容器から味わう斬新なコーヒーの飲み方「エスプレッソ・ロマーノ」

「この世で最も行儀の悪い食べ方とはなんだ?」と問われて真っ先に思い浮かぶのが
「皿を舐める」という行為である。幼少期、この食べ方を断行するものなら、「そんな育て方をした覚えはない!」と、激高した父親に襟首を掴まれ、離れの蔵に閉じ込められたものだ。

しかしコーヒーの本場イタリアでは、カップにレモン汁を塗り、エスプレッソの中に輪切りレモンをぶっ込む“エスプレッソ・ロマーノ”なんてものが存在する。苦味と酸味が混ざり合い、なんとも言えない味わいを醸しだすのだ。カフェロマーノんて呼び方もするそうです。さらにその上に泡立てたミルクををれば、カプチーノ・ロマーノなりますよ!

まぁ、「皿を舐める」行為とは若干ずれるが、容器に付着した味を楽しむという点では同じであろう。幼少期の苦い思い出から、この飲み方がまかり通っているイタリアに嫉妬する。

トルココーヒー占いはマナー違反なのか?

「食べ物で遊ぶな」このマナーの意味は歳を取るにつれ、だんだんと理解できるようになった。例えば、豆類を鼻の中に入れるとか、貝殻をブラジャーに見立てるとか、男女が一本のポッキーの両端を咥えて同時に食べるとか、全くけしからん話ではないか。

トルココーヒーはそんな常識を覆すようなコーヒーの飲み方である。飲み終えたときの行為に注目してほしい。飲み方としては、ジェズヴェという小さい鍋に粉末のコーヒーと砂糖を入れる。そこに冷水を注ぎ煮立たせる。上澄みをスプーンですくい、カップに入れる。ジェズヴェに残ったコーヒーを再度煮立せたものをカップに注いで完成。

ここまでは普通なのだが、トルコでは飲み終わったあと、ソーサーの上でコーヒーカップをひっくり返し、カップ内に浮かび上がった模様で運勢を占うとのこと。トルコでは伝統的な行為で、トルココーヒーは2013年無形文化遺産に指定されている。

「これはマナー違反だ!ヌーハラならぬコーハラだ!」

そんなことを言う人はいるだろうか。

ヌーハラも寛大な心で許してほしいものである。

提供・Cafend

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