明日1月29日(金)に劇場公開となるラブストーリー「花束みたいな恋をした」。TVドラマ「カルテット」「東京ラブストーリー」の脚本家・坂本裕二が、菅田将暉・有村架純を主演に迎えた本作の見どころを紹介します。
DRESS読者のみなさん、こんにちは!
女性誌や、女性向けWeb媒体で、映画やファッションのライターをしている古川ケイです。
コロナウィルスの感染拡大により、誰かと会うのは憚られる昨今。今回ご紹介したいのは、そんなコロナ禍の今の時期、おひとりさまでの鑑賞にぴったりの映画「花束みたいな恋をした」です!
本作では、終電を逃して偶然出会った21歳の麦(菅田将暉)と、絹(有村架純)の5年間を恋愛模様が、ふたりの趣味をあらわす大量の固有名詞とともに描かれます。
脚本を手がけたのは、TVドラマ「東京ラブストーリー」「最高の離婚」「それでも、生きてゆく」「カルテット」などで熱狂的なファンを持つ脚本家・坂元裕二。
「脚本・坂元裕二」と聞いただけで、ドラマ好きの方は、この映画がいわゆる普通の、爽やかで泣ける、感動のラブストーリーではないのでは? と気づかれるかもしれません。そうピンと来た方、正解です!
昨年6月に放送された阿部サダヲ、松たか子主演のスペシャルドラマ「スイッチ」でもキレキレの物語を展開した坂元さん。
本作で描かれる「長く付き合っている文化系のカップルあるある」も、あまりにもリアルで、身に覚えのある人にとっては、鋭いナイフのように胸に突き刺さります。長い期間、恋愛中の相手と観るのは、むしろ気まずいかも……?
今まさに長期交際中の恋人がいる方は「何年も長く付き合ってから別れるふたりと、結婚するふたりの違いってなんなんだろう……?」とひとりでじっくりと考えるのに、ぴったりです。
一方で、大人になって、恋の酸いも甘いもを知った年齢になった今、改めて恋愛したいな、という方には、懐かしい若かりし日の甘酸っぱい恋愛を思い出して少しヒリヒリした気持ちにもなれるような、そんな作品になっています。
■STORY
2015年、冬。東京・明大前駅で終電を逃して偶然に出会った大学生の麦(菅田将暉)と絹(有村架純)は、好きな音楽や映画、本が嘘みたいに同じで、あっという間に距離を縮めていく。
何度かふたりで出かけたある日の夜、終電間際のファミレスで互いへの思いを確認したふたりは、付き合うことに。大学を卒業し、フリーターとなったふたりは、同棲しながら就職活動を始めるが、少しずつすれ違い始め……。
■ふたりの会話を彩る固有名詞の数々
坂元裕二さんの脚本といえば、主人公たちのセリフが特徴的な会話劇が見どころ。本作ではさらにその会話がパワーアップして、実在する多数の固有名詞がこれでもか! というほど登場します。
あまりよく知らない人のインスタの観察と、友達の友達からの又聞きだけから5年間分の固有名詞をすべて書き出し、年表を作ってから今回の脚本を書いたという坂元さん。
天竺鼠、ストレンジャー・シングス、Googleストリートビュー、ゼルダの伝説、パズドラ、今村夏子さんの「ピクニック」、宝石の国、タムくん、ハンバーグ店「さわやか」などに加えて、押井守さんがなんとご本人役で登場しています!
■「花束みたいな恋」とは?
誰もが青春時代に少なからず体験するような、ありふれた、でも尊い、恋する月日のすべてを余すところなく描いているこの作品。
タイトルの「花束みたいな恋」とはどんな恋なのでしょうか?
華やかで美しいけど、いつかは枯れてしまうもの? ほとんど誰もが人生で一度はもらったことのあるもの? 1本の花ではなく、さまざまな美しさを持つ思い出の集まり? ドライフラワーのように、大切にとっておけばいつまでも心に飾っておけるもの? など、いろんなことを想像しました。
私は結婚をしていますが、結婚前のふたりを思い出してくすぐったいような気持ちになりながらも、最後には、今も相手と一緒にいることがまるで奇跡のような、泣きたくなるような気持ちになりました。
長年連れ添ったパートナーと一緒に観るのはちょっと気恥ずかしいという方も、ひとりで鑑賞することで、より一層相手への感謝の気持ちを感じることができるはず。きっと鑑賞後は、いつもより少しパートナーへ優しくしたくなること請け合いです。
奇をてらった物語ではなく、むしろ恋するふたりの5年間を淡々と観察するような作品であるのにも関わらず、鑑賞後は「なんだか、とにかく、ヤバいものを観てしまった…!」という気持ちになった本作。今でも、心の片隅にずっとこの映画が引っかかっているように感じています。
2021年、引き続き大変な状況下ではありますが、見逃してしまうにはあまりに惜しい作品です。
■「花束みたいな恋をした」公開情報
『花束みたいな恋をした』
脚本:坂元裕二「東京ラブストーリー」「カルテット」「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」
監督:土井裕泰「愛してると言ってくれ」「カルテット」『映画 ビリギャル』『いま、会いにゆきます』
菅田将暉、有村架純/オダギリジョー/清原果耶、細田佳央太 他
2021年1月29日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか、全国公開
©️2021『花束みたいな恋をした』製作委員会
<映画館にお出かけの際の注意事項>
- 体調管理に気をつけて、もしも不安があるときは控えましょう。
・飛沫を防止するため、マスクをしっかり着用しましょう。
・ソーシャルディスタンスを保ち、ロビーに長居しないようにしましょう。
・手洗い&消毒を徹底しましょう。
・せきやくしゃみに気をつけて、上映中は目線を前に。
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