「投資はお金持ちがするもの」というイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。

10万円程度の少ない元手から始められて、しっかり資産形成できる投資もあります。

ただし、注意していただきたいのが、10万円でできるとはいえ「投資にはリスクがつきもの」ということ。 また、人によって相性もあるため、自分の生活状況や考え方に合わせて適切な投資方法を選ぶことが大切です。

そこで、この記事では

・10万円でできる5つのおすすめ投資方法
・10万円でできる投資方法の選び方
・10万円の投資で得られる利益
・投資初心者が失敗しないための対策方法

を解説していきます。

これから投資を始めたい方や、10万円でできる投資で資産形成をしたい方は、最後まで読んでみてくださいね。

10万円でできる5つのおすすめ投資方法

2.10万円でできる投資は?おすすめの金融商品や失敗しない対策
(画像=『オカネコ』より引用)

「投資に回せるお金の余裕がない」という方でも、10万円程度であれば日頃の節約やボーナスの一部から捻出できるのではないでしょうか。

そこで、ここからは10万円でできる5つのおすすめ投資法を紹介します。

・個人向け国債
・投資信託
・株式投資
・つみたてNISA
・海外積立投資

10万円から始められる投資の具体例について知りたい方は、ぜひ続きを読んでみてくださいね。

リスクが心配な人には「個人向け国債」

10万円でできるおすすめ投資法1つ目は、「個人向け国債」です。

個人向け国債とは、日本国政府が発行する債券「国債」を個人でも買えるようにした金融商品のこと。 証券会社や銀行を通して1万円から気軽に購入ができ、元本割れリスクのないことから、絶対に損をしたくない投資初心者におすすめの投資方法です。

