京急が発行している「よこすか満喫きっぷ」は、旅がお得になるチケットです。使い方はいろいろですが、横須賀の中でも今回は海のきれいな観音崎を楽しむプランをご紹介します。品川から1時間弱で到着するので、都会を離れてリフレッシュしたい方はぜひ活用してみてください。
ガリバーも上陸!観音崎はこんなところ
観音崎は東京湾の入り口にあたる岬のこと。周辺では岬周辺を含めて観音崎と呼んでいます。魅力はなんといっても海の景色で、大勢の観光客でにぎわう有名スポットとはちがいますが、横須賀独自の歴史とローカルな雰囲気が感じられる美しい場所です。
すぐお隣の浦賀は黒船来航で知られ、観音崎は明治時代に東京湾要塞として8台の砲台が設置されました。さらに小説『ガリバー旅行記』の中で、ガリバーが日本に上陸した場所が観音崎だったという説もあり、東京湾の玄関口というだけあってユニークな訪問者もいたようですね。
お得に楽しめる「よこすか満喫きっぷ」とは
「よこすか満喫きっぷ」は京急電鉄と京急バスが利用できるフリー乗車券、加盟店舗で利用できる「食べる券」、加盟店舗または施設で利用できる「遊ぶ券」がセットになっています。料金は出発駅によって変わりますが(最大3,110円)、通常よりもお得になるので使わない手はないでしょう。チケットは京急の窓口か自動販売機で購入できます。
海を楽しむ!よこすか満喫きっぷを使ったモデルコース
1.馬堀海岸駅に到着
まず最初は京急線の駅でよこすか満喫きっぷを購入し、フリー乗車券を使って「馬堀海岸」へ向かいます。こちらの駅へは「浦賀行き」に乗る必要があります。途中「堀ノ内駅」で浦賀方面と久里浜方面に分岐するので、必ず浦賀行きに乗車するようにしてください。快特または特急に乗車した場合は、堀ノ内で浦賀行きに乗り換えるとスムーズです。
馬堀海岸駅を降りて通りに出ると西友があり、その前のバス停「馬堀海岸駅」から「観音崎行き」に乗車します。しばらくすると海に面した見晴らしのいい通りに出るので、3つ目の停留所「伊勢町」で下車します。バスもフリー乗車券を使って乗車してくださいね。
2.走水水源地(ヴェルニーの水)を訪問
「伊勢町」でバスを降りると、すぐそばに横須賀市水道局走水水源地管理センターがあります。ここはミネラルを豊富に含んだ湧き水が出ることで知られ、ヴェルニーの水と呼ばれています。
明治時代に横須賀で深刻な水不足に直面したとき、フランス人技師ヴェルニーによって水源調査・着工がはじまり、走水を水源とした横須賀初の水道が完成したそうです。現在は駐車場敷地内に水栓が設置され、自由に利用できるのでペットボトルに汲んで散歩のおともに持ち歩くといいでしょう。
3.かねよ食堂でランチ
ヴェルニーの水から海岸へ降りると、漁師小屋をおしゃれに改装した話題の隠れ家レストラン「かねよ食堂」があります。ここはよこすか満喫きっぷの加盟店舗で「食べる券」が利用できるため、海を見ながらランチをいただくのはいかがでしょうか。きっぷを使う場合は4種類のセットメニューの中から選ぶことができます。
かねよ食堂は元々、夏の間だけオープンする海の家だったそうですが、現在は通年営業しており、多くの人々が訪れる人気店に成長しました。店内は開放感のあるアーティスティックな空間で、南国の海辺の雰囲気をかもし出しています。ライブコンサートが開催されることもあるそうですよ。