パリもずいぶん春らしくなり、お散歩日和が増えてきました。厳しい冬を越えたこの時期にパリの人達が考えることはただひとつ…。それは“日光浴”です!

今回はパリジェンヌ定番のお散歩スポット「リュクサンブール公園」と、そこで人気のアクティビティをご紹介します。

外出規制のリフレッシュは、お散歩!

リュクサンブール公園の名物!湖面を漂うお船レンタルが大人気
(画像=湖面を気持ちよさそうに漂うヨットの数々!、『PARIS mag』より引用)

ひたすら太陽が恋しくて、太陽が顔を出たらちょっとくらい寒くてもカフェのテラス席はコートに身を包んだ人で超満員…。というのが例年この季節のパリの風景でした。しかし、今年は新型コロナウィルスの影響でカフェはどこもお休み。

そうなるとみんな考えるのはピクニックです。ところが、大勢で集まることはたとえ屋外でも規制されているので、あまり気軽にピクニックを企画することができません。そんな状況でパリジェンヌ&パリジャン達がしていることはなんでしょう?ずばり“お散歩”です!もうみんなどんどん歩いています(笑)。

3月中はまだ18時以降の外出禁止令が続いていますから、仕事帰りの息抜きもお家の中だけ。そこで、週末の楽しみはお散歩となるわけです。ところで散歩とはいえ、ちょっとした目的地が欲しいところ。大型デパートやショッピングモール、レストラン、美術館等は閉館中のなか、どんな場所が目的地になるでしょうか。

スポーツからチェスまで、いろんな楽しみ方ができる公園

リュクサンブール公園の名物!湖面を漂うお船レンタルが大人気
(画像=『PARIS mag』より引用)

私たちはお散歩の目的として「リュクサンブール公園」を選びました。パリ左岸の中心に位置する美しい公園です。ここには、さまざまな施設が点在しているので、いろんな楽しみ方ができるのです。スポーツがしたければ、テニス、バスケット、ペタンクなどができる広場もありますし、ジョギングコースとしても気持ちがいい空間です。

チェスができるテーブルもかなりの数が設置されていて、ベテランのムッシューが、真剣に子供と1局指しているというシーンも見受けられました。

公園内にはあちこちに、心地よいベンチがあり、花も咲いていて、お散歩コースには絶好のスポットです。

アナログだからこそ夢中になれる、リュクサンブール公園の帆船

リュクサンブール公園の名物!湖面を漂うお船レンタルが大人気
(画像=『PARIS mag』より引用)

そして今回ご紹介したいのが、この公園で楽しめるアクティビティ「レンタル帆船」です。これは、大人が乗れるサイズのボートのことではなく、ミニチュアの帆船です。アンティーク調の木製帆船には、モーターなどもまったくついていませんが、ご覧の通り大人気!お天気の日にはレンタル待ちの人が続出するほど、子ども達が大好きなアクティビティです。

140年近く変わらず続いているパリの風物詩。そう、ここに集まる子ども達の多くがおじいさんやおばあさんに連れられてきていることも多く、人形劇やポニー乗馬と共に、世代を超えて愛されている船なのです。

リュクサンブール公園の名物!湖面を漂うお船レンタルが大人気
(画像=『PARIS mag』より引用)

以前から気になっていたこの帆船、私も初めて息子と一緒にやってみることにしました。レンタルしに行くと、すでに残っていたのは数船。各船には、世界各国の国旗が付けられていて、自分の船がどれかわかるようになっています。今回、手にできたのはニュージーランドの船でした。他にはフランス、イタリア、アメリカなどさまざまな国はもちろん、日本もありました。なんとも海賊船などもあるそう!

リュクサンブール公園の名物!湖面を漂うお船レンタルが大人気
(画像=『PARIS mag』より引用)

この船は、モーターもなければ、ナビゲーションできるシステムもありません。ひらすら、岸から棒で突っついて、出港させます。単純なのですが、これが意外におもしろい!風や水流(とはいえ、噴水がちょっとある程度ですが)に流されて、船は反対岸にどんどん進んでいきます。その方向をめがけて、子ども達は走る、走る!ぐるぐる、ぐるぐる、泉の周りを自分の船が到着するところを見極めて走るのですが、それが結構な運動量なのです…(汗)。親は「子供は目の届かないところに走ることなく、思い切り走り回って、良い運動になるな〜」と見守るわけです。

リュクサンブール公園の名物!湖面を漂うお船レンタルが大人気
(画像=『PARIS mag』より引用)

たまに、中央の噴水あたりで引っかかってなかなか抜け出せないこともありますが、これもご愛嬌。真剣に見守る息子の気持ちを知ってか知らずか、船は一人旅に出ています…。この帆船は30分レンタルで5ユーロ。「時間通りに船が戻ってこなかったらどうするんだろう?」と思いませんか?湖は結構広いので、そういうことも充分起こりうるのですが、そのあたりは呑気なフランス人。「(船が)帰ってきたら、持ってきてね!」と気楽なものです。

リュクサンブール公園の名物!湖面を漂うお船レンタルが大人気
(画像=『PARIS mag』より引用)

あっという間の30分で、夕刻押し迫り閉館の時間になりました。あまりに楽しくて帰りたくない息子。船を返してもしばらく、緑のレンタル小屋の横に張り付いて動こうとしませんでした。本当に気に入ったようです。こんなに男の子の心をくすぐるものなのですね。改めて世代を越えて人気である理由がわかりました。

リュクサンブール公園の名物!湖面を漂うお船レンタルが大人気
(画像=『PARIS mag』より引用)

シンプルながら意外と船を舵取りする感覚も味わえ、国旗も覚えられるこのレンタル帆船。渡仏の際におすすめしたいパリの子連れアクティビティです。

真冬の3ヶ月くらいは閉館しますが、これからはずっと夏にかけて、毎水曜日の午後と毎週末とヴァカンス中は毎日、晴れの日には営業しているそう。ぜひ、お子さん連れで訪れてみてくださいね。

■施設情報
Les voiliers du Luxembourg (レ・ヴォワリエ・ドゥ・リュクサンブール)
営業時間:水曜日 13 :00 ~ 18 :00 (外出規制中は17:00まで)
土、日、祝日 11:00 ~ 18:00
※イースター休み、夏休み、秋休み期間中は毎日営業


提供・PARIS mag(シンプルで上質なライフスタイルを提案するWEBマガジン)

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