個人向け国債のメリットは、国が発行する分信頼性が高く、一般的な預金の金利に比べ利回りがよい点。

ただし、満期が到来する前に換金を行うと、利子から一定金額を差し引かれます。元本割れはしないものの、得る利益が少なくなることを知っておきましょう。

※参照: 財務省

手軽に始めるなら「投資信託」

10万円でできるおすすめ投資法2つ目は、「投資信託」です。

投資信託は、たくさんの投資家から集めた資金を運用会社が預かり、さまざまな投資先へ分散投資を行う金融商品。

100円から投資可能な投資信託もあるため、大きな資金がなくても思い立ったらすぐに始められる手軽さが魅力です。

また、運用はファンドマネージャーという投資の専門家が行うため、投資に詳しくない初心者でも取り組みやすいというメリットがあります。

投資先の選定や運用管理をプロに任せる分、信託報酬などの各種手数料が必要となるため、なるべくコストの低い投資信託を選ぶことが重要です。

株価以外のメリットも欲しいなら「株式投資」

10万円でできるおすすめ投資法3つ目は、「株式投資」です。

株式とは企業が発行するもので、上場企業の株式は証券取引所で売買取引がされています。

株式投資の場合、相場の変動を利用して売却益を得たり、株主に分配される配当金を得たりして運用を行います。

投資先の企業によっては、自社商品や金券などの株主優待をもらえることも。

株式投資には相場変動リスクや企業倒産リスクがあるため、大きく利益を得られることもあれば、大きな損失を受ける可能性もあります。

そのため投資先企業をよく検討し、リスク管理を怠らないことが大切です。

税金を払いたくないなら「つみたてNISA」

10万円でできるおすすめ投資法4つ目は、「つみたてNISA」です。

つみたてNISAは、少額からの長期積立運用を普及させるために作られたお得な制度。

つみたてNISAの非課税投資枠内で購入した投資信託は、投資の利益に課される約20%の税金が非課税になるため、節税しながらの運用が可能です。

つみたてNISAで買付できるのは、低コスト・分配頻度が少ないなど、長期にわたる積立投資向きの商品に限定されています。

商品数が限られているデメリットの反面、投資初心者でも商品選定がしやすいことはメリットともいえますね。

資金面・運用コスト面・税制面から、つみたてNISAは投資デビューに適した投資方法ですが、元本割れリスクがあることは理解しておきましょう。

リスク分散したいなら「海外積立投資」

10万円でできるおすすめ投資法5つ目は、「海外積立投資」。

海外積立投資とは、海外の信託会社や保険会社の積立型の商品に投資することをいいます。

海外の金融商品は、国内よりも利回りが高いものが多く、種類も豊富です。

また、日本では投資利益に対して約20%の税金が課されますが、海外の場合、税金が安かったり、非課税だったりと税制面も優れています。

最終的には日本の税制度が適用されることになりますが、運用中に発生した配当金を再投資する際に有利です。

海外積立投資の注意点は、為替リスクと早期解約で発生する手数料。

為替の変動により損益が左右されたり、早期解約が元本割れにつながったりすることを頭に入れておいてください。

10万円でできる投資方法の選び方

3.10万円でできる投資は?おすすめの金融商品や失敗しない対策
(画像=『オカネコ』より引用)

10万円でできる投資方法はさまざまですが、大きな損失を防ぎ、長期的に投資を継続するためには自分に合うものを選ぶことが大切です。

そこで、10万円でできる投資方法の選び方を3つ紹介します。

・増やし方で選ぶ
・リスクの高さで選ぶ
・利益を得られるまでの期間で選ぶ

それでは、10万円でできる投資方法の選び方について、それぞれ詳しく解説していきますね。

増やし方で選ぶ

10万円でできる投資方法の選び方1つ目は、増やし方で選ぶこと。
投資で資産を増やす具体例としては、以下のような方法が考えられます。

・価格変動のある金融商品の売買取引で売却益を得る
・高配当株に投資し配当金を得る
・長期運用の複利効果(利子につく利子)で増やす

資産の増やし方によって優劣があるわけではなく、それぞれのリスク許容度や好み・想定運用期間・投資に回せる金額などによって相性があります。

自分に適した増やし方ができる投資方法を選び、資産形成を目指しましょう。

リスクの高さで選ぶ

10万円でできる投資方法の選び方2つ目は、リスクの高さ。

投資方法によってリスクの高さが異なるため、最悪の場合どの程度の損失が想定されるのかをシミュレーションしておきましょう。

投資のリスクとリターンは表裏一体。

ハイリターンが期待できる商品はそれだけリスクも高く、反対にリスクの低い商品から大きなリターンは見込めません。

投資初心者の場合、リターンにばかり目がいきがちですが、本当に大切なのはリスクの方。

自分はどの程度のリスクなら許容できるのかを見極めた上で、投資先を選ぶことが大切です。

利益を得られるまでの期間で選ぶ 10万円でできる投資方法の選び方3つ目は、利益を得られるまでの期間です。

投資利益を得られるまでにかかる期間は、投資方法によって差があります。

10万円前後の少額資金から始める投資の場合、中長期的な運用でじっくり資産を増やしていくタイプがほとんど。

短期的に利益を狙う場合は、株式投資で割安な株式を購入し、相場が上がってきたところで売り抜ける方法が考えられますが、それなりの知識と経験を要します。

時間をかけて中長期的な運用をするのか、リスクは高くても短期的な利益を狙うのか、自分の方針に合う投資方法を選びましょう。

10万円の投資で得られる利益はどれくらい?

4.10万円でできる投資は?おすすめの金融商品や失敗しない対策
(画像=『オカネコ』より引用)

10万円の投資で得られる利益は、具体的にどれくらいになるのでしょうか。

「利回り0.01%の定期預金」「利回り1%の投資信託」「利回り5%の投資信託」の運用結果をシミュレーションし、比較してみましょう。

以下の比較表は、元本10万円の運用結果をシミュレーションしたものです。

5.10万円でできる投資は?おすすめの金融商品や失敗しない対策
(画像=『オカネコ』より引用)

