欧米人に比べると日本人は歯並びや歯の色、ツヤなどに無頓着だと言われています。欧米では小さいころから歯列矯正を施したりフロスを使ったケアを徹底したりするなど、オーラルケアへの意識が比較的日本人より高いそうです。
歯の美しさは第一印象に直結する重要な要素。特に海外の人と接する機会のあるビジネスパーソンは、徹底したケアを心がけるとよさそうですね!
そこで今回は、若手ビジネスパーソンが意識したいオーラルケアの基本を紹介します。
自宅でできる!毎日取り組みたい2つのオーラルケア
どんなにしっかりとした服装をしていても歯が黄ばんでいたり歯並びが悪かったりすると、決して良い印象は持たれません。髪のセットやヒゲの処理と同じくらい、歯のケアも重要なエチケット要素の一つではないでしょうか。
最近ではオーラルケアグッズが豊富になり、薬局などでも手軽に入手できます。まずは自宅で気軽にできるオーラルケアを2つ確認していきましょう。
・オーラルケアの基本「歯磨き」
・「舌磨き」で口臭ケア
1.オーラルケアの基本「歯磨き」
歯磨きはオーラルケアの基本中の基本ですが、侮ってはいけません。しっかり磨くためのアイテムの選び方や、効果的な磨き方を紹介します。
・歯ブラシの選び方
ブラシ部分が親指の幅くらいで、やや小さめのものを選ぶようにしましょう。ブラシの硬さは好みにもよりますが、まずは「ふつう」を選んで自分に合うかどうかを確かめて。
ブラシの毛先が開いてくるとしっかり汚れを落とせなくなるので、「どのくらい使うと毛先が開いてくるのか」を観察しながら、1ヵ月に1度など自分のペースでこまめに交換することを意識してください。
・歯磨き粉の選び方
歯磨き粉はフッ素入りのものを使えば虫歯予防効果が高まります。
フッ素は歯の表面を修復する再石灰化作用を促進し、初期の虫歯であれば歯磨きで悪化を防ぐことが期待できると言われています。
・歯の磨き方
歯磨きをする際は、余分な力が入らないように歯ブラシをペンのように持ちます。
特に磨き残しの多い歯と歯の隙間や歯肉との境目は、ブラシを小刻みに動かしながら丁寧に磨いていきましょう。1ヵ所につき20回程度毛先を動かすと効果的。
また歯ブラシだけでは汚れが取りきれないことも多いので、歯並びや口の形にあわせて、いくつかのアイテムを使ってみても良いです。ヘッドが小さく「くの字」のボディで細部まで磨きやすいワンタフトブラシ、歯間ブラシやデンタルフロスなども使うとより機能的なケアになるでしょう。
2.「舌磨き」で口臭ケア
自分では気づきにくい口臭。周りも指摘しにくいためビジネスパーソンなら特にケアしておきたい重要ポイントですね。
・舌の汚れが口臭の原因かも
口臭の原因は、生理的口臭と呼ばれる口の中の汚れによるものや、ニンニクやアルコールなどの一時的なもの、歯周病など多岐にわたります。
生理的口臭の場合は、舌についた汚れである舌苔(ぜったい)が主な原因と言われており自宅でケアが可能です。
・舌ブラシを使っての「舌磨き」が効果的
舌苔はうがいなどではなかなか取れないため、直接舌ブラシで取り除くことが効果的でしょう。なかには歯ブラシで舌磨きをしている人もいるかもしれませんが、舌を傷つけやすいので専用の舌ブラシを用意したほうが安心。
舌ブラシは1,000円以下で販売されているものも多く、ドラッグストアなどで手軽に入手できます。
・舌ブラシの使い方
使い方は簡単。鏡を見ながら舌の表面を軽い力で手前に引くだけです。舌磨きの頻度は、1日1回、起床時のみであまり磨き過ぎないようにしましょう。
なお、舌磨きをおこなっても強い口臭が気になる場合はほかの原因が考えられるため、一度口臭外来がある歯科医院を受診してみてください。
歯列矯正は目立たない方法で
日本で歯列矯正というと成長期の子どもがおこなっているイメージが強いのではないでしょうか?大人の歯列矯正はイメージしにくいかもしれませんね。
日本で歯列矯正している人はどのくらい?
歯列矯正用マウスピースを提供するアライン・テクノロジー・ジャパン株式会社が、2016年に「成功者に求められる“歯並び”に関する意識調査」を実施。結果、歯列矯正を今まで受けたことがない人の割合はアメリカが42%に対して日本は86%でした。
日本では歯列矯正があまり浸透していないことがよく分かりますね。
歯列矯正は歯の表面に金属を装着するイメージも強いため、「口を開けるときに目立つ」という理由からあきらめてしまっているビジネスパーソンもいるのではないでしょうか。
目立たずに歯列矯正することも
しかし近年の歯列矯正は装置が進歩しており、一昔前よりも選択肢が増えています。
例えば歯の裏側に装置をつける舌側矯正(ぜっそくきょうせい)や、透明のマウスピース矯正などで目立たずに歯並びを良くすることも可能です。
歯並びが悪いと印象が悪くなるだけでなく、磨き残しが多くなってしまいます。その磨き残しが口臭の原因になる可能性も。
歯列矯正をあきらめているという人は、ぜひ歯科医院で相談してみると良いでしょう。