奈良県にある馬見丘陵公園では、四季を通じて様々な植物を鑑賞することができます。特に例年4月に開催される「馬見チューリップフェア」が人気で、色とりどりのチューリップを中心に約50万株の花の鑑賞を楽しむことができます。花を見にお出かけして、春を満喫してみませんか?
馬見チューリップフェアとは
馬見(うまみ)チューリップフェアは、奈良県の北西部にある大型都市公園「馬見丘陵公園」で開催される、春のイベントです。広い園内には、赤や黄、ピンクといった様々なチューリップのほか、パンジー、ネモフィラなどの花も咲き、その数は約50万株とも言われています。
チューリップフェアの期間中は、音楽演奏などのステージイベントや園内ガイドツアーなどが催されるほか、パン、スイーツ、ピザやご当地グルメの販売もあり、多くの来園者で賑わいます。
フェアでは、公園内を歩いて花を鑑賞しよう
集いの丘エリア(北エリア)
公園北エリアには、広い芝生広場があります。「集いの丘」と呼ばれるこのエリアでは、チューリップが起伏を生かして植えられており、立体的な景観を楽しむことができます。
こちらは、大きな丘になっていることもあり、周囲の人工的な建造物が見えにくく、開放的で気持ちの良い景色を楽しめます。レジャーシートを広げて休憩したり、チューリップを入れての写真撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか。
丘の外周には遊歩道が設けられており、こちらにもたくさんのチューリップが咲いています。紫やピンクなどのチューリップが遊歩道に沿って咲いている様子は、とても美しいものです。
集いの丘には、チューリップに混ざってネモフィラも咲きます。可憐に咲く薄青色の花の鑑賞も楽しんでください。
花見茶屋エリア(北エリア)
イベント時の総合案内所やカフェがある「花見茶屋」エリアでは、半円形の花壇にチューリップが植えられています。北駐車場に車を止めて降りるとすぐ目に入る場所にあり、とても目立っています。
秋にはダリアの花が楽しめる花壇を利用しており、先の集いの丘と同じく、こちらでも立体的な景観が楽しめます。周囲には適度にベンチが設置されているので、休憩や飲食をするのに適しています。
花の道エリア(中央エリア)
中央エリアにある「花の道」では、ゆるやかな傾斜のある花壇にチューリップが咲きます。特にバラ園付近では、サークル状に植えられた多数のチューリップがいっせいに咲くので、その鮮やかさや見ごたえは園内随一です。
チューリップの花がどこまでも咲いているようにも見えるダイナミックな景観は素晴らしく、多くの人が足を止めて見入っています。丘に登って全体を見渡しても良いですし、少し低い位置から眺め、その力強さを感じてみるのもまた良いものです。
樹木の根元にも、赤や黄色のチューリップが植えられています。新緑の季節に差し掛かったばかりで、まだ少し寂しい木々にチューリップが彩りを添えています。
またチューリップフェアが開催される季節、中央エリアではハナミズキの花も咲き始めます。白やピンクのやさしい雰囲気の花にも注目してみてください。