ソファーは、家族がくつろいだりお客様に座っていただいたりする場所。長年使っていればそれなりに汚れているかもしれません。もしお客様の目に触れたら恥ずかしいですし、肌に触れることもあるので気を付けたいですよね。そんな家具ソファーの心地よさを、クリーニングという方法でよみがえらせませんか?

ソファーをクリーニングする理由

家具やソファーは、生活する上で頻繁に使うものですし、仮にあまり使っていなかったとしてもホコリがたまったり、湿気がこもったりすることがあります。ホコリや湿気、さらに人の利用によって皮脂汚れや皮ふ、垢、子供のいるご家庭では泥汚れなども付くこともあるかもしれません。
そして、家具やソファーは次第にこびり付いた汚れや湿気などによって、木や布などの素材が劣化しやすくなります。
できるだけ家具やソファーをきれいな状態で大切に長く使うためには、クリーニングが必要ということになりますね。

▽大切な家具ソファーを長持ちさせるための方法

家具やソファーなどの家にあるファニチャー類は、定期的にお手入れをすることで長く快適に使用を続けることができます。掃除もせずに放置しておけば、汚れは落としにくくなり、そこからサビやカビ、ダニ、腐食が始まる恐れもあります。そのため、大切な家具やソファー類はこまめに掃除をするだけでなく、できれば定期的にしっかりと業者に依頼してクリーニングを行い、汚れをリセットしたいものですね。

ソファークリーニングの手順

ソファーのクリーニングは、手間や時間がかかりますが、自分でできることもあります。自分でできる部分に関しては、こまめに手入れをしておくと良いでしょう。大掃除などでプロにクリーニングを依頼する場合にも、汚れが落としやすく、よりきれいになりそうです。

▽布

綿や麻などの布のソファーは、掃除機をかけるか、ホコリ取り用のブラシなどでブラッシングすることが大切です。起毛素材やベロア調のものもブラッシングでホコリを落とします。専用のクリーナーを使っても良いでしょう。

また、カバーを外せるタイプのものは、洗濯表示に従って、洗えるものは洗濯するとさっぱりします。アクリルやポリエステルなどの化学繊維は洗濯には向きませんが、ドライクリーニングならできるものもあり、また、汚れは比較的落としやすい素材です。

▽合成皮革

合成皮革のこびり付き汚れは、中性洗剤をぬるま湯で薄めたものを柔らかい布に取って拭き掃除します。洗剤の後は水ぶき、乾拭きで最後に水分をしっかりとふき取って仕上げます。また、頑固な汚れには合成皮革用のクリーナーを使っても便利です。また、掃除を終えたら、合成皮革専用のクリームで整えると長持ちします。

▽革製品

革張りのソファーは高級感があり、クリーニングが難しそうで、素人にできるか不安ですよね。しかし、意外に手軽に掃除することができ、日ごろからお手入れをすることで美しく快適に使用できます。

本革製品は、基本的に購入後にクリームを塗っておくことが大切です。さらに、3ヶ月に1回程度の割合で専用のクリーナーを使用して汚れを落とします。クリーナーで汚れを落としたら、最後はクリームを塗ってケアしましょう。

自分で染み抜きをするには?

ソファーでドリンクを飲みながらくつろいでいると、ついこぼしてしまうこともありますよね。子供のいる家庭では、とくにこの食べ物や飲み物の汚れがソファにつき、染みになってしまうことも多いでしょう。ここでは、ファブリック製(布製)ソファの染み抜きをする方法をメインで紹介します。

必要な掃除道具は、重曹・タオル・台所用洗剤の3つです。台所用洗剤と重曹を1対1の割合で混ぜ、そこにぬるま湯を入れて薄めます。約20~30倍に薄めるイメージです。この洗剤をタオルにつけ、優しく表面をトントンしながら外側から内側に向かって円を描くように染み抜きをしましょう。染みが取れたら、ぬるま湯で濡らしたタオルで洗剤を拭き取ります。あとは乾いたタオルで水分を拭き取り、乾燥させたら染み抜きは完了です。

