関東を代表する温泉地・箱根。宿泊する宿は決まっているけど、大涌谷や芦ノ湖、箱根湯本など、いろんな観光スポットがあって、どこに行こうかまよっちゃう・・・。そんな初めて箱根に訪れる方でも十分楽しめる、筆者考案の観光モデルコースをご紹介します。
箱根ってどんな町?
箱根は神奈川県の西部、静岡県との県境に位置する温泉街。東京をはじめとした関東圏からアクセスしやすいこともあり、週末には多くの観光客でにぎわっています。主に箱根観光の玄関口・箱根湯本をはじめ、100年以上の歴史を誇るホテルがある「宮ノ下(みやのした)」には、温泉旅館や飲食店、さらにお土産屋が集まっています。
また自然を楽しめるスポットが集まっており、白い噴煙が上がる「大涌谷(おおわくだに)」や、約3000年前に火山の爆発によって誕生したカルデラ湖「芦ノ湖(あしのこ)」、さらにススキ草原がある「仙石原(せんごくはら)」など、レジャーも満喫できます。
箱根を散策する際、お得なフリー乗車券を購入するのもおすすめ!「箱根フリーパス」は、小田急線の往復乗車券と箱根登山鉄道、箱根登山バス、箱根ロープウェイなど、8つの交通機関が乗り降り自由で、箱根のエリア内にある約70の観光施設からの優待、または割引の特典を受けられます。
【箱根フリーパスの情報】
<電話番号>
044-299-8200(小田急お客さまセンター・9:00~19:00/無休)
<料金>
【2日間】(新宿駅)おとな5,700円、こども1,500円(小田原駅)おとな4,600円、こども1,000円
【3日間】(新宿駅)おとな6,100円、こども1,750円(小田原駅)おとな5,000円、こども1,250円
※上記の料金には、小田急ロマンスカーの特急料金は含まれていません。
<発売箇所>
小田急線各駅、小田急トラベルの店舗、箱根登山鉄道の主な駅、箱根登山バス案内所など
※詳細は公式HPでご確認ください。
【1日目】箱根屈指の景勝地「大涌谷」を散策しよう!
9:30 箱根湯本駅到着
箱根の旅の始まりは、観光の玄関口・箱根湯本(はこねゆもと)駅から!新宿駅からはロマンスカー「はこね号」または、「スーパーはこね号」で約1時間30分で到着します。東京駅からはJR東海道線で小田原(おだわら)駅で下車した後、箱根登山鉄道に乗り換え。最短で約1時間15分でアクセスできます。さらに横浜駅からも約1時間で行くことができます。
箱根湯本駅に到着した後は、駅構内にある「キャリーサービス」に立ち寄りましょう。手荷物を預けて手ぶらで箱根観光を楽しむことができ、宿泊する宿への配送も可能。また宿をチェックアウトする際には、箱根湯本駅まで手荷物を届けることもできます。ただし、荷物の配送や受取の時間は決まっているので、注意しながら観光を楽しみましょう。
【箱根キャリーサービスの情報】
<電話番号>
0460-86-4140(小田急お客さまセンター・9:00~19:00/無休)
<配送料金(片道)>
通常サイズ:800円(税込)、大型サイズ1,000円(税込)、トランクサイズ1,500円(税込)
<時間>
【駅から宿への受付】8:30~12:30、15:00以降各宿泊施設で受け渡し
【宿から駅への受付】各宿泊施設10:00まで、受取りは13:30~19:00
<場所>
箱根湯本駅構内
※詳細は公式HPでご確認ください。
9:35 登山電車に乗って「強羅駅」へ
荷物を預けたところで最初の目的地・大涌谷(おおわくだに)を目指しましょう!箱根登山鉄道に乗って約40分、標高差445メートルの山々を登って、終着駅「強羅(ごうら)駅」に到着します。
10:15 ケーブルカーで「早雲山駅」へ
強羅駅で下車した後、隣接する箱根登山ケーブルカーに乗り換え。標高差約209メートルの斜面を約10分かけて、早雲山(そううんざん)駅を目指します。ケーブルカーは日中14~23分間隔で運行します。
10:35 箱根ロープウェイに乗って「大涌谷」へ
早雲山駅に到着した後は、箱根ロープウェイに乗って大涌谷へ。約1分間隔で運行しています。
大涌谷駅に到着する手前、一気に視界が開け、ダイナミックな景色が広がります。白い煙が絶えず上がっている箱根の山々を眺めながら、約8分間の空中散歩を楽しめますよ。
10:45 箱根温泉の源泉のひとつ「大涌谷(おおわくだに)」へ
ロープウェイを下車し、駅を出ると雄大な火山の風景が見えます。約3000年前、箱根火山が水蒸気爆発したことで誕生したスポットで、各所から白煙が立ち上ります。駅から出てすぐのところにある展望台や、延命地蔵尊(えんめいじぞうそん)の近くの高台から眺められます。
なお、火山活動中で火山ガスが発生しているので、自然研究路には入らないように気をつけましょう。
景色を撮影した後は、研究路の近くにある「延命地蔵尊」へ。大涌谷の噴火を鎮め、この地に住む人々を救済するため、弘法大師(こうほうだいし)・空海(くうかい)が刻んだといわれているお地蔵様が祀られており、長寿や子宝にご利益があります。あわせて、祠の近くにある「浄め(きよめ)地蔵」にも参拝しましょう。
「大涌谷くろたまご館」で名物・黒たまごを食べよう!
大涌谷の自然を満喫した後は、近くにあるお店でグルメやショッピングを楽しみましょう。「大涌谷くろたまご館」には、カフェやお土産を取り扱うショップのほか、箱根の火山や温泉の仕組みを学べる「箱根ジオミュージアム」が入っています。
大涌谷に来たら、ぜひ食べたいのが名物の「黒たまご」。温泉の鉄分が殻の気孔に付着し、硫化水素と化学反応を起こして黒くなります。1個食べると、7年寿命が延びるといわれているので、ぜひ試してみて。
また「くろたまSHOP」では、大涌谷限定のお土産を買えます。黒たまごをイメージした「たまごサブレ」をはじめ、アーモンドやホワイトチョコレートが入った「黒チョコ」(12個入り・税込500円)、「たまご饅頭」(9個入り・税込720円~)などを取り揃えています。
またコスメアイテムも販売しており、「黒たまごせっけん」(1個・税込570円)や、春限定の「桜たまごせっけん」(税込410円)、さらに顔パックなど、黒たまごをモチーフにしたアイテムが手に入ります。
あわせて立ち寄りたいのが、「箱根ジオミュージアム」。箱根の火山や大涌谷の歴史を学べるほか、温泉が湧き出る仕組みを学べます。定期的にテーマを変えたイベントも行われているので、ぜひ知識を深めましょう。
「くろたまご館」の別館「ゆ~らんど」で絶品アイスを味わおう!
甘いスイーツや軽食を取りたい方におすすめのお店が、自然研究路の近くにある「ゆ~らんど」。玉こんにゃくやいかかんぼこ、焼きおにぎりといった軽食のほか、アイスクリームやはこどらソフトなど、スイーツも販売しています。
人気の一品は、たまごソフトクリーム。生卵をたっぷり使ったソフトクリームで、まろやかなやさしい味わいです。