最近、ちらほらと耳にすることも増えてきた「アペロ」という言葉。フランスのアペリティフ(食前酒)を指します。このアペロはフランスではとっても日常的な時間です。ホームパーティで人が集まってくるのを待ちながらアペロをしたり、どこか外食へ行くときもまずは待ち合わせてアペロをします。日々の夕食前もアペロは欠かせません。仕事終わりにアペロをしながら家族が揃うのを待ったり、仕事帰りのアペロで気分をおうちモードに切り替えたりしているのだそう。
日本では、まだまだ「ちょっと準備が大変そう…」とハードルが高いイメージのアペロですが、実はとっても気楽なもの。今回はアペロを気軽にはじめるためのアイデアを紹介したいと思います。
食前酒で胃を刺激し、食欲アップ!
胃を刺激して、食欲をアップさせてくれるスパークリングワインはアペロの定番ドリンクです。その他、辛口の白ワインやロゼ、ビールもよく飲まれています。お酒があまり得意ではない…という方は、オレンジジュースとスパークリングワインのカクテル「ミモザ」などもおすすめです。
「これを飲まなきゃいけない」というルールはありませんが、このあとのディナーに影響がないように、クセの強いお酒、甘いお酒などは選ばない方がベターです。また、アペロはあくまでもディナーの前の軽い1杯。アペロで酔っ払っちゃった!なんてことのないようにご注意を。
買ってきて並べるだけでOK!簡単メニューがアペロのお供
空腹でお酒を飲むと刺激が強すぎるのでちょっとしたおつまみがあると◎。手のこんだお料理をたくさん用意する必要はありません。
チーズやハム、フルーツなど冷蔵庫に入ってたものをそのまま並べるだけで、立派なアペロのおつまみです。カッティングボードに並べるだけで、グッとおしゃれになりますよね。
市販されている瓶詰めのパテは、思い切って瓶のまま。上にピンクペッパーを振りかけて、パンを添えれば完成。そのまま出すときは、このようにハーブやペッパーなど華やかにする食材をちょっとプラスするだけで、手抜き感が出ないのでおすすめです。
普段の食卓では、丸いお皿が多いですが、カッティングボードやオーバル皿は、盛り付けが簡単。のせるだけでおしゃれになるので、パパっと出して華やかにさせたいアペロのときはとても便利です。
ナッツやオリーブ、ドライフルーツなどもそのまま出すだけでOKなおつまみ。蓋付きのガラスココットなら、食べたあとも蓋をして保存できるので便利です。ココットに入れていくつか並べるだけでもかわいいおつまみになりますね。
豪華に見えるのに簡単!のせるだけタルティーヌ
アペロの定番おつまみタルティーヌ。ちょっと手が込んだメニューのように見えますがこれものせるだけの簡単メニュー。牡蠣のオイル漬けとハーブ、スモークサーモンとクリームチーズなど市販の食材を組み合わせてバゲットにのせるだけ。秋はフルーツがおいしい季節でもあるので、いちじくやぶどうなどとクリームチーズを合わせたフルーツのタルティーヌも◎。切ってのせるだけで華やかに見えるのでおすすめです。
片手でつまんで食べやすいので、おしゃべりも弾むこと間違いなしですよ。
セルフサービスでホストもゲストもリラックスモードで
ホストもゲストも関係なくリラックスして楽しみたいアペロ。テーブルに取り皿やカトラリー、グラスをまとめて並べておいて、セルフサービス方式にすると楽ちんです。グラスもシャンパングラスではなくステムの低いワイングラスでカジュアルに。
あくまでもアペロは食前のひととき。メインはディナーだからこそ、アペロに気合いを入れる必要はないのです。冷蔵庫にあるおつまみをサッと並べて、スパークリングワインやビールで、「今日のディナーは何かな?」「今日はこんなことがあったよ」と会話を楽しんでみて。そうすることで、気持ちも胃もディナーを楽しむモードになるのです。
ぜひ、気軽にアペロを楽しんでみてください。一度やるときっとやみつきになるはずですよ。
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