この方法で落ちないしつこい染みには酸素系漂白剤を使いましょう。同じように漂白剤をぬるま湯で薄めて、染みに馴染ませ、1時間ほど放置します。そして、先ほどと同じように洗剤をタオルで拭き取り、乾燥させましょう。合皮製や本革製のソファーはデリケートなので、染み抜きに使う掃除道具が異なります。合皮製にはおしゃれ着用の中性洗濯洗剤、本革製には専用のクリーナーを使って染み抜きをしましょう。

ソファー掃除も頼めるハウスクリーニング

ソファーは洗濯物のように丸洗いできるものではないので、一度汚れてしまうと掃除が大変です。自分で染み抜きができれば大丈夫ですが、染みができてから時間が経っていると、なかなか落としにくいものです。手間がかかるソファー掃除はハウスクリーニングに頼むという選択肢もあります。ハウスクリーニングでは、専門のスタッフが自宅に訪問し、指定された箇所をきれいに掃除します。専用の洗剤や機材を用いて掃除をするので、家庭では落とすのが難しい汚れも任せられるのが大きな特徴です。

ハウスクリーニングにソファー掃除を依頼すると、表面の染みや汚れの清掃だけではなく、内部の埃やダニ・その死骸などもクリーニングすることが可能です。また、一緒にほかの気になる部分の掃除も頼むことができます。キッチンや換気扇、エアコン、お風呂掃除なども行っているので、定期的にお家全体を丸ごとクリーニングするのもおすすめです。来客の予定があるときも、前日にハウスクリーニングを依頼すれば、きれいな状態でお客様を招待できますよ。

ベアーズでは、専門性の高いスタッフが訪問し、わかりやすく丁寧な説明を心がけています。気になる箇所や不安に思うことなど、遠慮なくご相談ください。一箇所集中プランやパッケージプランもあるので、必要に応じて最適なプランを選ぶことができます。

クリーニング料金の相場と注意点

こまめに汚れを落とすようにしていても、汚れや臭いが気になったり、クッションの内側など、自分たちではできない部分を掃除したくなったりした場合には、プロのハウスクリーニングに依頼することもできます。サービス内容によっては、家の清掃だけでなくソファーなどの家具類のお手入れも請け負っているところもあるようです。

ソファーのクリーニングを依頼する場合の料金相場や注意点をチェックしてみましょう。

▽クリーニング料金の相場

ソファーのクリーニングを依頼する場合、気になるのはかかる値段ですね。汚れは気になっていても、料金が高過ぎる場合は難しいでしょう。

ソファーのクリーニングでは布やビニールレザー、本革などの素材別、さらに大きさ別に料金が決められていることが多くなります。一般的な傾向としては平均で5,000円~20,000円程度の基本料金と、難しい素材などの場合にかかるオプション料金から成り立っていることが多いようです。

また、クリーニングの方法にはカバーをつけたままでスチームや洗浄水を利用して丸洗いするパターンとカバーを外して洗うパターンがありますが、その方法によっても価格に差が出ます。価格は安い方が助かりますが、サービス内容や質もきちんと見定めて、料金とサービスの質の高いところにお願いしたいものです。

▽クリーニングできないもの

ソファークリーニングは、素材やソファーの状態などによってできないこともあります。また、業者によって清掃の工程や金額も異なり、取り扱いをしていない素材もあるので、自分のソファーの取り扱いのある業者を探すことが必要です。

基本的にクリーニングできないのは、破れや劣化など、ひどく破損しているソファーです。また、汚れてから時間が経ちすぎたものやひどい汚れ・シミは落としきれないこともあります。

▽クリーニング後は乾燥が必要なことも

ソファーの内部の洗浄では、洗浄液を使用します。特殊なマシンを使って洗うので、しっかりと汚水を吸い上げて、乾燥も行えますが、天候などによっては作業中だけで乾燥が終わらないこともあります。また、乾燥時間が作業時間に含まれていないサービスもあります。その場合には自分で乾燥させる、もしくは自然乾燥で乾くのを待つことになります。いずれも、但し書きで明記されていることが多いので、それを確認した上でサービスを利用しましょう。

▽定期的なメンテナンスとしておすすめの頻度

ソファークリーニングを依頼する頻度としては、年に1回程度がおすすめです。これまで長年、クリーニングしてこなかったソファーがあったら、まずは季節の変わり目などにクリーニングを依頼してみると良いでしょう。