意外すぎる。人付き合いが苦手に見えないHSPとその特徴とは
繊細すぎるだけに人付き合いがつらくなるHSPですが、日本人は5人に1人がHSPの気質を持っていると言われています。
人付き合いが苦手に見えない「HSSタイプのHSP」の特徴
HSPの中には、刺激を求めて新しいことに積極的に挑戦するHSSというタイプの人もいます。
HSSとは「High Sensation Seeking」の略で、その名の通り、HSPの中でも特に刺激追求型タイプのこと。HSSタイプのHSPは、本来の繊細さや敏感さで慎重になる性格と、刺激を求めて積極的に活動する性格が共存しているということになるでしょう。
この特質は芸能人や文化人によく見られます。まさかあの人が?という人がHSSタイプのHSPであることが少なくありません。
外交的でチャレンジを恐れないHSSタイプのHSPは、表面的には活動的な人に思われることも多いものですが、しかし内面は繊細で傷つきやすさを抱えていることには違いがありません。そのため、今まで積極的に挑戦していたことに急に不安を感じて活動を迷ったり、制限したくなったりすることも少なくないのです。
つまりHSPもHSSタイプのHSPも、自分の中に常に「生きづらさ」を抱えているのです。
人付き合いが苦手でも芸能界で活動しているHSPも
「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さんが自らHSPであることを雑誌でカミングアウトして、ニュースになっていました。そこには「好奇心が強く、刺激好きと見せかけてめちゃめちゃ敏感で弱いです。ありとあらゆるものに敏感すぎて、本当に生きづらい」といった言葉があり、田村さんがHSSタイプのHSPであることがよくわかります。
他にも芸能界にはたくさんのHSP、HSSタイプのHSPの人が活躍しています。HSPをカミングアウトしている評論家の勝間和代さん、また、現在最も活躍しているシンガーソングライターの米津玄師さんも、かつて高機能自閉症であったことから人前に出るのがとても苦手と語っています。
また、HSPの名付け親であるアーロン博士があげたHSPの有名人は、作家のブロンテ姉妹や詩人のリルケ、彫刻家のカミーユ・クローデルや、元アメリカ合衆国大統領のジョージ・ワシントンとロバート・F・ケネディといった錚々たる面々が名を連ねています。慎重で思慮深い性格である彼らもまた、どこか生きづらさを抱えたHSPだったのでしょう。
HSPはその分析力や思慮深さ、文章力、共感力、鋭い感性など特徴を活かせば大きな功績を残す偉業も成し遂げられるパワーを秘めているといえるでしょう。
人付き合いが苦手。もしかして自分がHSPの特徴に似ていると思ったら?
言われたことを必要以上に気にしてしまったり、心配性だったり。ある程度の気質はあると思いますが、あまりにも繊細すぎて気にしすぎるならHSPの可能性もあるでしょう。HSPはまだ一部にしか情報が広がっておらず、悩んで誰かに相談しても「それはあなたの感覚が変なのでは?」「神経質すぎる」となかなかわかってもらえないことが少なくありません。
しかし、HSPは「病気」ではなく、持って生まれた「気質」です。日本人には5人に1人という一定数がいることを考えても、あなたは決して一人ぼっちではありません。ちょっと勇気を出して、HSPの世界を知り、肩の荷を軽くしてください。
人付き合いが苦手な自分の特徴を理解する
人付き合いが今までうまくいかなかった理由や、心の中で葛藤し続けてきたことが、HSPの自己チェックによって「ああそうだったんだ!」と気づけることが多々あります。HSPに関する正しい情報を知ることで、自分自身を受け入れることができるようになるでしょう。他の人が気づけない些細な変化に気づける繊細さは、HSPだけに与えられた豊かさでもあるのです。
HSPの自己テストは、エレイン・N・アーロン博士の著書『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』(講談社刊) などに載っています。また、インターネットでもHSPのチェックができるサイトがあるので、探してみるとよいでしょう。自分の特性を知ると、気持ちがとても楽になれます。
