世界的ベストセラー『お金持ちの習慣』の著者として有名なトム・コーリー氏の研究結果から、「富裕層は本音をいわない」ことが明らかになっています。その理由について知ることで、富裕層の思考や習慣、スキルが見えてくるのではないでしょうか。

「本音で話す」割合比較 富裕層はそうでない層の11分の1以下

この調査はコーリー氏が3年間にわたり、年間粗所得16万ドル(約1722万円)以上、純資産320万ドル(約3億4430万円)以上の富裕層233人と、年間粗所得3.5万ドル(約377万円)以下、流動資産5000ドル(約54万円)以下の層128人に取材を行い、それぞれの特性を分析したものです。

その結果、「頭に浮かんだことを何でもいってしまう人」の割合は、富裕層でない層が69%であったのに対し、富裕層はわずか6%でした。
この著しい差は、以下の3つの理由に起因するものです。

富裕層が本音を隠す3つの理由

1 聞き上手に徹することで、知識や信頼感を得る

富裕層は「話すより聞く」習慣をつけています。話し手になるより聞く手に徹した方が学ぶことが多く、会話を通して蓄積した知識や情報はビジネスや投資、社交の場で大きな武器となります。

また「自分の話や意見にしっかりと耳を傾けてくれる人」という印象を相手にあたえることが、信頼感の向上につながります。