保護者同士の接点は?
続いて、気になる保護者同士の接点や交流について伺いました。
うちでは幼稚園組と保育組、行事は一緒に行います。普段はお迎え時間も違い、あまり感じないのですが、行事前になると幼稚園組のママたちと保育組のママたちで「お手伝い」の問題が常に出てきます。全員係や委員を引き受ける決まりなので、保育組のママたちは「頻繁にある平日の集まり」に頭を悩ましています。盛り上がる行事は子どもはとても楽しそうだし、やはりこども園に入れて良かったとは思いますが、親同士の温度差が大きく、面倒くさいなぁと思うのも事実。(Uさん/4歳男児:幼稚園型)
もともと延長保育がある幼稚園なので、共働き家庭の人もけっこういました。一昨年からこども園となりましたが、小さい子の施設は敷地内でも別の場所です。父母会も今まで通り幼稚園組が中心となり、土日や家でやってもらえそうな事を保育組のリーダーさんにお願いして分配してもらっています。やり方は色々あるようですが、うちの所のようにいっそ「幼稚園組・保育組」で保護者会も分けているほうが「そもそもライフスタイルが違う」前提で話し合うので案外うまくいくのかも。(Hさん/5歳女児:幼稚園型)
幼稚園がこども園となりました。幼稚園の時はだいたい似た感覚、環境の親子が集まっていた印象ですが、こども園になったら様々な保護者がいるなという感じです。1号、2号、3号と分けられているせいか「あのウチは2号さん」なんて言うママもいるし。元幼稚園組と保育園コース型として選んだママたちとの間には「壁」があるというのが現実かと。(Oさん/5歳男児・9歳女児:幼保連携型)
園の実態をしっかり調査しよう
こども園といっても、園によって方針や過ごし方は実に様々であることがわかりました。
保育園と幼稚園両方のメリットを兼ねそなえたのがこども園、とも言われ一見聞こえはいいですが、実際には運営が混乱していたり、ママ同士の軋轢が大きい所もあるようです。一方でで教育環境が充実していたり、習い事も豊富で非常に人気が高い園もありますが、こうしたこども園は入園に際して私立幼稚園並みの面接等を実施している所もありますから、準備も必要です。
子ども園が稼働してから数年を経ても、まだまだ園による差が大きい状況。こども園に限りませんが、自分の目で見て、通っている人の話をなるべく沢山聞いて、選び抜くのが必要なようです。
ライター 大橋 礼
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌! 本とお酒があればよし。
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