0.01%の定期預金に預けた場合、20年経っても運用益はわずか200円です。

それに対し、1%の投資信託は運用益2万2000円、5%の投資信託にいたっては運用益16万5300円。 その差は歴然です。

続いて、月10万円を積立運用した場合の比較表を見てみましょう。

6.10万円でできる投資は?おすすめの金融商品や失敗しない対策
(画像=『オカネコ』より引用)

複利効果が働き、元本10万円を運用した場合よりもさらに大きく運用益に差が出ていることが分かりますね。

※参考:資産運用シミュレーション : 金融庁
※参考:マネーシミュレーター「みらい電卓」野村證券

投資初心者が失敗しないための対策方法

7.10万円でできる投資は?おすすめの金融商品や失敗しない対策
(画像=『オカネコ』より引用)

投資初心者にとって心配なことは、何となく投資に手を出したばかりに損をしてしまうことではないでしょうか。

そこで、投資初心者が失敗しないための対策方法をお伝えします。

・投資の情報やノウハウを把握する
・無理な投資は避ける
・焦って売買をしない
・小分けに長期プランでする
・分散投資でリスクを分散する

失敗を回避する対策法を事前に知っておけば、投資で大きく損をする可能性を減らすことができますよ。

投資初心者の方は、ぜひ続きを読んでみてくださいね。

投資の情報やノウハウを把握する

投資を実践する前に、まずは情報収集から始めましょう。

自分が検討している投資にまつわる情報や、すでにその投資を行っている人の声、書籍やネットから拾えるノウハウを集め、把握するようにしてください。

情報収集をした上で「完全に理解しきれない投資」には手を出さないよう徹底すれば、大きな損失は回避できるはずです。

無理な投資は避ける

どんな投資にもリスクはつきもの。 そのため、常に冷静な投資判断ができる環境を作るように心掛けましょう。

具体的には、投資は余剰資金で行い、無理な資金投入を行わないことです。

資金的な余裕がなくなると、心理的負担が大きくなり冷静な投資判断ができなくなってしまうので肝に銘じましょう。

焦って売買をしない

投資初心者にありがちな失敗は、一時的な相場の変動に一喜一憂して、売買のタイミングを間違えてしまうこと。

投資において、焦りは損失につながります。

相場の雰囲気に流されて衝動的に売買を行うのではなく、自分なりの投資方針を立てて、慎重な投資行動を取るようにしてくださいね。

小分けに長期プランでする

なるべくリスクを小さく、安定した運用を行いたい投資初心者は、中長期運用を前提に資金を小分けしてコツコツと投資をするのがおすすめです。

たとえば「つみたてNISA」の運用は、必然的に中長期スパンでの投資になりますし、節税までできるので有効活用したいところ。

焦らずじっくり、時間をかけて資産形成を行いましょう。

分散投資でリスクを分散する

「卵はひとつのカゴに盛るな」という投資の格言があります。
「資産・銘柄の分散」「地域の分散」「時間の分散」を意識した投資を行うことで、リスクヘッジができ、大きな損失を回避できますよ。

ひとつの金融商品に資産をまとめるのではなく、分散投資によるリスク分散を心掛けましょう。

少ない元手こそ長期戦!プロと計画的に進めよう

7.投資の仕組みを解説!株式投資からはじめる投資ライフ
(画像=『オカネコ』より引用)

この記事では、10万円でできるおすすめの投資方法について解説しました。

また、投資方法の選び方や、投資初心者が失敗しないための対策方法についても紹介しました。

10万円から始める投資を成功させるコツは、時間を味方につけた長期的な運用をすること。

一朝一夕で資産が増えるような上手い話はありません。

失敗して後悔しないためにも、この記事を参考に投資方法を検討してみてくださいね。

また10万円以内の少ない元手から資産を大きく増やしたいなら、長期的な投資プランを計画するのがおすすめです。

しかし、投資初心者にとっては、自分ひとりで実現可能な投資プランを立てることは難しいですよね。

そこで頼りになるのが、FP(ファイナンシャルプランナー)というお金の専門家。

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