これからクレジットカードを新しく作ろうと考えている人や、引き落とし口座の変更を考えている人の中には、どの口座を引き落としに設定するといいのか悩んでいる人も多いかもしれません。引き落とし口座の選び方にはいくつかのポイントがあります。口座変更の方法もまとめたので、引き落とし口座を設定する際はぜひ参考にしてみてください。
クレジットカードの引き落とし口座とは
クレジットカードの利用代金は、設定した口座から翌月引き落とされるのが一般的です。
利用者がお店でクレジットカードを使うと、まずはカード会社が利用代金を立て替えてお店に支払います。カード会社は、1ヵ月間で立て替えた利用代金の合計額を、後日まとめて利用者の口座から引き落とすという仕組みです。
クレジットカードの支払い方法は1回払い・2回払い・ボーナス一括払い・リボ払いなどさまざまです。支払い方法によって、翌月以降どのように引き落とされるかが異なります。また、どんな金融機関の口座でもクレジットカードの引き落とし口座に設定できるわけではないので注意しましょう。
引き落としに設定できる口座の必要条件は?
クレジットカードの引き落としに設定する口座は、一般的にクレジットカードと名義人が同じである必要があります。多くのクレジットカードでは、親でも配偶者でもない第三者名義の口座からの引き落としはできません。
ただし例外として、親や配偶者など他名義の口座からの引き落としを認めているクレジットカードもあるので、チェックしてみてもいいでしょう。
金融機関を指定される場合も
多くのクレジットカードでは、日本全国の金融機関の口座を引き落とし口座として設定できます。しかし中には、引き落としできる口座が指定されており、すでに所有している口座では引き落としができないケースもあります。
基本的に大手都市銀行の口座であれば、ほとんどのクレジットカードでも引き落とし口座に指定できるので、1つ口座を持っていれば新しいクレジットカードを発行する時にも安心です。
口座を選ぶときの大事なポイント
クレジットカードの引き落としでは、残高不足にならないことが重要です。残高不足による支払い延滞が続くと、利用者に下記のようなペナルティが科される可能性があります。
<遅延損害金>
クレジットカードの支払いを遅延したことによる延滞金の支払いを求められます。
<信用情報に傷がつく>
信用情報機関に事故情報が登録され、クレジットカードの新規作成やローンの借り入れに支障をきたす可能性があります。
クレジットカードの支払いを延滞し、信用情報に傷がつくと、生活のさまざまな場面で不都合が生じます。上記のようなペナルティを受けないためにも、クレジットカードの引き落とし口座は"給与振込み口座"など、常に十分な残高のある口座に設定するのがよいでしょう。
支払いが間に合わなかった(残高が足りなかった)場合は、指定口座に自分で振込むなどの対応が必要ですが、クレジットカードと金融機関の組み合わせによっては、自動で再引落し(再振替)をしてくれる場合があります。この再引落しまでに口座にお金を入金しておけばいいので、振込み手数料などもかからず便利です。
みんなはどの口座と連携させている?
マイボイスコム株式会社が2018年に実施した「『銀行の使い分け』に関するアンケート調査 第2回(2018年)」 によると、銀行口座を複数所有している人のうち、(メインバンク、サブバンクなど)用途に応じて口座を使い分けている人の割合は85.4%でした
また用途に応じて口座を使い分けている人のうち、メインバンクの利用目的として「クレジットカード引き落とし」を挙げた人は48.3%、サブバンクの利用目的として「クレジットカード引き落とし」を挙げた人は17.7%でした。
多くの人が目的に応じて口座を使い分けていることがわかるほか、クレジットカードの引き落としではメインバンクの口座が多いものの、サブバンクの口座を引き落としして設定している人も一定数いることがわかりました。
「常に十分な残高がある」という条件つきですが、サブバンクの口座を引き落とし専用口座にするのも1つの管理方法と言えそうです。