この記事の専門家は…

【執筆者:西出 滋】
銀行、証券・投資顧問、保険と金融3業態すべてを経験した、金融業界25年のFP。外資系投信投資顧問とヘッジファンドで年金運用のファンドマネージャーを歴任しており、特に資産形成・資産運用の相談を専門としている。

成功する投資家に共通する3つの条件とは?

こんにちは、元外資ファンドマネージャーの西出滋です。

今回は、「投資で成功する人と失敗する人の違い」について解説していきます。

私は28歳でファンドマネージャーとなり、20年間の投資経験があります。
そのなかで、誰かに教わったわけではなく、私自身が気がついた成功する投資家と失敗する投資家の違いがありました。

この記事を読めば、今投資で思うように成果が出ないという人も役立つヒントが得られるでしょう。
ぜひ参考にしてください!

成功する投資家は負けず嫌い!ただし、その対象は「他人」じゃなくて「自分」

まず成功する投資家の条件は「負けず嫌いである」こと。

「それは投資に限らずすべてのことに言えることじゃない?」と思う人もいるかもしれません。

確かにその通りです。
ただし、重要なのは負けず嫌いの対象。

大抵失敗する投資家というのは、他人に対して負けず嫌い。
常に誰かを気にしています。

一方、成功する投資家は自分に対して負けず嫌い。
この違いは何なのでしょうか?

他人に対して負けず嫌いだと、評価軸は他人のためマイナス思考に陥りやすいです。
他人が失敗したり、自分より良くない状況になることで、自分の負けず嫌いの感情を満たす場合も。
これは健全ではありませんし、長続きしません。
なぜなら、他人はコントロール不可能だからです。

コントロールできるのは、自分の行動や気持ち。
成功する投資家は周りは気にせず、自分のやるべきことに集中します。
昨日の自分よりも今日の自分の方が成長していると感じられたら満足することができ、さらにやる気が出るでしょう。

負けず嫌いであることは投資家の成功にとって必要ですが、重要なのはその対象は他人ではなく、昨日の自分であること。
そうすれば、着実に成長することができ、成功する投資家に近づくことができるでしょう。  

成功する投資家は過去よりも「今」にこだわる

続いて、成功する投資家の条件は「過去を捨てられる」こと。

失敗する投資家は過去にこだわりますが、成功する投資家は今にこだわるのです。

投資において過去にこだわるポイントというのは、これまでに費やした時間や労力、損などを指します。
よく耳にするのが、「一生懸命調べた銘柄なんだから投資をしないともったいない」「労力をかけて決めた投資先だから損が戻るまで投資をし続けたい」など過去にこだわってしまうこと。

しかし、そんなこと株式市場では誰も見ていません。
あるのは、自分の投資判断が間違っていたという事実だけなのです。

失敗する投資家は自分の行動を何とかして正当化しようとします。
「自分の判断は間違っていない」「あれだけ調べたんだから絶対成功するんだ」と考えてどつぼにはまっていくのです。

一方、成功する投資家というのは過去の自分の労力に無関心。
どれだけ損をしても、これから行う投資判断がリターンに繋がるかどうかを考え、今にフォーカスし続けます。
たとえば、損をしている取引があった場合、その取引で損を何とか取り戻そうとはしません。
もっと利益が出る取引は他にないのか、そこに目を向けます。
どんなに失敗してもこだわらず、他に良い投資対象がないのか常に探して、行動していく、それが成功する投資家なのです。

成功する投資家は考え過ぎず、実践して学ぶ

3つ目の成功する投資家の条件は「考え過ぎない」こと。

「大事なお金を投資するんだからよく考えるのは当然」と思う人もいるでしょう。
その気持ちはよくわかりますが、失敗する投資家というのは考えて考えた結果、行動しないことが多いのです。
また考え過ぎて、行動しなくて良い時に行動してしまうことも。

成功する投資家は考えと行動が伴っています。
投資をする際に勉強することは必要ですが、机上の空論で成功することはできません。
実践という訓練が必要となります。
自転車のように、何回か転んだりしながらようやく乗れるようになるのと同じです。

投資もある程度勉強をしたら、まずはやってみること、そのバランスが大切。
失敗する投資家は勉強し過ぎて、いろんなリスクが思い浮かび、「もっと勉強しないと不安だ」と考えて、行動までに時間がかかってしまうのです。
そして、そうしたときに「こんな投資で儲かったよ」「この銘柄が良いよ」といった情報に飛びついてしまい、失敗するというパターンも…。
私はこうした投資家を数多く見てきました。

成功するためには、ある程度勉強したらまずは試してみる。
そして何がリスクかを肌で感じて、次に活かすという繰り返しが大切なのです。

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