お風呂掃除は入浴直後に行なうのが基本

お風呂の汚れを落とすならばお風呂上がりにすぐ行なうのが良く、入浴直後は、汚れも柔らかくなっているので落としやすいといえます。

汚れには、皮脂などの脂汚れ、水垢やシャンプーなどの汚れがあります。

これらは重曹とクエン酸を使って掃除をすると、汚れを簡単に落とせます。

お風呂場はもともと汚れやすい場所

お風呂場は毎日使う場所であり、水を使ったり、シャンプーを使ったり、体の汚れを落としますので、どうしても汚れが残りやすく出来やすい場所です。

汚れの種類としては、石けんカスや垢、埃や泥などの他に、シャンプーの汚れ、皮脂、水垢、さらには黒カビと色々あります。

またタイルの目地や排水口の部分など、細かい部分はどうしても汚れやすく、掃除もしにくい場所です。

そうして毎日お風呂を使う間に、ヌメリや黒カビ、水垢が発生し、悪臭を発するようにもなります。

実際にお風呂の壁や床を触ると、ぬるぬるしていたり、水垢となってくっきり跡が出来ていたり、黒カビで一部が黒くなっていたりと、こうなると目に見える形で汚れがわかります。

お風呂場は皮脂などの酸性の汚れと、水垢などのアルカリ性の汚れがあり、酸性とアルカリ性両方の汚れが発生する部分であり、また頑固にこびりつきますので、水で流すぐらいではきれいにはならないのです。

このために、それぞれに対応した方法を使い洗っていくことが必要であり、このような頑固な汚れは、洗剤ではなかなか落ちないようなことも多いのです。

そこでこの両方の汚れを落とすために、重曹とクエン酸を使うときれいに掃除ができます。

お風呂場のカビなどは週に一度はチェック

お風呂場は使う頻度やその人数によっても汚れの程度が違ってきます。

また浴室に多くのアイテムが多いほど汚れやすく、シャンプーやスポンジ、石けんにリンスやコンディショナーなど、使う物が多いほど汚れやすくなります。

実際にどれぐらい汚れているかは、目で見てもある程度わかりますが、また換気をせず密閉しても、悪臭がするとどこかに汚れがある証拠です。

シャワーを使うと、自然と水滴は天井などに付着したとしても、壁を伝い下へと移動してきます。

これはシャンプーやリンスなどでも同じであり、このためにお風呂は床に近い部分ほど汚れやすいです。

汚れの1つとして黒カビがありますが、お風呂を使用した後にシャワーで水洗いしても、黒カビは発生します。

湿気が多く湿度が高くなりやすい場所のため自然と黒カビは発生しますので、毎回シャワーで水洗いするぐらいならば週に1度お風呂掃除をした方がカビも防げて、水も無駄になりません。

お風呂をきれいに保つならば、掃除の頻度はもちろん高い方がきれいに保てます。

ただ毎日スポンジを使って洗うというのは時間的にも無理があり、体力も使い疲れるだけです。

このために1週間に1度は浴室を見て、汚れていたら掃除をするようにした方が良いです。

お風呂掃除には重曹とクエン酸

お風呂掃除をするならば、まずは重曹とクエン酸を用意します。

また浴室掃除用のスポンジやクロス、さらには手に持って使いやすい小型のブラシや歯ブラシを用意します。バスポリッシャーなど風呂掃除用の掃除機があると、広範囲の床や壁の掃除が楽にできます。

