ドラマや漫画などでよく耳にするブラックカード。でも実際はどんなカードなのか、知らない人も多いのではないでしょうか。なんとなく「お金持ちのもの」といったイメージですが……。ブラックガードとは一体、どんなカードなのでしょう?

ブラックカードの種類とは?

クレジットカードは、「一般カード→ゴールドカード→プラチナカード」という順にグレードが高くなっていき、その最上位にブラックカードがあります。ただし、ブラックカードというのはあくまで通称であり、カードの名称が「ブラックカード」になっているとは限りません。

現在日本で発行されているクレジットカードのなかで、ブラックカードとされているのは次の5種類。

  • アメックス(アメリカン・エキスプレス®)のセンチュリオンカード
  • JCBのザ・クラス
  • ダイナースクラブ プレミアムカード(ANAダイナース プレミアムカード・ANAダイナース スーパーフライヤーズ プレミアムカードを含む)
  • SURUGA VISA Infinite®カード
  • ラグジュアリーカード ザ・クラスに関してはプラチナ相当のカードではないかという意見もありますが、ここではブラックカードに含めました。

    高級ブランド店を貸し切ってのショッピングも

    では、ブラックカードにはどんな特典・サービスが付いてくるのでしょうか?もちろんブラックカードは、それにふさわしい特典やサービスを備えています。普通プラチナカードでも世界中の空港ラウンジを無料利用できるサービスなどが付いているので、ブラックカードにはそれ以上の特典・サービスが期待できます。

    例えば、ブラックカードのなかでは比較的年会費の安い(それでも年会費税別5万円!)JCBのザ・クラスには、東京ディズニーランドと東京ディズニーシー、そして、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにある、「JCBザ・クラス会員専用ラウンジ」を利用できる特典が付いています。これは1つ下のグレードのJCBプラチナにはない特典。

    また、ディズニーリゾートの複数のホテルのスイートルームに20%オフあるいは40%オフで宿泊できる特典も!東京ディズニーランドホテルの「ウォルト・ディズニー・スイート」なら、1泊の正規料金50万円がなんと40%オフの30万円になります。

    一方、年会費35万円(税別)プラス、入会金50万円(税別)が必要といわれるアメックスのセンチュリオンカードでは、京都の街中にあるセンチュリオン会員専用ラウンジ「京都瑠璃庵」の利用、JAL・ANAのフライトで座席の無料アップグレードを受けられる「国内航空券アッパーシートプログラム」など、豪華な特典があるといわれています。これらも、1つ下のグレードのアメックス・プラチナ(アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード®)にはない特典です。

    ブラックカードを持つためには?

    これらのカードは基本的にカード発行会社からの招待(インビテーション)がないと申し込めません。それどころか、カードの存在そのものが公にされていないことすらあります。

    例えば、センチュリオンカードはアメックスの公式サイトには情報がまったく掲載されておらず、その詳細についてはカード所有者からの伝聞に頼るしかありません。

    招待される条件はカード発行会社によって異なりますが、主にカード利用履歴や年間利用額から富裕層とみなされた場合に招待されるようです。

    JCBの場合、同社のゴールド以上のカードを持ち、年間100万円以上の利用を3年以上続けるか、1年間で300万円以上の利用があると、ザ・クラスに招待される可能性が高いといわれています。また、センチュリオンカードでは、アメックス・プラチナの保有5年以上(できれば10年以上)で、年間利用額が2,500万円以上、通算利用額1億円以上というのがその条件といわれています。

    その他、海外旅行や高級ホテル・レストラン、高級ブランド店でカードを利用したり、プラチナカードのコンシェルジュデスクの利用が多かったりするなど、富裕層らしい使い方をしていることも招待につながるようです。