「人生100年時代」の到来がささやかれる近頃、投資の重要性に気づく人が増えています。
しかし、いざ「投資を始めてみよう」と決意をしても、何から手をつければいいのか悩んでしまいますよね。

そこで、この記事では、

・初心者におすすめの投資の種類とそれぞれの特徴
・初心者が投資で失敗しないためのポイント
・初心者が投資のノウハウを得るための勉強のコツ

を解説していきます。

投資初心者の方や、投資で失敗したくない方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

初心者におすすめの投資の種類とそれぞれの特徴

初心者向きの投資は?おすすめの種類や対策を紹介します
(画像=『オカネコ』より引用)

ひとことで「投資」といっても、その種類や特徴はさまざまです。これから投資を始める初心者の方は、どの投資を選べばいいのか迷ってしまいますよね。

そこで、初心者におすすめの投資の種類と、それぞれの特徴やメリット・デメリットをわかりやすく紹介します。

初心者におすすめの投資は以下の7つです。

・株式投資
・投資信託
・ETF(上場投資信託)
・REIT(不動産投資信託)
・国債
・MMF・MRF
・NISA・つみたてNISA

それでは、初心者におすすめの投資について、ひとつずつ解説していきます。

投資の選び方で悩んでいる初心者の方は、ぜひ参考にしてくださいね。

株を売買する「株式投資」

株式投資とは、株式会社が発行する「株式」へ投資することをいい、株式の売買による売却益や、配当金による利益獲得を目指します。

株式会社には、証券取引所で株式の売買取引が可能な上場企業と、それ以外の非上場企業があります。

一般的に、株式投資は「上場企業の株式への投資」を意味し、上場企業の株式は証券会社などを通して誰でも自由に売買が可能。

株式投資のメリットとデメリットは以下の通りです。

【株式投資のメリット】
・投資先の選択肢が幅広い
・配当金や株主優待を楽しめる

【株式投資のデメリット】
・投資先の倒産リスクがある
・企業の経営状況や成長性を見極める必要がある

専門家に運用してもらう「投資信託」

初心者におすすめの投資2つ目は、「投資信託」です。
投資信託とは、たくさんの投資家から資金を集め、運用のプロが投資家の代わりに運用を行う金融商品のことをいいます。

運用による利益や損失は、投資額に応じて投資家へ分配される仕組みです。

投資信託は運用をプロに任せられる分、投資初心者でも手を出しやすいですが、購入時手数料・信託報酬・信託財産留保額などの手数料が発生します。

また、運用方針や手数料は投資信託ごとに異なるため、目論見書にしっかりと目を通しておくことが大切です。

投資信託のメリットとデメリットは以下の通りです。

【投資信託のメリット】
・投資の知識がなくても挑戦しやすい
・1本で分散投資が可能

【投資信託のデメリット】
・元本割れリスクがある
・手数料がかかる

上場している商品を扱う「ETF(上場投資信託)」

ETF(イーティーエフ)とは、先述した投資信託の中でも、上場し、証券取引所での売買取引が可能なもののことをいいます。

通常の投資信託は、1日1回算出される「基準価格」での売買取引になりますが、ETFの場合、証券取引所の取引時間内であればいつでも売買取引が可能。

ETFは、日経平均株価・TOPIXなど市場の指数に連動する値動きを目指すため、目標とする市場と同じ銘柄・同じ構成比率での運用を行います。

つまり、ETFを保有することで、市場全体への分散投資と同じ投資効果が見込めます。

ETFのメリットとデメリットは以下の通りです。

【ETFのメリット】
・非上場の投資信託に比べ信託報酬が安い
・少額から市場全体への分散投資が可能

【ETFのデメリット】
・上場廃止になるリスクがある

賃料収入や売却益による分配金を得る「REIT(不動産投資信託)」

初心者におすすめの投資4つ目は、「REIT(不動産投資信託)」です。
REIT(リート)とは、株式や債券などの有価証券ではなく、不動産で運用を行う投資信託のこと。
投資家から集めた資金は不動産の売買や賃貸業に投資され、その利益を投資家に分配する仕組みになっています。

REITの運用は、通常の投資信託と同じく不動産運用のプロが行うため、不動産投資初心者であっても取り組みやすいのが特徴です。

個人で不動産投資を行うにはリスクが大きい上、まとまった資金も必要ですが、REITであればリスク分散ができ少額からでも投資ができます。

REITのメリットとデメリットは以下の通りです。

【REITのメリット】
・個人での不動産投資に比べリスク分散できる
・少額から投資ができる

【REITのデメリット】
・相場の変動が大きい

国が発行した債券で利益を得る「国債」

国債とは、読んで字のごとく国が発行する債券のことをいいます。
企業が発行する株式は、企業が倒産すれば価値がなくなってしまうリスクがありますが、国債は国が発行する債券のため信用度が非常に高い金融商品。

