弘前市といえばアップルパイが有名です。市内にある藤田記念庭園内カフェではアップルパイの食べ比べができ、人気を集めています。この記事ではアップルパイ食べ比べの様子、庭園内の見どころ、敷地内での楽しみ方等をご紹介します。

藤田記念庭園とは

どんな庭園?

藤田記念庭園は、弘前市出身の藤田謙一氏が東京から庭師を招いてつくらせた江戸風な庭園。総面積は約6,600坪あり、東北地方において有数の大規模庭園のひとつです。

写真:菊地早秋 藤田記念庭園

敷地内には趣あふれる洋館もあり、現在はレストラン兼カフェとして利用されています。ここでは弘前名物アップルパイの食べ比べをすることができます。

写真:菊地早秋 藤田記念庭園

写真:菊地早秋 藤田記念庭園・洋館

【基本情報】
●開園時間:9時~17時(入園締切16時30分)
●開園時期:4月中旬~11月23日
●休園日:開園期間中は無休
●入園料:大人320円/子供100円
●三施設共通券:大人520円/子供160円(※三施設とは藤田記念庭園、弘前城、弘前城植物園のこと)
 

藤田謙一ってどんな人?

1873~1946年の間に活躍した、日本屈指の財界人です。弘前市生まれの実業家として知られています。日本商工会議所・初代会頭にも就任しています。

写真:菊地早秋 藤田記念庭園

19歳のときに上京し、明治法律学校(現在の明治大学)に入学しました。多くの寄付行為で社会に貢献した人物であるとされています。

それでは、藤田記念庭園での楽しみ方を、庭園内にあるスポットごとにご紹介していきましょう。

洋館・大正浪漫喫茶室

洋館・大正浪漫喫茶室とは、庭園の敷地内にあるレストラン兼カフェです。外観にも趣があります。

【楽しみ方1】弘前アップルパイを食べ比べる

大正浪漫喫茶室では、市内の洋菓子店等から集められた弘前名物のアップルパイを食べ比べることができます。筆者が訪問した際には、人気のためしばらく待ち時間がありました。座席からは外が見えるようになっています。

写真:菊地早秋 洋館・大正浪漫喫茶室

写真:菊地早秋 洋館・大正浪漫喫茶室

アップルパイの他、ガトーショコラ、アイスクリーム、プリンアラモード、そば粉ガレット、アフォガードなどのスイーツも用意されています。お食事も可能で、カレー、ハヤシライス、パスタ等を頂くことができます。

写真:菊地早秋 洋館・大正浪漫喫茶室(メニュー)

アップルパイは全部で7種類から選べます(2020年7月現在)。お値段は単品440円(双味庵のみ275円)、ドリンクセット825円(双味庵のみ660円)です。

写真:菊地早秋 洋館・大正浪漫喫茶室(メニュー)

どれがいいか悩んでしまうと思いますので、市内各店40種類ほどのアップルパイが紹介された『アップルパイガイドマップ』を参考にして選ぶのもおすすめです(レストラン内に置いてあります)。

写真:菊地早秋 洋館・大正浪漫喫茶室

シナモン入りのもの(ないすらいふ)には、大ぶりのしっとりしたりんごが贅沢に使われていて絶品です。オーソドックスなパイ生地が使われたもの(津軽ゆめりんごファーム)は、表面がサクサクしていて、バターとりんごの香りを楽しめます。

写真:菊地早秋
洋館・大正浪漫喫茶室

写真:菊地早秋 洋館・大正浪漫喫茶室(ないすらいふ)

写真:菊地早秋 洋館・大正浪漫喫茶室(津軽ゆめりんごファーム)

【楽しみ方2】洋館内を見学する

洋館の一階には藤田謙一資料室があり、藤田氏の写真などが壁に展示されています。小音楽会等に使えるミニホールもあります。

写真:菊地早秋
洋館・大正浪漫喫茶室(藤田謙一資料室)

 

写真:菊地早秋 洋館・大正浪漫喫茶室(ミニホール)

洋館の二階には有料施設として、一般の方が使える会議室があります。こんなところで会議ができたら素敵ですね。いろいろな所に埋め込まれている綺麗なステンドグラスも必見です。

写真:菊地早秋 洋館・大正浪漫喫茶室

 

写真:菊地早秋 洋館・大正浪漫喫茶室

クラフト&和カフェ匠館

敷地内にある2つ目の和カフェです。旧考古館として使われていた場所がカフェへと改装されました。2020年で3周年。津軽工芸品も購入できます。

【楽しみ方3】ランチをする

軽食ランチを取ることができます。メニューが季節によって異なり、筆者が訪問した際はカレーとパスタの2種類から選ぶことができました。

写真:菊地早秋 クラフト&和カフェ匠館

写真:菊地早秋 クラフト&和カフェ匠館(メニュー)

写真:菊地早秋 クラフト&和カフェ匠館(メニュー)

根菜の和風カレー(サラダ・ドリンク付きで1,100円)は、たっぷりとお野菜が入ったマイルドなカレー。ご飯は雑穀ご飯です。ミニサラダには弘前らしくリンゴのスライスがのっています。デザートのかき氷も人気商品だそうです。

写真:菊地早秋 クラフト&和カフェ匠館

写真:菊地早秋 クラフト&和カフェ匠館

【楽しみ方4】津軽工芸品を購入する

お食事スペースの他にはクラフトコーナーもあります。りんご染めの染色雑貨、こぎん刺しの雑貨、津軽塗の器など地元ならではのご当地工芸品が盛りだくさんです。

写真:菊地早秋 クラフト&和カフェ匠館(りんご染め)

 

写真:菊地早秋 クラフト&和カフェ匠館(こぎん刺し)

クラフトコーナーは1階部分と2階部分に分かれています。価格はそれなりにしますが、本格的な工芸品みやげを手に入れたい方におすすめできるスポットです。

写真:菊地早秋 クラフト&和カフェ匠館