コーヒーで脂が切れるという新感覚
2皿目のお料理は、サーモンをマリネして軽く火を入れ、ふんだんにアボカドオイルかけたもの。「オイルがたっぷりのお料理を味わいながら、コーヒーを口に含むとその苦みで脂が切れる」と話しながら、自らコーヒーを運ぶ奥田シェフ。
……脂が切れる「???」 頭の上にクエスチョンマークが飛び交いましたが、百聞は一見にしかず、体験してみましょう。
サーモンが柔らかい!手に持ったナイフをカトラリーレストに戻し、フォークを右手に持ち替えました(フォークだけで充分という判断)。ほろっと解けてとろっとろ。見た目とのギャップが尋常ではございません。
とても深いところから滲み出るような甘さに、アボカドオイルがしっかりと絡みます。一瞬にして消えてしまいそうなサーモンを口に残し、シルキーな味わいが特徴であるタンザニア ブラックバーン農園の水出しコーヒーをひと口含むと、私が声に出すよりも先に「わぁ、本当に脂が切れる!」と会場のあちらこちらから声が。
コーヒーを飲む前ももちろん美味しい。脂のまろやかな甘味も感動的。だけど、コーヒーの苦みによって一瞬にして口の中が晴れわたる感覚は、それ以上の感動です。
浅煎り・深煎りでペアリングの味わいも変化
次に登場するのは、なんともアヴァンギャルドな見た目のひと皿。牛乳のリコッタチーズの上に乗っているのは、だだちゃ豆のフリーズドライをオリーブオイルで煮て、ミキサーでクラッシュしたもの。ケニア・ガクイファクトリーの豆を、"浅煎り・深煎り"と異なる焙煎にした水出しコーヒー2種がペアリングとなります。
「カフェインを飲むから、カフェin」という奥田シェフのダジャレを耳の片隅に、まずはコーヒーをいただきましょう。
浅煎りはギュッとした酸味があってフルーティ、深煎りは香ばしくてレーズンのような甘い香り。岡内さんによると「ケニアの豆は、極浅煎りから深煎りまで幅広く楽しめるのも特徴のひとつ」なのだそう。さらに同じケニアでもエリアや精製方法、ローストの違いで味が変わってくると考えると、ケニアの豆だけで膨大な選択肢があることが分かります。
ペアリングの妙を感じるため、お料理とコーヒー、パンをさまざまに組み合わせてみると・・・
浅煎りコーヒーは、お料理と同時にいただくことで水出しコーヒーが赤ワインのような味わいに。
深煎りコーヒーとお料理の組み合わせは、パンを添えることでリコッタチーズの甘みがさらに引き出され、コーヒーとケーキを食べてるよう。
同じ豆、同じ抽出でも、焙煎の違いだけでここまでの変化が感じられることに驚きを隠せません。
提供・Cafend
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