日本国政府が発行する「個人向け国債」は、元本割れなしで1万円から購入可能なため、投資初心者や元本割れをしたくない方に適しています。

国債のメリットとデメリットは以下の通りです。

【国債のメリット】
・国が発行元であるため倒産リスクがない
・元本割れしない

【国債のデメリット】
・発行後1年以内は換金できない

元本割れのリスクが少ない「MMF・MRF」

初心者におすすめの投資6つ目は、「MMF・MRF」です。
MMF(エムエムエフ)とは、株式ではなく債券をメインに運用する投資信託の一種です。
株式に比べ債券はリスク幅が小さいため、大きな損をする可能性は比較的少ないといえます。

MRF(エムアールエフ)とは、証券会社の普通預金のようなイメージです。
ただし、銀行の普通預金と違い、元本保証はありません。
株式などの金融商品を買付するための資金を待機させておくための投資信託です。

MMF・MRFは、いずれも債券での運用を行うため、元本割れのリスクが小さいことが特徴です。

MMF・MRFのメリットとデメリットは以下の通りです。

【MMF・MRFのメリット】
・元本割れのリスクが比較的小さい

【MMF・MRFのデメリット】
・マイナス金利政策の影響で利回りが低下している

一定期間利益が非課税「NISA」「つみたてNISA」

初心者におすすめの投資7つ目は、「NISA」「つみたてNISA」です。
NISA(ニーサ)とは、毎年一定金額内で買付した株式・投資信託などの金融商品による投資利益を非課税にする制度のことです。

通常、投資で得た利益には約20%の税金が課されますが、NISAの非課税投資枠内で買付した商品に関しては、税金がかからないため節税になります。

NISAの口座は1人につき1口座のみ開設が可能です。
NISA・つみたてNISAは、それぞれ対象となる金融商品や非課税期間・非課税投資枠が異なり、いずれか好きな方を選択できます。

NISA・つみたてNISAのメリットとデメリットは以下の通りです。

【NISA・つみたてNISAのメリット】
・日本在住の20歳以上であれば誰でも利用でき、投資で得た利益を節税できる

【NISA・つみたてNISAのデメリット】
・対象となる金融商品・非課税期間・非課税投資枠が決まっている
・口座開設後に買付した商品のみが対象

初心者が投資で失敗しないためのポイント

8.金投資のメリットやデメリットは?投資の方法も解説
(画像=『オカネコ』より引用)

投資初心者にとって、最大の心配は「損をしないか」ですよね。
そこで、初心者が投資で失敗しないためのポイントを3つお伝えします。

・長期間の投資を行う
・分散投資を行う
・積立投資を行う

いずれも、投資で損をするリスクを小さくするために重要なポイントです。

それぞれ詳しく解説するので、投資初心者の方はしっかりと覚えておいてくださいね。

長期間の投資を行う

短期間での売買を繰り返す投資は、「安く買い・高く売る」というタイミングに左右される手法のため、リスクが大きくなります。

反対に、長い目線でじっくり行う投資は、短期投資に比べリスクを低減できるメリットがあります。

また、投資で得た利益に対しさらに利益が生まれる「複利効果」のおかげで、雪だるま式に資産を増やすことが可能です。

投資は長期間前提で取り組み、コツコツ資産形成を行いましょう。

分散投資を行う

初心者が投資で失敗しないためのポイント2つ目は、「分散投資を行う」です。

投資家の間で有名な、「卵はひとつのカゴに盛るな」という格言があります。

卵をひとつのカゴに盛ると、カゴを落としたときすべての卵が割れてしまいます。
では、卵をいくつかのカゴに分けて盛るとどうでしょうか。
ひとつのカゴを落としても、他のカゴの卵は割れずにすみますよね。

投資もカゴに盛った卵と同じで、分散投資によりリスクを抑えることが大切です。

分散投資の方法としては、「資産・銘柄の分散」「地域の分散」「時間の分散」の3つがあります。

株式・債券などの資産クラス、国内・国外などの投資先の地域、買付の時期を分散させて、リスク調整を図りましょう。

積立投資を行う

初心者が長期間の投資を続けるには、積立投資がおすすめ。

たとえば、一度に100万円を投資するよりも、5万円を20か月かけて積立投資する方が、無理なく投資を継続できますよね。

また、積立投資は時間の分散にもなるため、リスク低減効果を発揮します。
毎月一定の金額を積立投資すれば、1回あたりの投資価格を平準化しリスク幅を小さくする「ドル・コスト平均法」という投資手法が実践できます。

