艶やかな濃いブラウンの液体の美しさを存分に堪能できるコーヒーグラスは、夏の時期はもちろん、種類によっては季節を問わずに一年中大活躍してくれるアイテムです。ひと口にグラスといっても、その種類や形状はじつにさまざまですから、コーヒーグラスを選ぶときには自分だけのお気に入りグラスを見つける楽しみがあるのではないでしょうか。
本記事では、素敵なコーヒーグラスがきっと見つかる、おすすめのグラスメーカーをご紹介します。
用の美を体現したコーヒーグラスを求めて
実用性と美しさを兼ね備えたコーヒーグラスなら、手元にいくつあっても嬉しいものです。ここでは国内外の人気グラスメーカーをまとめてみました。
秀逸なデザインの『Luigi Bormioli(ルイジ・ボルミオリ)』
Luigi Bormioli(ルイジ・ボルミオリ)は、1946年にイタリアで創立された老舗グラスメーカーです。創立当初はエルメスやフェラガモといったラグジュアリーブランドの香水瓶を製造していましたが、1970年からはガラス製品に加えて、食器の製造を手掛けはじめました。洗練されたデザインと高い耐久性、そして透明性の高さを誇るLuigi Bormioli(ルイジ・ボルミオリ)のガラス食器は、世界のホテルやレストラン、カフェ等で使用されています。
Luigi Bormioli(ルイジ・ボルミオリ)のスープデザートグラスは、コーヒーグラスとして作られた訳ではありませんが、さまざまな用途に使える優れたアイテムです。大き過ぎず、すっぽり手に馴染むグラスでありながらもコーヒーマググラスよりも容量が多いので、コーヒー好きにはちょうど良いサイズなのではないでしょうか。
高品質を求めるなら『KINTO(キントー)』
KINTO(キントー)はガラス製品だけではなく、陶器やプラスチック製品のテーブルウェアを展開している滋賀県発のテーブルウェアメーカーです。機能性を追求したアイテムは使い心地の良いものばかりですが、潔いほどシンプルなデザインが製品のクオリティへの自信を表しているのではないでしょうか。
KINTO(キントー)のダブルウォール・カクテルグラスは、ビアグラスよりもほんの少しずんぐりした可愛らしい見た目で、たっぷりとコーヒーを飲みたい人におすすめです。保温性・保冷性に優れた二重構造になっているので温かいカフェオレを入れても、冷たいアイスコーヒーを入れても問題なく、なめらかな飲み口がコーヒーをいっそうおいしく感じさせてくれるでしょう。
ノスタルジックなガラス製品なら『廣田硝子』
1899年創業の廣田硝子は、東京錦糸町に拠点を構える老舗のガラスメーカーです。どこまでも透き通った廣田硝子のガラス製品は、どれも繊細でどこか懐かしく、「和」を感じさせてくれるアイテムばかり。大正時代の技術を使って復刻されたガラスウェアは、シリーズ名である「大正浪漫」の名にふさわしく見事な出来栄えです。
廣田硝子が作る昭和モダン珈琲タンブラーは、ノスタルジーを誘うデザインで唯一無二の存在感を醸し出します。俳人・中村草田男は昭和初期に「明治は遠くなりにけり」と詠みましたが、昭和モダン珈琲タンブラーを見つめていると、つい「昭和も遠くなりにけり」と詠みたくなってしまうかもしれません。