3月29日スタートの情報バラエティ『ラヴィット!』(TBS系、平日8時~9時55分)が不調です。初回視聴率2.7%に続き、2回目は0.6ポイント下げ2.1%(いずれも関東地区、ビデオリサーチ調べ)と、早くも危険水域に突入する事態に。
『ラヴィット!』、朝からこれはツラい
ニュース色の強かった『グッとラック!』から一転、レトルト食品やコンビニスイーツの紹介が延々と続くだけの内容に、ネットは“『ヒルナンデス』(日テレ)のパクリ”だとか、“朝からやるもんでもない”と非難轟々。 たしかに、番組開始から30分以上も冷凍食品のランキングを見るのはキツい。しかも、ミシュランの一つ星シェフが、“ここまでやられたらプロも困りますよ”的なコメントまで出してくる。世田谷自然食品の味噌汁じゃないんだから。
しかし、どんなことも見方をひとつ変えれば楽しめるもの。不満を感じた人は、真正面から『ラヴィット!』を見ようとしすぎているのかもしれません。 そこで、テレビウォッチャー的視点で、今からでも遅くない『ラヴィット!』攻略法をご紹介したいと思います。
①ワイプ芸の表情筋に思いを馳せる
放送されている情報が、新鮮でタメになることを豊かな表情で視聴者に伝えるワイプ。『ラヴィット!』はどうでしょう。
3月31日放送回では、アンタッチャブル柴田英嗣、矢田亜希子、丸山桂里奈が浅草を散歩していました。何の接点もなく、仲が良さそうでも悪そうでもなく、共通の話題もないトリオが、周回遅れの情報をもとにグルメやアミューズメントを紹介していく。当然ながら、画面から漂うのは流れ作業未満のテンションでした。
それでも、司会の川島明(麒麟)をはじめ、お笑いコンビ「見取り図」は手を抜きません。大げさにならないギリギリのラインを探りながら、この映像が楽しく愉快だと表情で訴えかける。引きつりながらゆるんだ表情筋には、情報バラエティらしからぬ緊張感が漂っていました。
放送の最後、「明るい朝の番組を目指してるんで」と言い残した川島。パステル調のスタジオセットとさびしげな声のコントラストが、胸に迫ります。