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「食料品」に注力するドラッグストアが増えている
近年、食料品に力を入れるドラッグストアが増えています。経済産業省の資料によると、2023年のドラッグストアの販売額は前年比で8.2%の増加、店舗数は3.3%の増加でした。商品別に見ると食品の販売額が前年比12.3%の増加となっており、売り上げに大きく貢献しています。
「ドラッグストア」の「食料品」が安い理由
ドラッグストアの食料品が安い理由として、以下の3つが挙げられます。
・来店を促すため
ドラッグストアのメインである商品は医薬品や化粧品、日用品・生活雑貨ですが、これらは頻繁・大量に購入するものではありません。そのため、一般的には利用頻度もスーパーやコンビニに比べて少なくなる傾向にあります。
多くの顧客に来店してもらうため、ドラッグストアは購入頻度の高い食料品も併せて提供しているのです。スーパーやコンビニよりも安い値段で食料品を売り、来店を促して、利益率の高い医薬品や化粧品などのついで買いを狙っていると考えられます。
・大量に仕入れるため
ドラッグストアはチェーン店が多く、全国で展開されていることも多い傾向です。複数の店舗間で在庫を移動できるため、在庫が余りにくく、商品を大量に仕入れられます。大量に仕入れると商品1つ当たりの運送費や人件費が抑えられるほか、仕入れの値下げ交渉もしやすくなるため、その分値段を安くできるのです。
・直営店であるため
コンビニの多くは本部に商標や経営ノウハウなどを提供してもらう代わりにロイヤリティを支払うフランチャイズであるといわれます。この場合、本部に売り上げの一部を支払わなければなりません。
一方、ドラッグストアの多くは直営店であり、直営店であれば売り上げがそのまま利益になります。フランチャイズよりも利益を確保できるため、値段を安くできるのです。