毎日家計をやりくりする主婦の中には、できるだけ節約に励んで家計を楽にしたいと考える人も多いのではないでしょうか。ただ、家計における支出の内訳は多様なので、どこから手をつければ良いのかわからないことも珍しくありません。そのような悩める主婦のために、今回は家計のうち食費と固定費を節約するコツについて、重点的に解説していきます。
1.主婦が食費を節約する方法
家計の支出の中で、ほぼ毎日かかるものといえば「食費」が挙げられます。家族の人数や食べる量によっては、支出の中で大きな割合を占めることもあるでしょう。ここでは、食費について節約する具体的な方法を4つ紹介します。
1-1.買い物の回数を減らす
食費を節約するには、スーパーなどへ食材を買いに行く回数自体を減らすことが効果的です。ただし、家族がしっかり食事を摂るために必要な量を減らすわけではありません。買い物へ行く回数を減らす目的は、「ついで買い」を減らすことなのです。週に何度も買い物に行っていると食材を目にする機会が増え、必要のないものでも「ついでだから」「これも料理に使えるかも」と買ってしまうケースが増えます。余計な食材を買い込んだ結果、賞味期限が切れたり、冷蔵庫の奥深くにしまい込んでしまったりして使い切れないこともあるでしょう。これでは、せっかくの食材もお金も無駄にしてしまいます。
買い物に行く回数を減らせば、このような無駄な買い物を減らせるほか、スーパーへ行くまでの交通費や時間といったコスト削減も期待できるでしょう。ただし、買い物の回数が少ないと買い忘れをしたときに困ってしまうので、事前に必要な食材のリストを作って持って行くと役立ちます。
1-2.食材を使い切る
毎月食費がかかって困るという主婦の中には、冷蔵庫の中身が常にギュウギュウという人もいるのではないでしょうか。食費を節約するには、「冷蔵庫の中身をできるだけ使い切ってから次の買い物に出かける」というのも重要なポイントです。冷蔵庫の中に食材がたっぷり残っている状態で新しい食材を買うと、古い食材を使い切れないまま無駄にしてしまったり、すでにある食材を再び買ったりしてしまうこともあります。このような無駄な出費を防ぐためにも、冷蔵庫の中をスッキリさせ、必要なものを明確にしてから買い物に行ったほうが良いのです。
例えば、インターネットの料理サイトなどを活用し、冷蔵庫の中に残った食材を生かしたレシピを探してみるという方法があります。ストックしている乾物を合わせて副菜を作るのも良いでしょう。ただし、副菜を作れる食材があっても肉や魚など食事のメイン食材がなければ買い物に行かなければなりません。買い物のタイミングを合わせるためにも、普段からバランス良く食材を買いそろえておくのがポイントです。
1-3.旬の食材を買う
スーパーで買う食材を選ぶ際、できるだけ旬のものを探すことも食費の節約につながります。旬の食材は、鮮度が良いだけでなく流通量が増えるため価格も安くなることが多い傾向です。しかも、最適な環境で育っているため、旬でない時期と比べて味も濃厚かつ栄養価も高いというメリットもあります。素材の味がしっかりしていると味つけの調味料なども少なくて済むため、塩分カットなど健康面でも役立つでしょう。まさに、家計の味方といったところなので旬の食材を勉強し、積極的に食事に取り入れることをおすすめします。
1-4.スーパー以外の店も利用する
食材の買い物といえば、スーパーというイメージがありますが、食材をお得に手に入れられる場所は一般的なスーパーだけではありません。例えば、日用品や市販薬などを取り扱っているドラッグストアでも、さまざまな食材が安く売られていることがあります。日用品とあわせて必要な食材を購入すれば買い物に行く時間も節約できるので、食料品コーナーも忘れずにチェックしてみましょう。なお、ドラッグストアは購入金額に応じてポイントを付与しているところも多く、うまくポイントを活用すればさらに食費を節約できる場合もあります。このほか、道の駅や産直市場、無人販売所などでも地元で採れた新鮮な野菜や果物を安く販売しているのでおすすめです。
2.主婦が固定費を節約する方法
食費の節約方法がわかったところで、次は毎月必ずかかる固定費を節約する方法を紹介します。金額が高くなりがちな電気代・通信費・保険料の3つについて節約のコツを挙げるので、実践できそうなものから挑戦してみましょう。
2-1.電気代を見直す
固定費の中で、季節によってかなり高い費用がかかるものといえば電気代です。猛暑が続く現代では、朝から晩までエアコンをフル稼働させるケースも珍しくありません。エアコン以外にも家電製品や照明などに欠かせないものであり、節約の余地はおおいにあります。2016年から電力自由化が始まったことで、既存の電力会社以外にさまざまなサービスや料金プランをもった新電力会社が数多く登場し、ひと昔前と比べて電気代を節約しやすい環境になりました。例えば、ガスや携帯電話とセット契約することで割引を受けたり、電気を使う時間帯に応じてお得な料金プランに切り替えたりすることも可能です。
ライフスタイルに合った電力会社や料金プランをうまく選択すれば、1カ月あたり2000円ほど電気代を節約できる可能性もあるでしょう。インターネットの電力会社比較サイトなどを利用すれば、手軽に自分たちに合うところを見つけられるので試してみてください。ただし、賃貸物件の場合は自由に電力会社を変更できないケースもあるので、念のため管理会社などに確認する必要があります。
2-2.通信費を見直す
スマートフォンやインターネット環境は、もはや現代社会になくてはならない存在です。費用を節約するのは難しいイメージがありますが、実際には工夫次第で大幅な節約を実現できる可能性もあります。例えば、大手キャリアでスマートフォンや携帯電話の契約をしている場合は、格安SIMに変更してみましょう。契約プランにもよりますが、1カ月あたり1000〜7000円ほど節約できる場合もあります。インターネット料金は、契約するプロバイダを見直したり、スマートフォンやタブレットとセット契約したりすれば1000〜3000円ほど節約できる可能性もあるでしょう。
2-3.保険料を見直す
いざというときに備えて加入している保険料も、固定費の中で見直しをしたい支出の一つです。生命保険や医療保険にはさまざまな商品があり、ライフステージの変化にしたがって定期的に契約内容を見直すことが必要とされています。例えば、家族のために高額の生命保険に加入していた場合、子どもが社会人になり自立すればそこまで大きな保障はなくても良いでしょう。保障を小さくすることで、保険料を大幅にカットすることも可能です。このように、家族の現状にとって不要な保険を契約していないかどうか見直しを行い、節約できる部分を探してみましょう。
3.節約のコツは家計の状況を正しく把握すること
家計を節約する最大のコツは、家計の状況を常に正しく把握しておくことに尽きます。節約が苦手な人は、家計の管理ができておらず、「何にいくら使っているのか」を把握できず無駄な出費を省けないケースが多いのです。収入と支出のバランスを正しく把握できていれば、節約できる部分を見つけて行動に移しやすくなるでしょう。家計の状況を把握するためには、大まかでも良いので家計簿をつけるのがおすすめです。毎月の収支を実際に確認することで管理しやすくなるだけでなく、節約に対する意識も高まります。
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