待望の我が子の誕生! それは何にも勝るよろこびや感動があるのは当然ながら、母親は心身ともに限界状態であるからこそ、パートナーに対する不満や不信感を抱きやすい瞬間でもあります。

 林田洋子さん(仮名・35歳)は1か月前、里帰り出産をしたばかり。夫からは「早く家に戻っておいでよ」と言われていますが、出産時に夫が取った行動を許せず、自宅に戻りたくないのだと語ります。

◆妻の「おめでた」報告をあっさり流した夫

陽性の妊娠検査薬を見る女性
※画像はイメージです(以下同)
 6歳上の夫・勇吾さん(仮名)とは、洋子さんが31歳のときにマッチングアプリで出合ったそうです。

 ルックスが“ドストライク”だったため、洋子さんは猛アプローチをかけたのだとか。積極性が功を奏してか、5回目のデートで勇吾さんから告白をしてもらえ、交際を開始させます。

 その2年後には結婚。洋子さんは子どもを持ちたいという気持ちが強かったため、結婚後間もなく妊活をスタートさせました。すると、幸いにもすぐに妊娠が発覚したそうです。

「私は母子家庭育ち。家族に対する憧れが大きかったので、すごくうれしかったです。産婦人科で妊娠が確定すると、速攻で夫へ報告しました」

 しかし、勇吾さんの反応は予想していたよりも薄かったと言います。「うれしい!」や「ありがとう」ではなく、「おめでとう」と口にするのみだった、と。

 さらに、妊娠の会話もそこそこで、勇吾さんは自分の仕事の話をし始めてしまったそう。

「今日しないといけない話なのかな、とイラつきましたね。でも、女性と違って男性は生まれてから父親の実感が湧くという話も聞いたことがあったので、こんなもんなのかなあ……と、強引に自分を納得させました」

◆夫が立ち会い出産を拒否!

険悪な様子で背中合わせに座る夫婦
 それでも身重の洋子さんに勇吾さんは優しく、可能な限りのサポートはしてくれていたようです。つわりがひどいときには家事をどんどんこなすばかりか、「今、何をしてほしい?」とよく聞いてくれた、とも。