タトゥー・刺青を入れる心理12選(前半)
1:ファッション感覚でタトゥーを入れる
タトゥーを入れる人の多くは、「ここにこのタトゥーがあるとかっこいいから」「この絵がかっこいいから」などの理由で入れていることが多いようです。女性がネイルを楽しんだり、髪型を変えたり、気に入った洋服を着るといった感覚で自分の肌へタトゥーを彫ってもらいます。
ただ、髪型やネイルは気に入らなかったり飽きたりしたらすぐ変えることができますが、タトゥーとなるとそうはいきません。あまりにも軽い気持ちで入れてしまうと、「この場所じゃない方が良かった」「この絵じゃない方が良かった」など後悔してしまうことがありますので軽はずみで入れることはおすすめしません。
2:タトゥーは自己表現の1つ
自己表現の1つの手段としてタトゥーを入れることもあるようです。音楽が好きな人がバンドを組んだり、ダンスが好きな人がダンスを踊ることと同じで、タトゥーを入れることによって自分という人間を表現するのです。
自己表現の仕方は人それぞれです。「自分はこういう人間だ」という事を、誰しも大なり小なり表に吐き出さずにはいられないものです。音楽が好きなら音を奏でればいい、ダンスが好きなら踊ればいい、ただそれだけの事のはずなのですが、「タトゥーが好きだから入れる」となると「なぜ?」と質問される事が多いようです。
3:タトゥーで愛情表現
タトゥーは消さない限り勝手に消える事はありません。そのため、愛情を表現するための優れた手段とも言えます。愛するペットのポートレートや、自分の子供の顔、結婚記念や家族などの自分にとって大切な想いをタトゥーに彫って表現します。
大切な想いを体にタトゥーとして残す事によって自分自身が満足でき、大切な人やペットとより強く繋がっていられるような気持ちになります。もちろんタトゥーに残さなくても相手を想う気持ちに変わりはありませんが、より一体感を感じられるという幸福感が得られます。
4:憧れの人とお揃いにしたいという心理
初めてタトゥーを入れる際に、憧れのアーティストや有名人と同じタトゥーを入れたいと思って入れる人も多いでしょう。憧れている人に少しでも近づきたいという心理は誰にでもあるものです。その憧れの本人が入れているタトゥーと同じものを入れる事もありますが、その憧れの人の顔を入れる事も多いようです。
ただし、ポートレートを入れる時は非常に注意が必要で、どの彫師さんでも上手に入れられるわけではありません。普通の絵と違い、似顔絵を入れるわけですから似ていないと結局誰の顔なのかわからない事もしばしばあります。もしもポートレートを入れたいと思ったら、ポートレートが得意な彫師さんを探す必要があります。
5:好きな人とお揃いにしたいという心理
付き合いたてのカップルや結婚をする時の心理で、2人でお揃いのタトゥーを入れるという事がよくあります。同じマークや同じ絵柄、または2つ合わせると意味のある絵柄など様々なペアタトゥーを好きな人と共有します。もちろん絵柄ではなく文字で記念日などを入れる人も多いですが、これには幾つかの注意点があります。
どんなに愛し合っていると思っても、お互いの名前を入れることはおすすめしません。生きていると何が起きるかわかりませんから、絶対にその人と一生添い遂げる!と思っていてもダメになってしまうこともあるものです。お互いの名前を入れて、万が一破局してしまった場合に取り返しがつかずに後悔してしまいます。
タトゥー・刺青を入れる心理12選(後半)
6:傷跡をカバーする
日本ではタトゥーというとあまりいいイメージを持たない人が多いですが、海外では大きな傷跡や手術跡の上にタトゥーを施して大きな傷跡をかっこいいタトゥーでカバーする事があります。しかもそれは格好良さだけではなく、傷を自虐ネタのように笑いに変えるという心理が働くこともあります。
大きな目立つ傷跡があって他人からジロジロ見られてしまうと、傷だけではなく心が更に傷ついてしまいますが、傷の上にタトゥーを施すことで自信を取り戻し、堂々といられるといったポジティブな心理状況になれます。傷跡の理由は人それぞれですが、その悲しい気持ちをタトゥーが明るくしてくれるのです。
