2021年3月22日、KAT-TUNがデビュー15周年を迎えました。

当日は国立代々木競技場第一体育館から配信ライブを決行、亀梨和也さん(35)、上田竜也さん(37)、中丸雄一さん(37)の3人は、世界中から見守るファンと喜びをわかち合いました。

KAT-TUNデビュー15周年。山あり谷ありの軌跡を振り返る
(画像=『女子SPA!』より引用)

KAT-TUNのメジャー活動の始まりは2001年の結成から5年後の2006年。デビュー時はシングルCD「Real Face」、ベストアルバム「BEST OF KAT-TUN」、DVD「Real Face Film」を3作同時リリースするなど、前例のない華やかなスタートを切りました。

山あり谷ありだった15年間

 しかしながら、デビューから15周年に至るまでの道のりは、決して平坦なものではありませんでした。たびたびメンバー構成に変化があり、2011年、史上初のコンビナートライブを予定していた5周年公演は東日本大震災の影響を受けて延期に。

 また、2016年、デビュー10周年ライブは開催されましたが、KAT-TUNはこの後“充電期間”に入ることが発表されていたため、諸手を挙げて祝福ムード!とはならなかったのです。

 とはいえ、ここからがすごかった。

充電を待ち続けたファン

 解散でも休止でもなく、「1年先になるか2年先になるかわからないけど、メンバーそれぞれが強くなって必ずKAT-TUNに戻ってくる」との思いから“充電”というスタンスを取った彼らの意志を受け止め、“hyphen”(ハイフン。KAT-TUNファン)は愛する男たちの留守を守り続けたのです。

 充電に入る前、中丸さんは「(充電期間中は)情報が取りづらくなるかもしれないけれど、どうか(各人の活躍を)見ていてほしい」と話し、hyphenもこれに応えました。他グループのファンの方々も、自担のライブにKAT-TUNのメンバーが登場した際はその様子をhyphenに伝えるなど、やさしい連携がそこかしこで見られました。

亀梨和也の神対応に感動

 私が特に印象に残っているのは、2016年12月7日、帝国劇場にて上演中だった舞台「ジャニーズ・オールスターズ・アイランド」に亀梨さんが登場したときのこと。

 シークレットゲストとして現れた亀梨さんは、自身のソロ曲「LOST MY WAY」「絆」「1582」の3曲を披露し、満席の会場を沸かせました。「何をやろうかと思ったけど、(せっかく帝劇なので)帝劇になじみのある曲にした」とのことですが、ソロ曲に絞ったのは、「KAT-TUNの曲は、KAT-TUNファンの前でしかるべきときに歌う」という思いがあったのではないかと思います。

 さらに、「(今は充電期間中なので)KAT-TUNや亀梨のファンの人には、“なんで私たちより前に(帝劇で)?”って思われちゃうかもしれないから、伝えてください。来年はみんなのところに飛んでいくからって」と、自身のファンを慮り、愛あるメッセージを託してくれたのです。

 この言葉どおり、翌2017年末のカウントダウンコンサートにサプライズ登場したKAT-TUNは、上田さんの「2018年、KAT-TUN再始動するぞ!」なる宣言により充電を完了、新たな時を刻み始めました。

 その姿を見られず病めるときも、情報が貧しきときも、ともに愛し敬い慈しむことで、さらに強く健やかになったKAT-TUNを迎えられたのは、おたがいを結ぶ絆がもたらしたすばらしい成果なのだと思います。