消費者投票による「嫌われる職業ランキング」で、政治家、弁護士、不動産屋がトップ3に選ばれた。

上位にランクインした職業に共通するのは、「なんらかの権威で人を威圧する」というイメージが強い点だろうか。また汚職や贈賄など、金銭がらみで貪欲なイメージが定着している職業も上位にはいっている。

このランキングは世界の消費者が一票を投じるオンラインサイト「TheTop10」に掲載されたものだ。投票者からのコメントを見てみると、政治家は「嘘つき」、弁護士は「お金のためなら犯罪者の肩をもつ」、不動産屋は「エゴのかたまり」などと鋭い批判がずらり。

上位に選ばれたのは、数多くの「嫌われる職業ランキング」の常連ばかりだ。その代表格である歯科医は、歯科医という職業そのものよりも、歯医者に行く、歯の治療をうけるという行為自体に拒否感を示す消費者が多い。そのため「不快な行為の象徴」として嫌われる傾向が強いという定説がある。正確にいうと「歯医者が嫌い」ではなく「歯医者が怖い」というところだろう。

収税吏、執行吏、社会福祉士、駐車違反監視員 、代金回収業者などは職務を遂行しているだけでも、「冷酷」という評価をくだされるようだ。職業によっては「人としてあんな仕事がなぜできる?」といった痛烈なコメントもあるが、誰かがやらなければならない仕事であることは確かだ。勿論、対応の仕方なども評価に影響するはずだが、一度広範囲に定着してしまったイメージを改善するのは、なかなか難しいものなのだろう。