かつて学生に人気の就職先として名前の挙がっていた「フジテレビ」。しかし、2020年5月に株式会社ワークス・ジャパンが行った「就職希望企業調査(2021年3月卒業・修了予定の大学生・大学院生を対象)」によると、残念ながら100位にも入らないという状況でした。今回は、そんなフジテレビ(株式会社フジ・メディア・ホールディングス)の平均年収について解説します。

株式会社フジ・メディア・ホールディングスの平均年収は775万6,000円

持ち株会社の株式会社フジ・メディア・ホールディングスの平均年間給与は775万6,000円です。また平均年齢は46.5歳で平均勤続年数は6.0年であることが分かります(どちらも2020年3月31日現在における提出会社単体の数字)。子会社を含めた連結ベースで売上高を見てみると2016年3月期は約6,405億7,200万円でした。

2020年3月期は6,314億8,200円と5年間の推移を見ると多少の増減はあってもほぼ横ばいの状態です。同年3月期におけるメディア・コンテンツ事業の売上高は前年比-2.1%、都市開発・観光事業は前年比-19.4%でした。どちらも2020年に感染拡大しはじめた新型コロナウイルス感染症が大きく影響してマイナス幅が広がっている状況です。

2020年度も新型コロナウイルス感染症の影響が大きく出ているため、業績への多大な影響が懸念されます。

 

年収は減少し続けていて苦境の中

2016年3月期~2020年3月期の5年間における株式会社フジ・メディア・ホールディングスの平均年収を確認してみると、2017年3月期まで1,400万円を超えていた平均年収が大幅に減少していることがはっきりと数字に出ています。

年度 平均年収 前年度の平均年収との差分
2020年3月期 775万6,000円 -391万9,000円
2019年3月期 1,167万5,000円 +49万9,000円
2018年3月期 1,117万6,000円 -367万8,000円
2017年3月期 1,485万4,000円 +55万1,000円
2016年3月期 1,430万3,000円

年度ごとに上下していますが、下落幅が大きいため、2016年3月期~2020年3月期を比較すると654万7,000円の落ち込みです。2020年度は、新型コロナウイルス感染症の影響でさらに業績が落ち込むことが考えられるため、給与面でも厳しい状況が続くでしょう。