フクロウラベルのクラフトビールで有名な「常陸野ネストビール」。このビールは、1823年から日本酒を作り続ける「木内酒造(きうちしゅぞう)」が生み出したものです。この記事では、茨城県那珂市にある木内酒造・本店の様子をご紹介。敷地内には、酒蔵、売店、レストランがあり、充実した時間を過ごせます。駅から歩いて訪問可能なので、試飲もできますよ!
木内酒造(きうちしゅぞう)とは
1823年から続く酒蔵
木内酒造は、茨城県那珂市(なかし)に位置する酒蔵です。約200年前の1823年、庄屋(現代でいう村長)であった木内氏が酒造りを始めたそうです。
木内氏は、周辺農家さんから預かったお米を年貢米として水戸藩へ献上する役割を担っていました。そして、余った年貢米をただ蔵に眠らせておくより、お酒を造って加工販売しようと思い立ったのが始まりだったのだとか。
現在は創業のきっかけとなった日本酒をはじめ、焼酎、ウイスキー、梅酒、クラフトビール、低アルコールビール、甘酒、オリジナルグッズなど、幅広い商品を取り扱っています。東京都内にも何店舗かお店を構えています。
日本酒の代表ブランド「菊盛」
木内酒造が販売する日本酒の代表ブランドに「菊盛(きくさかり)」があります。木内酒造が初めての方は、まずはこちらを購入してみましょう。
このことがブランド名に影響しているのですが、つまり菊は今でも「天皇を象徴する花」ですよね。幕末近辺の歴史や、ふたりの友情を感じます。
ビールの代表ブランド「常陸野ネストビール」
木内酒造では、1996年よりビール造りを行っています。ビールの生産販売を実現するまで、ノウハウの収集、外国から醸造機械の入手など、たくさんのことに頭を悩ませたそうです。
ブランド名につく「ネスト」は「巣」を意味しています。木内酒造は、鴻巣(こうのす)という地名が付く場所にあること、それに「ビールを愛する私たちの巣」という想いも掛けているのだとか。イメージキャラクターのフクロウが可愛いですね。
国内、海外で開催される様々なコンテストで、多数の賞を受賞しています。これまでにも約50の受賞歴があるそうです。世界では「HITACHINO」として愛されています。
本店の様子
外観
道路沿いに幅広く敷地が広がります。正面から見て左側に売店への入口が、右側にレストランへの入口があります。敷地内で行き来もできますので、どちらの門をくぐっても大丈夫です。
敷地内に入ってすぐに木造の事務所や庭園があります。樽を加工した椅子も用意されていて、荷物整理や休憩で使えるようになっています。
売店
売店は、かつての酒蔵を利用しています。趣のある雰囲気で、木内酒造が販売するすべてのお酒が揃っているのだそう。
手前にはクラフトビールの「常陸野ネストビール」シリーズが勢揃いです。冷蔵庫には、瓶入りと缶入りの両方の商品がずらっと並んでいます。
写真:菊地早秋
木内酒造・本店(常陸野ネストビール)
ギフト用の詰め合わせや郵送もしっかりと対応してくれます。そのほか、ビールグラス、トートバック、クリアファイルなど、オリジナルグッズも販売されていて可愛いらしいです。
売店奥の突き当たりには、日本酒シリーズが揃っています。どれがいいか悩んだ時のために、「ミニチュアボトル3本セット(1,533円)」なども用意されています。
店内で販売されている商品一例 常陸野ネストビールで一番人気なのは「ホワイトエール(407円/330ml)」です。スパイスを加えた薄にごりのビールで、なめらかな喉ごしが楽しめます。
季節限定商品もたびたび販売されています。例えば2021年1月には「フレッシュホップス(400円/355ml)」が登場しました。国産麦芽の金子ゴールデンが使われ、瑞々しさを感じます。
アルコール度数0.2%~の低アルコールビールも注目です。例えば「ゆずジンジャーノンエール(200円/330ml)」は、ベースにはビールの味わいを残しつつも、生姜とゆずの香りが楽しめるドリンクに仕上がっています。ビールほどの喉ごしはありませんが、十分ビールらしさを感じられるシリーズです。
純米発泡清酒「淡雫(495円/300ml)」は、微炭酸の日本酒。辛すぎず、甘すぎず、ちょうど良い味わいを感じられ、シュワシュワとした口当たりで、飲みやすいです。
茨城県産の梅を漬け込んだ「木内梅酒(451円/355ml)」は、微炭酸で、果糖のさっぱりした甘味と梅の酸味が混ざり合い絶品。甘ったるくない梅酒で、大人っぽい味に仕上がっています。
ちなみに常陸野ネストビールは種類が豊富にありますが、現地のパンフレットをご確認頂くか、公式ホームページにてそれぞれの商品の特徴を把握できます。