所属しているアイドルや俳優が不祥事を起こした場合、その後、事務所がどのような対応を取るかは、事務所によって違う。今回、SEVENTEENのメンバー、ミンギュが所属する芸能事務所Pledisエンターテインメントが取った対応を見ていきたい。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
今年2月頃から急速に増加した韓国アイドルの校内暴力・いじめ暴露問題。オンラインコミュニティーに掲載された暴露文は、瞬く間にSNSで広まっていき、さらにそれを見た誰かが追加暴露するという悪循環が続いた。
多くの事務所は、とりあえず当事者となったアイドルや俳優を活動自粛させたり、「事実無根」という公式立場を表明したり、「デマを広める場合は”法的な措置”を取る」と告知するなど、なるべくその場では事を荒立てないような対応を取ることが多い。
しかし、ボーイズグループSEVENTEEN(セブンティーン)のメンバー、ミンギュが所属するPledis(プレディス)エンターテインメント(以下、プレディス)は、ほかの事務所と違い、今回”とりあえず”ということをせず、”徹底的”に調べ上げ、メディアとファンにしっかりと報告を行った。
今回、プレディスがどのような対応をしていったのか、時系列で簡潔にまとめてみた。
SEVENTEEN ミンギュ騒動、プレディスの対応
2月22日に韓国のオンラインコミュニティーに最初の暴露文が掲載。
暴露主Aは「ミンギュを含む暴力グループの仲間たちから校内暴力を受けた。顔にコーラの蓋を投げられた。練習室に行く交通費を集めてくるように言われ、足りないと怒られた」と主張。
・2月22日 プレディス公式立場を発表
-「本人(ミンギュ)に確認した結果、この主張は事実無根で明白な虚偽事実であり、ミンギュは中学2年生の時から練習生で、作成者が載せた卒業アルバムとミンギュの卒業アルバムは違う。一体誰が、どのような意図でこんな主張をしているのか理解できない」と、プレディスはコメント発表
-2月26日に追加暴露文が掲載。
-暴露主Bは「ミンギュが暴力グループに属していて、障害を持つ友人をいじめて、セクハラに加わったことがある」と主張。
-ミンギュと同じ塾に通っていたと主張する人物Cが、暴露主Bの暴露に対する反論を書き込む。すると、暴露主Bは「所属事務所と会って、話し合いたい」と書き込みを残した。
-2月26日 所属事務所プレディスの対応
-2月27、28日に予定していたSEVENTEENオンラインファンサイン会を延期
・2月28日 プレディス公式立場を発表
以下、公式立場。
「明確な事実確認を行い、当時の事案の当事者と連絡を取った。現在も連絡を取り合い、アーティストの同級生など周辺人物からもその当時の状況を確認している。
これまでの暴露文のうち、障害を持つ友人に対する校内暴力については、障害を持つ生徒の母親と会い、事実ではないことを確認した。ほかの校内暴力の事案については確認中だが、書き込んだ作成者が連絡を望まないという立場のため、確認が難しい。
アーティストは今回の事件が発生しただけでもファンに迷惑をかけ、申し訳ないという立場を表明した後、スケジュール活動を中断し、事実確認などはすべて会社に任せている」
・3月3日 プレディス、自主制作コンテンツを延期
2021年3月3日から放送予定だった『GOING SEVENTEEN 2021』を無期限延期