未成年でも自分名義の銀行口座で管理しているから安心と思いきや、自分名義の口座でも 親が出金できる場合があります。なぜなら、未成年の場合は親が子どもの財産を管理する「親権者」として、口座からお金を引き出す権限があるからです。
しかし、引き出したお金を親が自由に使っていいわけではありません。親が未成年名義の銀行口座からお金を引き出して、家計の足しにしたり親の個人的な目的で消費したりする行為は、不適切であると判断される可能性もあるでしょう。
一方で、子どものための教育費や生活費として合理的な使い道であれば、問題とならないことがほとんどのようです。例えば、学費や習い事の費用に使う場合は正当な管理の範囲といえるでしょう。
お年玉はもらった本人の財産
未成年がもらったお年玉は基本的に本人のお金ですが、親が管理することは法律で認められているため、引き出すこと自体は問題ありません。ただし、そのお金を親が使う場合、使い道によっては問題とされるケースもあります。
「親が自分のお年玉をどのように管理しているか気になる」と思ったら、勇気を出して聞いてみましょう。自分の貯金状況を把握して、将来のために金銭感覚を養うことをおすすめします。
出典
学研教育総合研究所 小学生白書Web版 4.日常生活について
学研教育総合研究所 中学生白書Web版 4.日常生活について
学研教育総合研究所 高校生白書Web版 4.日常生活について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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