日本国内ではいたるところで様々な滝が流れ、自然の風景を演出し、多くの人々を癒しています。その中でも今回は、一般的によく知られている日本三大名瀑「袋田の滝」「華厳の滝」「那智の滝」の魅力をお伝えします。
三大名瀑とは
三大名瀑とは、日本国内に数ある滝の中でも日本を代表するとされる3つの滝です。
一般的には茨城県にある「袋田の滝」、栃木県の「華厳の滝」、そして和歌山県にある「那智の滝」を総称して「日本三大名瀑」と呼ぶことが多いです。
袋田の滝(茨木県大子町)
久慈川の支流である滝川の上流にある、落差120mの雄大な滝です。4段になっている大岩壁を流れ落ちていく事から、別名「四度の滝」とも言われています。また、四度の滝の名前の別説では、西行法師が「この滝は春夏秋冬に一度ずつ来てみなければ、真の風情は味わえない」と絶賛したからだとも言われています。
駅もしくは駐車場から滝川沿いに歩くと、滝への入口「観瀑トンネル(利用料金:300円)」があります。
昭和54年に完成した長さ276mのトンネルを抜けると「袋田の滝」を間近で見る事ができる「第一観瀑台」があり、スケールの大きさを肌で感じる事ができます。
また、平成20年には「第一観瀑台」から「新観瀑台(第二観瀑台)」へと繋がるエレベーターが整備されました。エレベーターで高台に設置された「第二観瀑台」へと上がると、袋田の滝を見下ろせる絶景スポットとなっています。
【滝の規模】落差120m・滝幅73m
【アクセス】JR「袋田駅」より徒歩約40分/常磐自動車道「那珂IC」より国道118号線経由約50分
華厳の滝(栃木県日光市)
関東でも有数の観光地として知られる「日光」にある名瀑です。男体山(標高2,486m)の噴火によって作られた「中禅寺湖」から流れ出た水が「華厳の滝」として流れ落ちています。
「華厳」と言う名前は、仏教諸宗派の「華厳経」から名付けられたとされています。
滝の北側には滝壺へとつながる「華厳滝エレベーター(利用料金:570円)」が設置されています。エレベーターで降りると観瀑台があり、華厳の滝を正面に見る事ができる他、滝壺を間近で見る事ができます。
また、「華厳の滝」は水量が豊富な滝としても知られており、平均して3トンの水が97m下の滝壺に向かって流れ落ちていると言われています。そのため、観瀑台はマイナスイオンたっぷりのスポットでもあります。
「華厳の滝」周辺では、「竜頭の滝」や「湯滝」など、日光を代表する観光スポットとなっている滝を始め、大小様々な滝を見る事ができます。
【滝の規模】落差97m・滝幅10m
【アクセス】JR「日光駅」もしくは東武鉄道「東部日光駅」からバスで約50分/日光宇都宮道路「清滝IC」より約20分