ドーパミンを増加させるから

脳内にはさまざまな神経伝達物質が存在しますが、うつ病にかかわっているのは主にノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミンの3つです。うつ病になると神経細胞が炎症を起こして、これらの神経伝達物質が不足します。

うつ病の予防と悪化を防ぐためにも、3つの神経伝達物質が足りた状態を保つ必要がありますが、じつはコーヒーに含まれているカフェインにはドーパミンを増加させる効果が。これはカフェインが細胞への再吸収を阻害することで、ドーパミンを増やすからです。また、眠気を引き起こす物質であるアデノシンの代わりに、アデノシンに構造がよく似たカフェインがアデノシン受容体に結びつき、ドーパミンの作用抑制を阻害します。

ドーパミンには幸福感や気分の高揚をもたらす働きがありますが、足りなくなるとうつ病だけではなく、パーキンソン病を発症することで有名です。不安やストレスを抱えるとドーパミンは減りますから、コーヒーを飲むなどして上手にストレスを緩和するようにしましょう。

血栓ができにくくなる

血管内に血のかたまりである血栓ができると、脳梗塞や心筋梗塞といった心血管疾患にかかりやすくなります。ところが、コーヒーには血栓を作りにくくする働きがあることが、マウスを使ったとある実験でわかりました。この実験によると、水を飲ませたマウスとコーヒーを飲ませたマウスでは、コーヒーを飲ませたマウスのほうが血栓ができにくかったそうです。

さらに、コーヒーには血管に柔軟性を保たせて、血管年齢を若返らせる働きがあるとの報告もあります。通常、血管は年齢を重ねるごとに老化して柔軟性を失い、肌トラブルや冷えのほか、心血管疾患になるリスクは高まるものです。先述した通り、心血管疾患はうつ病発症のリスクを上げる要因になりますから、ぜひコーヒーを飲んで予防に努めたいですね。

おわりに

コーヒーでうつ病にかかるリスクを低減できる?! コーヒーがうつ病予防に良い3つの理由
(画像=Cafendより引用)

コーヒーだけでうつ病の発症や重症化を防ぐことはできませんが、定期的に飲めばうつ病にかかるリスクを低減するのに役立ちます。しかし飲み過ぎてしまうとカフェイン中毒になる心配があるため、コーヒーを飲むのであれば1日2、3杯程度にとどめておくようにしましょう。

提供・Cafend

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