人付き合いで消耗しがちなHSPの特徴をプラスに活かそう
もし自分がHSP(Highly Sensitive Person)であるとわかったら、人間関係や人付き合いにちょっとした改善や工夫をすると、今までの「生きづらさ」がかなり軽くなります。
自分がHSPであるとわかっている人、もしかするとHSPかもしれないなと思っている人は、日頃から次のことを心がけると気持ちが楽になるでしょう。
人付き合いで心がけること①焦らないこと
特に進学や入社、結婚など、人生の新しいステージなどでは嬉しい反面、責任感もひしひしと感じるものです。特にHSPは、新しい環境に心が馴染むまでに時間がかかることもあるのに、人に認められようと焦ってしまいがち。最初から自分にプレッシャーをかけすぎてはいけません。焦って前に進もうとしなくていいのです。休みながら、ゆっくり進みましょう。
人付き合いで心がけること②鈍感力を身につける
HSPは敏感で繊細で、人の感情の奥に秘められた本音にもよく気がつき、場の空気も人一倍読めるはず。しかし、職場でも家庭でも、ずっとそんな調子ではエネルギーを消耗するばかりです。HSPの人は疲れてしまわないためにも、
・あえて空気を読まない
・状況や人から情報を読み取りすぎない
・人の気持ちに意識を向けない
という『鈍感力』を身につけたいものです。これは作家であり医師でもある渡辺淳一さんが提唱したもの。鈍感だと、傷ついても立ち直りが早く、干渉されてもすぐに忘れられます。鈍感力のポジティブな力は、何かと消耗するHSPにとっては大きな恩恵となるかもしれません。
参考:『鈍感力』渡辺淳一著(集英社)
人付き合いで心がけること③他人との境界線をはっきりさせる
他人に影響されやすく、共鳴や共感をしやすいHSPは、その良し悪しに関わらず共鳴してしまうため、時にはネガティブなエネルギーを受けて苦しむことも多いはずです。HSPは他人と自分の境界線がはっきりしていないことが多いため、こういった状態に陥るのです。
人の気持ちを敏感に察知できる能力は素晴らしいものですが、過剰な同調や、相手の気分や考えに影響を受けすぎて引きずられることにならないよう、他人との境界線をはっきり決めておくことが大切です。
「大したことでなくても、相手がどういう意味で言ってきたのか、今どういう気持ちなのか深く考えてしまいます。考えすぎて人付き合いがギクシャクしたり、疎遠になることもあって。それからは「人は人、自分は自分」と言い聞かせています」(36歳・サービス業)
人付き合いで心がけること④自分を解放できる時間を大切にする
まるで頭の中にコンピュータが入っているかのように、常に人や状況の分析や情報処理を得意とするHSP。敏感さゆえに、人混みや物音、味覚や匂い、気圧の変化、電磁波や人間が発するエネルギーなどにも気づき、影響を受けつつも、あらゆる対策をとり続けている多忙な状態と言っても過言ではありません。
HSPである生きづらさを感じるときは、周囲に気を使わず、完全に自分を解放できる時間を大切にしましょう。
「HSPの私が自分を解放するために唯一続けているのは水泳です。泳ぐというよりも、プールで潜水したり、ビート板を抱えてただ浮かんだりすのがとても心地いいのです。水の力も借りて、消耗していたエネルギーがうまく自分の中に戻ってきてくれるような気がします」(26歳・編集者)
豊かな世界を創造できる可能性を秘めたHSP。その特徴に寄り添おう
すべてにおいて敏感で、人付き合いが苦手で、小さなことにも傷つきやすいというと、HSPは本当に生きづらいと思いがち。
しかし、視点を変えて弱点を克服すれば、HSPの繊細な感性は芸術にも昇華できる素晴らしい才能を持っていることも多いもの。多様性のパイオニアでもあるHSP、あなたももしかしたらHSPなのかもしれませんよ。
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