魅力的なアイデアはあるけれど、実行に移すための資金がない……そんなときは、早々と諦めてしまう前に助成金を活用してみてはいかがでしょうか。世の中には意外にも多くの支援制度が存在しているものです。そこで今回は、クリエイター向けの助成金について紹介します。
意外にも助成金の敷居は低い……!?
アーティストやクリエイターといえば、制作したコンテンツを商品として販売し、お客さんから対価を得ることで生計を立てているケースが大半かもしれません。
しかしながら、なかにはあまり大衆的ではないけれども芸術性の高い作品や、すぐには反応が得られなくても長い目で見たら意義のあるプロジェクトも存在します。そのような作品やプロジェクトのアイデアがあるならば、助成金を活用してみるのもひとつの手段です。
助成金といえば、厚生労働省や経済産業省、地方自治体によるビジネスのための給付金が知られていますが、それだけでなく民間の企業が提供しているクリエイター向けのものもあります。
書類審査が必要なものもあれば、資格要件さえ満たせば助成を受けることができるものもあります。助成金を受け取るためには、申請をしてから金銭の支給まで、長いもので1年以上かかるものもあります。
実現したいアイデアがあれば、なるべく早めに行動へと移しましょう。以下、数多くある助成金のなかから、今回は4つご紹介したいと思います。
1.日本芸術文化振興会
2.アーツカウンシル東京
3.地域創造
4.国際交流基金
1.日本芸術文化振興会
文化庁による助成金といえば、2019年に開催された「あいちトリエンナーレ」が何かと話題になりました。国家機関が母体になっているということもあり、文化庁が管轄する「日本芸術文化振興会」には充実した助成事業が用意されています。
芸術祭のような大規模なプロジェクトでなくても、映画や音楽、演劇、舞台や美術など、さまざまな活動に向けた多数の支援事業があります。
基本的には団体でなければ応募できませんが、なかには個人でも応募可能な助成プログラムもあります。クリエイティブ活動で助成金を探しているのであれば、まずは日本芸術文化振興会からあたってみてはいかがでしょうか。
2.アーツカウンシル東京
都内でクリエイティブ活動を行うのであれば、「アーツカウンシル東京」の助成事業をチェックしておきましょう。2012年に発足したアーツカウンシル東京は、国際都市東京として芸術文化の創造と発信を推進する取り組みを行ってきました。
1年間の活動を支援する単年助成プログラムや、2~3年間の長期助成プログラム、または地域振興や社会的な課題に取り組む芸術への支援など、複数の助成事業があります。さらに、若いクリエイター向けの人材育成事業もあるため、裏方に徹したいという人も活用できるでしょう。