明るいうちからアペロをするのが楽しい季節になりました。スパークリングワインやカクテル片手にのんびりおしゃべりを楽しむのにぴったりなおつまみ「コンフィ」を紹介します。
レストランやビストロなどでもときどき耳にする「Confit(コンフィ)」。食材をひたひたのオイルに浸し、じっくりと火を入れるフランスの伝統的な調理法です。グリルやローストとは違い、低温でゆっくりと煮ていくため、旨味が逃げにくく、またやわらかくホロホロとした食感になります。冷凍技術がない時代には、保存方法のひとつとして用いられてきました。
レストランなどでは、鴨肉や鶏肉、豚肉、牛肉などお肉のコンフィをよく見かけますが、実はいろいろな食材で作ることができます。今回は、おつまみにぴったりなししゃもを使ったコンフィのレシピを紹介します。
お酒のお供に◎ ししゃものコンフィ
【材料】(1回分)
ししゃも…10尾
塩…適量
–
[A]
にんにく(スライスしたもの)…1かけ
ローリエ…2枚
ブラックペッパー または コリアンダー(ホール)…10粒
鷹の爪…1本
レモンの輪切り…1枚
お好みのハーブ(ローズマリーやタイムなど)…適量
–
オリーブオイル…適量
【作り方】
1.ししゃもの下ごしらえをします。
ししゃもの表面の水分をふきとり、両面に塩をふります。しばらくしたら余分な水分を拭き取る。この水分が臭みのもとになるので、下ごしらえは忘れずに。
2.耐熱容器に入れます。
ししゃもが入る小さめの耐熱容器にオリーブオイルを少し敷き、[1]のししゃもを隙間なく並べます。直接耐熱容器に並べてしまうと、焦げ付いてしまうので、下に少しオイルを敷くのがポイントです。
また大きな器だと具材が浮いてきてしまったり、たくさんのオイルが必要になってしまうので、小さめの器を選ぶとよいでしょう。
3.オイルをひたひたに注ぎます。
ししゃもの上に[A]のハーブ類を入れます。ハーブは、ローリエ、ローズマリー、タイム、こしょうのほか、エルブ・ド・プロヴァンスなどのハーブミックスを入れても◎。レモンやオレンジの皮や果汁を入れて爽やかさをプラスするのもおすすめです。唐辛子を入れると保存性も高まります。ハーブ特有のクセが気になる方はいくつか組み合わせて入れるとよいでしょう。
ししゃもがかぶるくらいのオリーブオイルを注ぎます。特別いいオイルでなくてもOKです。オリーブオイルのほか、菜種油、ひまわり油、サラダ油などクセがないものを選ぶのがポイントです。
4.オーブンで加熱します。
100℃に温めたオーブンで40分ほど加熱します。オーブンがない場合は、小鍋にオイルと具材を入れ弱火でじっくりと加熱すればOK。
5.常温になるまで冷まします。
オーブンから取り出したら、しばらく冷まし完成です。冷蔵庫でひと晩寝かせてもおいしく食べられますよ。3〜4日以内に食べきるのがよいでしょう。
また、煮沸消毒した密閉容器に移せば、保存も可能です。このとき具材がオイルに浸っていないと腐りやすいのでお気をつけください。
お好みの具材で作るコンフィ
今回はししゃもの他に、イワシ、メカジキ、ごぼうでも作ってみました。
◆イワシのコンフィ
内臓を取り除き2等分したイワシ…3尾(塩を振り水分を拭っておく)
オーブン焼き時間目安: 100℃で60〜90分ほど
◆メカジキのコンフィ
メカジキ(切り身)…2枚
オーブン焼き時間目安:100℃で60分ほど
◆ごぼうのコンフィ
ごぼう…1本(3〜4cmの長さに切り、皮をむいて水にさらすか、下ゆでしてアクを抜き、水気をよく拭き取っておく)
オーブン焼き時間目安:100℃で60〜90分ほど
メカジキはツナのようでお子さんにも喜ばれるはず。サラダやサンドイッチにしてもおいしいです。骨までホロホロのイワシ、ジューシーなごぼうはお酒のおつまみにぴったりです。
その他のおすすめの具材はこちら。
・肉:鴨肉、鶏肉、砂肝、豚バラ肉
・野菜:たまねぎ(くし切り)、ペコロス、きのこ
・魚介:牡蠣、小魚、タコ、ホタテ
オイルと一緒にじっくり加熱することで、それぞれの旨味ギュッと凝縮されます。
好きな具材、ハーブとオイルを入れてオーブンに入れるだけのコンフィ。お酒とも相性抜群です。ぜひ、お好みの具材で作ってみてくださいね。
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