掃除するのは入浴後が一番ですが、時間がないならば1週間に1度程度の頻度で行ないます。

まずは掃除用のスポンジに重曹を多めにつけて、タイルなどを円を描くようにこすっていきます。

壁や浴槽など皮脂汚れなどが気になるところを重点的にこすっていきます。

石けんカスなどが付いたところも重曹で落とすことが出来ますので、そのような部分もゴシゴシ掃除します。

スポンジは水を含ませても良いですが、重曹自体が研磨材となりますので、汚れを落とすのに効果的です。

軽くシャワーで洗った部分を流していったら、次はクエン酸をスポンジに付けて同様にゴシゴシ磨き、水垢などが気になる部分を重点的に掃除します。

クエン酸は水垢を落とすのに効果的であり、水道水のカルシウム汚れをよく落とします。

磨き終わったらシャワーで全体を水洗いし、クエン酸や重曹の成分が残らないようによくすすぎましょう。

目地や排水口などの細かい部分は、歯ブラシなどを使って掃除すると行いやすいです。

お風呂掃除のテクニック

重曹やクエン酸でもお風呂掃除はできますが、しつこいカビ汚れや床、椅子の足などを徹底的にきれいにしたい場合はプロのハウスクリーニングの掃除法をマネしてみるのもおすすめです。その場合、どこまできれいにできるのか、気になる人もいるでしょう。プロの工夫やお風呂掃除テクニックを以下で紹介します。

排水溝の掃除には塩素系漂白剤

排水口や風呂釜の配管にたまったヌルヌル汚れの原因は、石鹸カスや皮脂、髪の毛、雑菌などです。入浴剤や水垢も配管汚れの原因になります。このようなぬめり汚れには塩素系漂白剤を使うのがポイントです。

【準備する掃除道具】

  • ビニール手袋(ビニール袋でも代用可)
    ・使い古しの歯ブラシ
    ・マスク
    ・ゴーグル
    ・塩素系漂白剤スプレー(泡タイプ)

【排水溝を掃除する手順】

1)マスク、ゴーグル、ビニール手袋を装着し、排水溝のゴミ受けにたまっているゴミや髪の毛を取り除く
2)塩素系漂白剤スプレーを排水溝全体にかける
3)約20分、放置する
4)シャワーでしっかりと洗い流してから、歯ブラシでまだ残っている汚れをこすり落とし、再びシャワーで洗い流す
5)外せるパーツがある場合は外し、2)から4)の手順を繰り返す

これで排水溝にたまった汚れが落ち、ピカピカになります。時間がない場合は塩素系漂白剤スプレーをかけるだけでも、ある程度は汚れが落ちます。きれいな状態を維持するためには、毎日の入浴後に軽く掃除する習慣をつけるのがコツです。排水溝のゴミ受けにたまった髪の毛を取り除いて歯ブラシで軽くこすっておけば、ぬめりの発生を予防できます。ちなみに、排水溝パイプの耐熱温度は約60℃のため、消毒のつもりで熱湯をかけるのはおすすめできません。

風呂釜配管は月1~2カ月に1回を目安に掃除することがおすすめです。風呂釜配管の掃除は市販の風呂釜洗浄剤を入れて漬け置きします。配管には穴が1つの強制循環タイプ、穴が2つの自然循環タイプがあり、掃除の手順が異なります。

【準備する掃除道具】

  • 風呂釜用洗剤(ジャバなど)か酸素系漂白剤(粉末)
    ・ホース
    ・タオル(自然循環タイプのみ)

【強制循環タイプの掃除手順】

1)配管のカバーを外す ※外れないタイプもあるので注意
2)穴の上5~10cmまで水をため、穴に洗剤を入れて40~50℃設定で追い焚きする(このとき、風呂イスや洗面器などを入れると同時に掃除できる)
3)2~3時間、放置する
4)ホースで穴の中を洗い流す

※24時間風呂、ヒノキや天然大理石の湯船(浴槽)の場合、この掃除方法は使用しないこと

【自然循環タイプの掃除手順】

1)配管のカバーを外す ※外れないタイプもあるので注意
2)下の穴をタオルでふさぎ、上の穴に洗剤を入れる
3)上の穴に40~50℃のお湯をあふれない程度に入れる
4)約2時間、放置する
5)下の穴からタオルをはずし、上の穴と下の穴の中の汚れをホースの水で洗い流す

以上のやり方で浴槽と風呂釜配管の日常的な掃除はできますが、それでも完全に汚れを落とすのは難しいため、使用頻度が高くキレイを保ちたいのであれば半年に1度、少なくとも1~2年に1度はプロのハウスクリーニングに掃除してもらうことをおすすめします。