お酒を飲む時って、必ずと言っていいほどおつまみを食べますよね。 おつまみとして、ポテトチップスや柿の種などを食べる人が多いのではないでしょうか。

では、なぜポテトチップスや柿の種を食べるのか、理由を考えたことがありますか?

皆さん、あまり深く考えたことはないと思います。

なぜなら、それらのおつまみを食べることは、理屈ではなく、生理的欲求だからです!

どういうことかと言うと…

お酒のおつまみ、みんな何を食べているんだろう。 そんな疑問に答えるため、マイナビニュースさんがアンケートをとっていました。

お酒のおつまみはなぜポテトチップスや柿の種なのか?
(画像=味覚ステーションより引用)

上位にランクインしたものをグラフにしてみましたが、 共通する特徴に気が付いてしまいました!

そう、それは、塩辛い味であること!

お酒のおつまみには、甘いものではなく、塩辛いものがよく食べられているのです。

さて、ここからが本題。 なぜ、お酒のおつまみに塩辛いものが食べられているのでしょうか?

その秘密を探るため、ビールの化学組成を見てみましょう!

ビールには、次の2つの特徴があります。

・ナトリウムが非常に少ない(1Lあたり15~25mg)

・カリウムが非常に多い(1Lあたり300~400mg)

まず1つ目の特徴、 ナトリウムが少ないこと、の問題点ですが、、、

人間の血液には、ナトリウムが大量に含まれています。 また、ナトリウム濃度を一定に保つような働きがあります。

そこで、ナトリウムが少ない飲み物を大量に飲むと、どうなるでしょうか?

体はびっくりします! 血液中のナトリウム濃度が薄められてしまうからです!!

そこで、脳は次の指令を出します!!

「おしっこ!!」 (血液中の余分な水分を排泄してナトリウム濃度を保て!の意味)

しかし、これだけでは足りません。 次の指令を出します。

「塩辛いやつ!!」 (ナトリウムを摂取して血液のナトリウム濃度を高めろ!の意味)

このような脳からの指令により、 人間は、無意識のうちに、ポテトチップスや柿の種に手を伸ばしてしまっているのです。

さらに、 ビールの2つ目の特徴、 カリウムが非常に多いこと、にも問題点があります。

先ほど、血液にはナトリウムが大量にある、と言いましたね。

なぜ血液にナトリウムが大量にあるのかというと、 体中の細胞が、血液にナトリウムを渡しているのです。

しかし、タダで渡しているわけではありません。

血液「ナトリウムのお礼として、細胞さんにカリウムをあげるね!」

このような物々交換が行われているのです。

このような状況で、カリウムだけを大量に摂取するとどうなるでしょうか。

血液「ナトリウム貰ってないからカリウムはあげられないなぁ」 細胞「別にいらねーし!」

この喧嘩を見かねた脳は、次の指令を出します!

「おしっこ!!」 (カリウムは尿と一緒に排出しちゃえ!の意味)

しかし、ここで、おしっこ部門の担当者が出てきます。

「うちのマニュアルだと、カリウムを出すときはナトリウムも一緒に出さないといけないんですよ。ルールなんで。いやいやこればっかりはルールなんで。」

おしっこ部門担当者により、 意に反するところでナトリウムが減らされてしまいました。

困ったので、また脳が登場します。

「塩辛いやつ!!」 (ナトリウムを摂取して血液のナトリウム濃度を高めろ!の意味)

このような脳の指令により、 人間はポテトチップスの2袋目に手を伸ばしてしまうわけですね。

以上、 お酒のおつまみに塩辛いものを食べる理由!でした!!

本日のまとめ

  • 今日の話はおしっこの話ではありません
  • お酒のおつまみには、ポテトチップスなどの塩辛いものがよく食べられている
  • 血液にナトリウムが不足するため、生理的欲求として塩辛いものが食べたくなる

提供・味覚ステーション

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