ここ数年で認知された「ミニマリスト」というライフスタイル。いわゆる「持たない暮らし」に憧れる人も多いのではないでしょうか。ミニマリストになる最大のメリットは、暮らしだけでなく物事に対する考え方や捉え方が変わること。場合によっては人生をも左右してしまうかもしれませんよ!

ミニマリストになるメリット

必要最小限のモノに囲まれて暮らすミニマリスト。すっきりとした暮らしを実現できるほかに、どのようなメリットがあるのでしょうか?

掃除や片付けが劇的にラクになる

モノが減って空間に余裕ができることで、部屋の掃除や片付けがラクになります。掃除する際にいちいちモノを移動させる必要がなく、かかる手間や時間をグッと短縮。

また、モノが少なくなると、あれこれと収納方法に頭を悩ませる必要もありません。無用な収納グッズが増えていくこともなくなります。

自宅での時間が快適になる

散らかって不要なモノにあふれている部屋では、人はリラックスしているつもりでも「片付けないと」という気持ちが心の奥にあり、常にストレスを感じているようなもの。

自分にとって必要なモノ・大切にしているモノだけに囲まれた暮らしは、視覚的なストレスが少なく快適です。多少は散らかってもすぐに掃除や片付けができ、コンパクトなお部屋も広々と使えるはず。

モノの管理の手間が減り、自分のリソースが増える

モノは多ければ多いほど管理の手間も増え、時間や体力、コストといった自分のリソースが削られます。

例えば、クローゼットに詰め込まれた服は片付けるのはおろか、毎朝どれを着るか選ぶのも大変。衣替えにも時間がかかり、奥に押し込まれてほとんど袖を通していない服が見つかったなんていう経験がある人も多いのではないでしょうか?

しかし、適正な量に減らすことで出し入れや衣替えも簡単になります。手持ちのアイテムを把握しやすいため、ダブり買いの防止にも。モノを減らすことでモノに振り回されることが大きく減ります。

取捨選択できる力が身に付く

不要なモノを手放していくプロセスは「いる」「いらない」の判断の連続です。この判断を繰り返すことで、必要なモノを見極め「取捨選択できる力」を身に付けることができます。

情報過多な時代だからこそ、自分にとって大切なモノを知り選び取る力は重要。取捨選択できる力を身に付けるとモノだけに限らず、やるべきことや人間関係もうまく選び取れるようになります。

つまり、人生において大切にしたいことが自然とクリアになるということ。これから先どうすべきか悩んでいるなら、まずは身の回りのモノを整理するといいかもしれません。

初心者ミニマリストは知っておこう!モノを上手に手放すコツ

ミニマリストになるメリットを理解したら、早速実践です!とはいえ、勢いに任せてモノを捨ててしまうと、途中で燃え尽きてしまったり、必要なモノまで捨ててしまったりすることも。

実はモノを手放すにもスキルが必要です。次のようなコツを踏まえ、上手にモノを手放しましょう。

「手放す基準」を明確に持つ

まずはモノを手放す基準を明確にしておくことが重要です。基本的に「今必要なモノ」だけを残すこと。手放すモノを選ぶというより「残すモノを選んでそれ以外を手放す」ことを念頭に置いておくといいでしょう。

捨てるかどうか迷ったモノは『仮置きボックス』を用意し、そこにしばらく置いておきます。一定期間そのままであれば「なくても暮らせる」と判断し手放すといいでしょう。

小さな引き出しひとつから始める

まずは引き出しなどモノが少ない場所から整理を始めましょう。いきなりクローゼットなどから始めてしまうとモノの多さから挫折してしまいかねません。

小さな引き出しでも整理できるとすっきりして達成感を得られ、モチベーションがアップ。また、大量のモノを整理する前のウオーミングアップにもなります。

思い出の品は後回しにする

手放すのにもっとも悩むのは写真や手紙など思い出の品々。これらは判断が難しく、勢いに任せて整理に取り掛かると、本当は必要だった大切なモノを捨ててしまうケースも少なくありません。

まずは消耗品や身の回りのモノから取り掛かり、最後に思い出の品の整理を行うのがベターです。