まずは少額からでも大丈夫、無理のない範囲で投資を始めてみましょう。

初心者が投資のノウハウを得るための勉強のコツ

7.金投資のメリットやデメリットは?投資の方法も解説
(画像=『オカネコ』より引用)

今は投資初心者でも、少しずつ知識を積み重ねれば投資への理解が深まり、資産形成に役立ちますよ。

そこで、初心者が投資のノウハウを得るための勉強のコツを3つ紹介します。

・書籍や新聞で勉強をする
・インターネット上で情報を得る
・投資のセミナーに参加する

それぞれ詳しく解説しますね。

書籍や新聞で勉強をする

書籍や新聞で投資の勉強をする最大のメリットは、情報の信頼性が高いこと。

投資の右も左もわからない初心者は、間違った情報に騙されないよう正しい情報をつかむことがもっとも大切です。

投資ノウハウについて体系的に学びたい場合は書籍を、最新の経済情勢や専門家の見解を知りたい場合は新聞を選びましょう。

書籍で投資の勉強をする場合は、著者の考え方による知識のかたよりを防ぐため、複数冊を読み参考にするのがおすすめです。

インターネット上で情報を得る

初心者が投資のノウハウを得るための勉強のコツ2つ目は、「インターネット上で情報を得る」です。

インターネット上で投資の情報を得るメリットは、無料かつ手軽なこと。
ただし、インターネットには間違った情報が掲載されていることも珍しくありません。情報提供元を必ず確認し、信頼できる機関のウェブサイトを参考にするようにしましょう。

投資のセミナーに参加する

初心者が投資のノウハウを得るための勉強のコツ3つ目は、「投資のセミナーに参加する」です。

投資のセミナーに参加するメリットは、1日で投資ノウハウのエッセンスを頭に入れられること。

投資のセミナーには、無料セミナーと有料セミナーがあります。
投資初心者の場合、まずは証券会社や銀行などが開催している無料セミナーから参加するとよいでしょう。

注意点は、セミナーの際は開催元が取り扱う商品をすすめてきても即決しないことです。
なぜなら、それが投資家にとってよい商品とは限らないから。
書籍やインターネットで集めた情報と照らし合わせながら、慎重な投資判断をしてくださいね。

初心者こそFPに相談すべき理由

初心者向きの投資は?おすすめの種類や対策を紹介します
(画像=『オカネコ』より引用)

書籍や新聞、インターネット、セミナーで得られる投資の知識は、あくまでも一般論に過ぎません。
そのため、投資の勉強をするほど、自分に最適な投資方法がわからなくなってしまう方はとても多いです。

そこで、投資初心者の方は、いきなり自分で投資を始めるのではなく、まずはFP(ファイナンシャルプランナー)に相談しましょう。

FPは、ひとことでいえば「お金のプロ」。
投資だけでなく、資産形成・家計管理・節税など、お金に関する幅広い知識を持っています。
FPに相談すれば、豊富なお金の知識を総動員して、ひとりひとりの状況に合わせた投資プランを考えてもらえますよ。

失敗して後悔しないためにも、投資初心者こそFP相談を有効活用してくださいね。

投資の不安や悩みはプロに相談しよう

なぜ貯金ができない?お金を貯められない人の特徴と解決方法を解説!
(画像=『オカネコ』より引用)

この記事では、初心者向けの投資の種類や特徴・投資で失敗しないためのポイント・投資の勉強法について解説しました。

この記事で紹介した通り、投資には初心者向けのものもたくさんあります。投資は運用期間が長いほど有利なため、なるべく早く始めることが成功の秘訣です。

投資初心者の方は、まずはFPに相談して、自分に合った投資方法を見つけることから始めてみてくださいね。

また、投資や資産運用でわからないことは、お金の専門家に相談してみるのもおすすめです。
「お金の健康診断」は、匿名かつ無料でお金のプロに直接相談することもできるサービス。
チャット形式なので自分のタイミングで相談することができ、わざわざ外出する必要もありません。
ぜひ気軽にトライしてみてくださいね!

提供・オカネコ(お金の専門家にチャットですぐ相談できるWebマガジン)

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