初心者が外貨預金を成功させるポイント 

通貨の種類や特徴がわかったところで、初心者が外貨預金を成功させるには、どんな点に注意するといいでしょうか?ポイントはいくつかありますが、基本的な2点についてチェックしておきましょう。

為替リスクに注意する

外貨預金の魅力は、外国通貨で期待できる金利のほかに「為替差益」が挙げられます。これは日本円を外貨に換える場合(外貨を日本円に換える場合)に、為替レートの影響を受けて得られる利益のことです。

たとえば、「1ドル=100円」の時に、10万円を1,000ドルに換えたとしましょう。

その後、「1ドル=110円」になった時に1,000ドルを日本円に換えると、受け取れるのは11万円です(手数料、税など除く)。1万円得をすることになり、これを為替差益と言います。

一方で、「1ドル=90円」の時に、1,000ドルを日本円に換えるとどうでしょうか。受け取れるのは9万円。1万円損をしてしまうのです。これは、為替差損と言われます。

為替差益を期待できることは同時に、為替差損のリスクを伴うことでもあります。この為替リスクと仕組みをきちんと理解することが大切です。

長期間に渡って運用する

外貨預金は、長期間にわたる資産運用に適しているとも言われています。長期になるほど為替相場の変動は平準化され、利益や損失の幅も比較的小さくなる傾向にあるので、安定した運用を期待できるでしょう。

例えば1年後に日本円に換えるとすると、円高か円安かはそのときになってみないと分かりません。一方で、10年、20年、30年と余裕をもった期間設定をしておけば、有利なタイミングを見極めて日本円に換えられるでしょう。

初心者にぴったりの外貨預金を始めてみよう

日本で暮らす人にとっては当然ながら日本の通貨(円)に馴染みがあり、「日本円で預金していれば安心」と思いがちです。「預金は増えもしないけれど減りもしないだろう」と考えている人もいるかもしれませんね。

では、もし将来日本でインフレが起きたとしたらどうでしょうか。物価が2倍になれば、日本円の預金の価値は2分の1になるということです。そのようなときに外貨があれば、大切な資産が目減りするのを防げるでしょう。

もちろん、どの国の通貨でもインフレの影響を受けない保証はありません。大切なのは、複数の資産を分散して持ち、さまざまなリスクに備えることです。思い込みを捨て、視野を広げて資産形成に取り組んでいきましょう。

提供・UpU

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