鹿児島県南部の指宿(いぶすき)は、薩摩富士と呼ばれる開聞岳(かいもんだけ)と、海岸沿いで楽しめる天然の砂むし温泉が有名です。今回は、温泉が楽しめるスポットと合わせて、開聞岳を望めるオススメスポットを紹介していきます◎
海が近い!番所鼻自然公園(ばんどころばなしぜんこうえん)
「番所鼻自然公園」は指宿市内のスポットではありませんが、日本地図作成のために全国を実測した伊能忠敬が、「天下の絶景」と絶賛した景勝地です。シナ海に浮かぶ、日本百名山で「薩摩富士」と呼ばれる開聞岳も見える絶景ポイントです。
数十万年前の火山活動とその後の浸食によって自然に形成された天然の岩礁「海の池」には、竜宮城への入り口があったという伝説が残ります。干潮時にはなんと、歩いてぐるっとまわれる「海の上のさんぽ道」がお目見え!なかなかスリルがありそうですが、干潮のタイミングで訪れた方は、ぜひ一周のチャレンジをしてみては?
最南端の駅!JR西大山駅
JR日本最南端の駅として知られる、JR指宿枕崎線「西大山駅」。小さな無人駅ですが、田園風景の中にぽつりとたたずみ、目の前には開聞岳がそびえる絶景スポットでもあります。
上の写真のような、開聞岳を綺麗に撮影できる定番スポットでは撮影の順番待ちをすることもありますが、定番スポットの反対側でも下のようなフォトジェニックな写真が撮れますよ◎
駅近くにあるお店では、「JR日本最南端の駅到着証明書」の発行や、専用絵はがきの販売がされているようです。専用絵はがきを購入して、駅に併設されている「幸せを運ぶ黄色いポスト」から投函するのも、旅の思い出となりそうですね。
ぽかぽか気持ち良い!山川砂むし温泉 砂湯里
JR西大山駅から海方面に向かい、海岸沿いのちょっと細い道を下っていくと、蒸気がもくもくと立ち上る砂むし温泉「砂湯里(さゆり)」に辿り着きます。雄大な自然に囲まれたこちらの山川砂むし温泉は、古くから天然の砂むし場として町民に親しまれてきました。
浴衣だけに着替えたら、フェイスタオルを持って砂むし温泉場へ。温泉の熱がこもった砂を全身にかけてもらうと、砂の重みで身体中から汗が吹き出し、デトックス効果は抜群!心地よい波音を聞きながら、心身ともにリフレッシュできます。
砂むし温泉を体験する時間は、大体10〜15分がベスト。筆者は踵(かかと)、背中とじわじわと熱くなっていき、10分程が限界でした。自身のタイミングで砂からガバッと起き上がれるのも、面白い体験となりますよ!また体験者が利用できる小さなバスケットにスマホやカメラを入れて持っていけば、砂に埋もれている写真をスタッフが撮影してくれます。
ちなみに砂むし温泉「砂湯里」は、この後紹介する、近くにある「たまて箱温泉」とセットで訪れるのがオススメです!(セットチケットあり ¥1,240)
絶景露天風呂第1位!たまて箱温泉
砂湯里から車で約5分(以下のマップを参照)の場所にある「たまて箱温泉」。この2箇所は立て続けに訪れるのをオススメします。砂湯里にも内風呂がありますが、こちらには絶景を楽しめる露天風呂があるので、景色を楽しめるのもポイントです。また、セットチケットがあるので、お得に利用することができます。
露天風呂には、開聞岳を望む「和風露天風呂」と、竹山と海の絶景を楽しめる「洋風露天風呂」の2つがあり、日によって男湯、女湯が入れ替わります。壮大な景色を眺めながらの入浴を楽しめる人気の温泉で、口コミサイトの「行ってよかった日帰り温泉&スパ」ランキングで4年連続全国1位に輝いたほどの絶景が楽しめますよ。
晴れた日には遠くに屋久島や竹島、硫黄島も見えます。砂むし温泉を体験した後は、こちらでゆっくり湯船に浸かってくださいね。
壮大な景色が見られる!池田湖パラダイス
約5500年前の火山活動によって誕生した、周囲15km、最大水深233mの九州最大のカルデラ湖である池田湖。そのほとりにある「池田湖パラダイス」は、開聞岳と四季折々の花畑を一望できるお食事処や、お土産コーナーのある施設となっています。
駐車場に車を止めて、池田湖沿いの花畑を歩くのもおすすめ。筆者が訪れた1月下旬は、菜の花が満開でした!開聞岳と池田湖、そして季節の花畑は写真映えしますよ!是非訪れてみてください。
池田湖パラダイス内には、池田湖に棲む天然記念物である、全長2mにも及ぶ大ウナギの展示もされていますよ。