初孫を一番にかわいがるのは、祖父母あるある。しかし、吉岡ゆいさん(仮名・37歳)は義母の行き過ぎた“初孫びいき”にうんざりしてきました。

◆「体外受精」で念願の我が子を授かった

先に子どもを授かったのは、義兄夫婦。結婚から2年ほどで子どもに恵まれたお義兄夫婦を、ゆいさんは羨ましく思う日々でした。
「不妊治療を始めれば、そのうち授かれるだろうと思っていましたが、甘かった。人工授精を4回行いましたが、授かれませんでした」
これで妊娠できなかったら、養子を迎えることも考えよう。夫とそう話し合い、ゆいさんは最後の望みをかけて体外受精にチャレンジ。すると、思いが通じたのか、ゆいさんは妊娠。こうして夫婦は、念願の我が子を授かることができたのです。
◆「不妊治療で生まれた子は孫と認めない」

「義母は娘に『あんたは生まれてきたかったのかねえ』と話しかけてもいました。遠回しに、自然に妊娠できないことを責められているような気がして、すごくイヤでした」
見かねた夫が「そんなこと言うな」と注意すると、義母は不妊治療に対する歪んだ持論を主張し、ゆいさんを責めました。
人工授精なんていう、他の人の手を借りるような方法で強引に生まれた孫はかわいくない。自然の摂理に任せる出産が一番いい。子どもも生まれてきたいと思っているだろうから。私は、この子を孫だとは認めない。そう言い放つ義母のあまりにも偏った考えに、ゆいさん夫婦は仰天。開いた口が塞がりませんでした。