3月31日(月)からNHK連続テレビ小説『あんぱん』の放送がスタートします。現在放送中の『おむすび』は残念ながら不評の声もあり、朝ドラ視聴を離脱してしまった人もいるのではないでしょうか。

◆理由1:モデルとなる「実在の人物」がいる強さ
朝ドラ作品は原作がないものの、モデルとなる実在の人物がいることが多いです。モデルとなる人物もない完全なオリジナルで、さらに時代設定が“現代”のものはヒットが難しい傾向にあります(もちろん『あまちゃん』や『おかえりモネ』などファンの多いヒット作もありますが)。

◆舞台は昭和、夫婦が『アンパンマン』にたどり着くまで
一方『あんぱん』の舞台は“昭和”。『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと同氏の妻・暢(のぶ)の夫婦をモデルにしています。
戦前・戦中・戦後と激動の時代のなかで、ふたりが“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描く愛と勇気の物語だといいます。フィクションの部分はありますが、モデルとなる人物がいるとヒロインの存在感・深みをより視聴者が感じられるのかもしれません。モデルの有無と時代がすべてではありませんが、『あんぱん』は昭和を舞台に、実在する人物をモデルとした朝ドラの“テッパン”作品なのです。