意志や気合の力にだまされてはいけない

頑張れたか、頑張れなかったかを、単純に意志の力にしてしまう人がいます。

意志の力が強靭であれば頑張れるし、弱ければ途中で挫折するというわけです。

精神主義というか、ガンバリズム至上主義です。

最近は、「人生は気合だ!」と叫ぶ人もいます。

しかし、これは錯覚です。

ガンバリズムだけで頑張れたら、気合だけでこの世が思うようになるのなら、悩む人など誰もいません。

私たちのスーパーブレイントレーニングで能力開発しようとする人もいなくなるでしょうから、私たちは新しい仕事を考えなければなりません。

しかし、私たちにとって幸いなことに、意志や気合だけでは能力開発は思うように進まないのです。

私たちの能力開発では、「将来のよいイメージを持ち続けることができれば、限りなくそのイメージに近づく。イメージした通りの人間になっていく」と指導します。

「あんなふうになりたい」とか「こんなふうになりたい」といった理想のイメージが現実になるかどうかということは、そうした理想のイメージを持ち続けられるかどうかにかかっているのです。

何事にせよ、何かを続けられた人は、将来のよいイメージが無意識のうちに維持されていた人です。

人から何といわれようと、ご機嫌な脳が成功を疑わなかった。

だから途中で挫折することなく、継続が可能だったのです。

【ポイント】
成功者とは、よいイメージを決して疑わなかったご機嫌な脳の持ち主である

間違えてはいけないことは、「頑張ろう!」と心に決めたり、「頑張るぞぅ!」と気合を入れ続けたりしたから続けられたわけではないということです。

「頑張るぞ!」と自分にいい続けることは、「頑張らないと現実は変えられない→しんどい→できないかもしれない」といったように、無意識に脳を否定的にコントロールしてしまいます。

こうした否定的な脳だと、成功するものも成功しません。

できないこと、できない自分を正当化するように、脳があなたを巧みに誘導してしまうからです。

【ポイント】
「頑張るぞ」というと、脳は無意識にストレスを感じる

(画像=Webサイトより ※クリックするとAmazonに飛びます)

西田一見(にしだ・はつみ)
メンタルトレーナー&目標達成ナビゲーター、株式会社サンリ代表取締役社長、JADA協会代表、一般社団法人・日本朝礼協会理事。脳の機能にアプローチする画期的な潜在能力開発プログラム「SBT(スーパーブレイントレーニング)理論」を指導。ビジネスパーソンへの個人指導をはじめ、Jリーガー、プロ野球選手、プロゴルファーなど、トップアスリートのメンタルトレーニングにもあたっている。主な著書に、『成功する人は、なぜジャンケンが強いのか』(青春出版社)、『いやな上司はスタバに誘え!』(ビジネス社)、『ビジネス№1理論』『脳から変える№1社員教育』『イヤな気持ちは3秒で消せる!』『一流になる勉強法』(現代書林)などがある。

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