時短できた主婦の1日スケジュール例
最後に、紹介した時短テクニックを取り入れることで、さきほどの多忙な主婦の1日のスケジュールがどれだけ楽になるのかを見てみましょう。
■家族と家事を分担 →トイレとお風呂の掃除は夫、洗濯物を畳むのは子どもに変更
■家事をルーティン化&同時並行
■時短家電の導入 →ドラム型洗濯機で洗濯しながら料理 →皿洗いは食器洗濯機、床掃除はロボット型掃除機
■ネットスーパーを活用 →買い物に行く時間をカット
■家事代行サービスを利用 →お風呂、トイレ、リビングの掃除は家事代行に依頼
時間 | 内容 |
---|---|
5:00 | 起床 |
5:15 | 朝食の支度と夫婦のお弁当作り |
6:00 | 夫出社 |
7:00 | 身支度 |
9:00 | 幼稚園へ登園 |
9:30 | 出社 |
13:00 | 仕事から帰宅 |
13:30 | 家事代行サービスが部屋を掃除 |
14:30 | 幼稚園へお迎え |
15:00 | 子どもと過ごしながら洗濯物を畳む |
19:00 | 夫帰宅、娘就寝、洗濯 |
19:30 | 夕食と片付け |
20:00 | 1日の家事終了、翌日の支度 |
21:30 | 就寝 |
どうでしょうか。これだけでも、朝から夜までの家事負担が大きく減りましたよね。特に13時に帰宅してから、自分の時間を持てるようになりました。今までよりも少なくとも1~2時間は自分の時間が増えたのではないでしょうか。これに加えて、冷凍食品やお惣菜、常備菜を活用すると、料理の時間をさらに短縮できるはずです。
忙しい主婦の家事にまつわるQ&A
Q.1 妻と夫の家事時間の差は?
A.家事は細かい作業の積み重ねによって時間を消費するため、家事時間を数値化しないと負担度が見えにくいものです。 国立社会保障・人口問題研究所「全国家庭動向調査」によると、家事に費やす時間は平日で夫が37分、妻が4時間23分という結果が出ています。休日でも夫の家事時間が1時間6分なのに対し、妻の家事時間は4時間44分でした。
このように、妻は平日・休日に関わらず夫の4~7倍も家事をしているのです。夫婦で家事の分担について話し合う際は、このデータを参考として提示するとより現状の不公平な割合が伝えられるかもしれません。
しかし、家事は家族だけですべて行う必要はありません。家事代行サービスをうまく日常生活に取り込めば夫も妻も負担を減らすことができます。掃除をゼロから始めることは大変ですが、家事代行のプロに掃除を頼んでおけばベースが綺麗な状態になり、普段のお手入れも楽になるでしょう。
Q.2 家事の時短に役立つアプリは?
A.タスク管理アプリは複数ありますが、中でも家事の時短や分担に役立つものを2つ、ご紹介します。
「魔法の家事ノート」は、家事の予定をリストアップして、実際にやった家事を記録するアプリです。必要な家事を明らかにすることで不要な家事はせず、やるべき家事を忘れずにできるようになり、時短につながります。家事予定のリストアップも質問に答えるだけで自動的に作成されます。
「Yieto」は家事を家族や旦那さんと分担する際に役立つアプリです。「見えにくい家事」を見える化して共有できることが特徴となっています。たとえば、洗濯の場合は「汚れがひどいものは手洗いやシミ抜き」「洗濯物を分け、ネットに入れ、洗濯機に入れて回す」「洗濯槽の掃除」などに分けてタスク化されます。
Q.3 最も時間のかかる家事は?
A.マイナビニュースに掲載された「主婦の1日の平均家事時間は?」という記事によると、時間のかかる家事ランキングのトップ3は以下の通りです。 1位:料理(61%)
2位:掃除(19%)
3位:買い物(11%)
つまり、料理・掃除を時短することが、家事にかかる時間を削減するポイントといえます。
対策として、自動調理機の導入や電子レンジ・炊飯器などを活用する「ほったらかし調理」のレシピを増やすなど、料理の時短を工夫してみましょう。また、忙しい平日は見える部分だけ掃除したり、お掃除ロボットを活用したりするのもよいのではないでしょうか。
Q.4 専業主婦と働く主婦の家事時間の差は?
A.「全国家庭動向調査」によれば、専業主婦の家事時間は常勤で働く主婦の約2倍(平日は4~6時間が35.5%、6~8時間が16.4%、8時間以上が21.7%)だそうです。 とはいえ、2018年のデータでは、常勤主婦の32.3%が平日に4時間以上も家事をしていることもわかっています。休日に関するデータはありませんが、働く主婦は平日にできなかった家事を休日に片付ける分、休日の家事時間が増える傾向です。
専業主婦にとっても働く主婦にとっても、家事時間の長さは大きな負担となっています。ですから、Q.1で紹介したような夫婦間の家事分担格差を埋めて、主婦の負担を減らしていくことが理想です。
そのためには、家事代行サービスや周りの協力、時短家電や家事アプリなどにうまく頼っていくのがよいといえるでしょう。自分たちだけで完結させる必要はないので、上手に周りに頼るのが時短のコツです。
まとめ
真面目な人ほど、家事を効率化したり、第三者に委託したりすることに罪悪感を抱きがちです。しかし、家事を合理的に楽にすることは何ら悪いことではありません。日本の主婦は国際的にみても働きすぎの傾向にありますので、気にせずに自分でやらなくてよい家事はどんどん手放していきましょう。
家事に対する考え方を変えたり、小さな工夫を積み重ねたりするだけでも、家事時間は短縮できます。余裕を持って仕事や育児を楽しむためにも、家事との向き合い方を変えてみませんか。
提供・Kajily
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