
▼扶養内で働いてるけど、労働時間が「週20時間」を越えてしまった!「社会保険」に加入する必要はある?
年収103万円を超えるとどのくらい負担が増えた? 年収105万円と比較
「103万円の壁」とは所得税が課税されるかどうかの基準となるものです。これまでの税制で103万円を超えた場合の税負担について、年収103万円と105万円の税負担を比較しながら見てみましょう。
所得税は「課税所得金額×税率」で求めますが、年収がそのまま課税所得となるわけではありません。年収が103万円の場合も、105万円の場合も、給与所得控除55万円と基礎控除48万円を差し引けるため、課税所得は年収103万円の場合は0円で所得税はかかりません。
一方、年収105万円の場合の課税所得は2万円となります。課税所得が194万9000円以下の場合の税率は5%なので、年収105万円のときの所得税は年間1000円にとどまるのです。
103万円を超えて所得税が課税されることになったとしても、税負担は「103万円を超えた金額の5%」増えるだけなので、それほど大きく手取りが減るわけではありません。
年収106万円の壁を超えると負担が大きくなる?
103万円の壁は超えても影響は小さいのですが、106万円の壁は状況が異なります。社会保険料の負担によって手取りが減るからです。
以下の5つを全て満たした場合、勤務先の社会保険への加入が必要になります。