間だからといって自信をなくしてしまうのは、モテない一番の原因だ。不幸な美人もいれば、幸せなブスもいる。自分からモテない側に行くことはもったいない。自信がなければ何でもいいから自信を持ってみればいいのだ。
中身が空っぽだからといって、自信をなくす人はあまりいないと思う。そもそも自信がなくて、「この人に私なんかが話しかけても迷惑なだけかな……?」なんて気を使える女性は、中身が素敵な人だろうなと考えられる。それに自分で引き出しを増やしたり、いろいろな事を経験したりすることで、内面はいくらでもパワーアップできる。
それでもやっぱり容姿で自信が持てない人は、「ちょいブスのぽっちゃりが一番モテやすい」を呪文のように唱えることをおすすめする。
友人のHには出会って1回目で即合体するような、AVの企画モノのような遊びは控えるように伝えているし、早く3人目の彼氏に出会えるようにマッチングアプリで男狩りするのを、一刻も早く止めてあげようと思う。
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