7:決意の表れ
自分の生き方や、心に決めた決意を表すためにタトゥーで決意表明するという心理が働くこともあります。自分の好きな格言や言葉、セリフなどを体に刻む人もいますし、タトゥーを入れるという行為自体で何かをやり遂げるための気合いを充填する人もいます。
タトゥーを入れるということは、それなりに痛みも伴いますし、何よりも自分の体が変化します。何かを決意する時にタトゥーを入れるということはよほどの固い意志があってのことでしょう。自分はこうありたい、こういう自分になりたい、といった気持ちをタトゥーで体に刻みこんで決意を固めます。
8:自分を変えたい
今までの後ろ向きな自分から脱却したいという心理からタトゥーを入れる人も多いです。そういった思いでタトゥーを入れる人は、内向的で自傷的な人に多いようです。タトゥーを入れれば自分は変われる、タトゥーがあれば強くなれる、と信じて自分の体に絵や文字を刻みます。
しかし、タトゥーを入れても、自分の考え方や思考を変える事ができなければ何も変わりません。万が一そういった気持ちでタトゥーを入れるのであればまずは思考を変えることにチャレンジしてみた方がいいかもしれません。タトゥーを入れて決意を固めるのはいいですが、タトゥーで自分が変われると思ってはいけません。
9:強く見られたい
わざわざ他人から怖い人にみられたいと思う人はあまりいないとは思いますが、中には自分の弱さを隠すためか、強く怖い人間にみられたがる人もいるようです。タトゥーを入れることでハクが付き「あの人は怖い」と思われることを望む人も中にはいます。
逆に「タトゥーを入れているから怖い人」と思われていても、実際にはとても優しい人や親切な人も多いものです。そういった人たちにはタトゥーはファッションやアートの一部なので、人間的にはとてもピースフルな人が多いのも事実です。外見からではわからないので「タトゥー=怖い」と一概に言ってはいけません。
10:興味本位
若気の至りという言葉があるように「みんなが入れてるから私も入れてみよう」と軽い気持ちでタトゥーを入れてしまう事があります。そういった人は大抵後になって後悔してしまいますので、そのタトゥーが本当に入れたい絵柄なのか、自分には本当にタトゥーが必要なのかを考えないといけません。
何の知識もなく興味本位で近所のタトゥーショップでタトゥーを入れてしまうと、後になってから「この彫師さんはあまり上手じゃないかもしれない」と感じるかもしれません。興味本位で入れるとしても「近所だから」という理由でショップを選ばずに、色々な彫師さんを調べてみるといいでしょう。
11:好きなタトゥーアーティストのタトゥーが欲しい
タトゥーアーティストも世界にはたくさんいます。もちろん日本にもたくさんいて、個性的な絵を彫る人もいれば、美しい絵を彫る人もいて個性豊かです。そういった様々なアーティストのタトゥーを自分の体に収集したい人が世の中にはいるのです。それは好きな画家の絵を買うことと同じような、収集癖かもしれません。
もちろん好きなアーティスト1人に決めて同じ人にずっと彫ってもらう人もいますし、様々なアーティストのタトゥーを体に刻みたい人もいて本当に人それぞれです。しかし、1個タトゥーを入れるともっと入れたくなるという欲求が出るようで、徐々にタトゥーが増えていってしまう人があとを絶ちません。
12:彫師になりたい
タトゥーアーティストは立派な職業です。海外で活躍する日本人アーティストもたくさんいますし、彫師さんになりたいと思う人はまず自分の体で練習したりします。彫りやすい足などで練習して、痛みや色の入り方などの感覚を覚えるそうです。
もともとタトゥーが好きで彫師さんになる人もいますが、絵を書くことが好きで、その自分の絵を人の体というキャンバスに作品を残したいという思いで彫師さんになる人もいるそうです。紙に絵を書くのと人の肌に絵を彫るのではだいぶ感覚が違うと思いますが、その人が死ぬまで一生自分の絵が残るのは嬉しいことでしょう。